留学大図鑑 留学大図鑑

藤井 里奈

出身・在学高校:
東京都市大学等々力高等学校
出身・在学校:
上智大学
出身・在学学部学科:
外国語学部 ドイツ語学科
在籍企業・組織:
アクセンチュア株式会社


最終更新日:2021年10月13日 初回執筆日:2021年10月13日

ドイツで多文化共生社会のあり方を探る!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ハイデルベルク大学
  • ドイツ
  • ハイデルベルク
留学期間:
17か月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ドイツ語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<Goethe Zertifikat B2> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<Goethe Zertifikat C1>

留学内容

 ヨーロッパにおける難民受け入れの実態から多文化共生社会のあり方を探ることを目的にドイツ・ハイデルベルクに留学した。現地には、6か月の語学コースと11か月の交換留学を合わせて計17か月滞在した。
 ハイデルベルク大学では、主に異文化コミュニケーション学や比較文化学などを学んだ。その傍ら、難民支援施設でボランティア活動を行った。具体的には難民の方が一時的に滞在する施設で週2回、ドイツ語の授業をした。また、夏休みに弁護士事務所で1か月間のインターンシップを行い労働法の観点からドイツの難民問題について知見を深めた。

留学の動機

 高校時代に1年間ドイツに留学し、そこで難民の友人に出会ったことがきっかけで、ヨーロッパにおける難民問題と多文化共生社会のあり方に興味を抱くようになった。大学でヨーロッパ研究を進めるうちにドイツの難民受け入れという日本にはない一面を知り、その実態を目で見て確かめてみたいと思い留学を決意した。

成果

 ドイツにおける難民支援の手厚さを目の当たりにした。初めて施設に案内された時、イメージしていた難民キャンプよりも遥かに整然とした施設環境に圧倒された。「難民の受け入れに賛成でも反対でもないが、目の前に救える命があるから救う」というドイツ人スタッフの言葉が印象に残っている。一方で難民の方の非識字率の高さも目立った。彼らには金銭的な支援だけでなく根本的な教育に基づく支援も必要だと痛感した。

ついた力

失敗を恐れずに挑戦する力

 母国の日本での生活とは違って留学先には家族や友人がいないことがほとんどである。だからこそ何事においても失敗を恐れずに自ら挑戦していく必要がある。些細な一歩でもいいから、授業で発言をしたり、地域のコミュニティに参加したり、イベントを企画したり、何かしらのアクションを起こすことが結果的に留学生活を充実させることに繋がると思う。

今後の展望

 難民と市民が共存共栄する社会の構築はそう甘くないとドイツで痛感し、大学では多文化共生社会の構築に関するポジティブな面もネガティブな面も多角的に学んだ。将来は民間企業で社会人経験を積んだ後に、将来は日本の産業界における外国人労働者の方の受け入れに関与していきたい。

留学スケジュール

2018年
4月~
2019年
2月

ドイツ(ハイデルベルク)

・交換留学先:ハイデルベルク大学(異文化コミュニケーション学、比較文化学)
・ボランティア活動:難民保護施設

費用詳細

学費:納入総額

80,000 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

100,000 円

ハイデルベルク城からの景色
ハイデルベルク大学の図書館
友人とのホームパーティー
費用詳細

学費:納入総額

80,000 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

100,000 円

2018年
9月~
2018年
9月

ドイツ(ハイデルベルク)

・弁護士事務所でのインターンシップ(内容:事務作業、会合や裁判への同行など)

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

インターンシップをさせて頂いた事務所
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学で得た財産は多様な出会い!

留学中は多様な出会いに恵まれ、その一つ一つの出会いが私の視野を広げてくれた。特に難民の方との出会いは印象に残っている。彼らとは共通の言語が一つもない中でコミュニケーションを取るのに苦労することも多かった。言葉が分からないからこそ、コミュニケーションを取る時は自然と感情表現が豊かになり、悲しいことがある時には共に涙を流し、楽しい時には全力で笑い合った。言語や文化の壁を越えてお互いに同じ人間として分かち合うことができた時、ボランティアに参加し彼らと出会うことができて本当に良かったと実感した。

難民としてドイツにやって来た友人!

言語の学び方:失敗を恐れない姿勢が自分を変える!

  • 語学力 : その他の言語

 留学に行って多くの人がぶつかるのが言語の壁だと思う。私が初めてドイツに留学したのは高校生の時だったが、一切ドイツ語を話せなかった。周囲の人に十分にお礼を伝えることすらできないのが歯がゆかった。そこでホストファミリーとの会話は全てドイツ語に変えてもらった。現地の高校では毎朝新聞記事を音読してクラスメイトに発音を教わった。大切なのは完璧なドイツ語を話すことではなくて意思疎通することである。どの言語を学ぶ場合でも、失敗を恐れずに努力を続けることができれば語学力は確実に上達すると思う。

留学を勧める・勧めない理由

 トビタテをお勧めする一番の理由は多様な出会いにある。トビタテ生の中には明確な目標や夢を持ち、それに向かって弛まぬ努力を続けている人が多い。留学中に壁にぶつかった時も彼らが頑張っている姿を見て自分も頑張ろう!と前向きになることができた。留学は基本的に自分自身との戦いであるが、共に頑張る仲間がいることは大きな力となるということを実感した。

これから留学へ行く人へのメッセージ

 日本から一歩踏み出して留学する時には、常に「日本代表」であることを意識して欲しい。海外では一人との出会いが良くも悪くもその国のイメージを形作ることがある。Ambassadorとしての自覚と責任を持ちながら行動することで自分自身の更なる成長にも繋がると思う。