留学大図鑑 留学大図鑑

小林那奈子

出身・在学高校:
三重県立津高等学校
出身・在学校:
奈良女子大学大学院
出身・在学学部学科:
人間文化研究科 博士前期課程 生活文化学専攻
在籍企業・組織:

・WWOOF(特にドイツ)、カナダのバンクーバーについては詳しいので、悩んでいる方はご相談下さい!
※連絡はFacebookのメッセージからお願いします(返信は遅くなることがあります)。


最終更新日:2020年01月14日 初回執筆日:2020年01月14日

ドイツ・カナダの「小さな農業」を学ぶ旅

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • WWOOF Germany(ドイツ)・City Farmer(カナダ)
  • カナダ・ドイツ
  • ベルリン・ハンブルク・バンクーバー
留学期間:
6ヶ月
総費用:
1,210,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,210,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

当初の留学のテーマは、「ドイツ・カナダの都市農業を学ぶこと」でした。そのような背景から、前半の3か月間は国民の農業への関心が強いと言われているドイツの有機農家4軒において、住み込みの農業ボランティアを行いました。
後半の3か月は都市農業の先進地と言われるカナダのバンクーバーにおいて、「バンクーバー都市農業本部」と言われる”City Farmer”に拠点を置き、バンクーバーに広まる10か所以上の都市農園にて農業ボランティア・関係者への聞き取り調査を行いました。
ドイツでは都市部周辺の農園を選んだつもりでいましたが、実際に訪れてみると予想以上に田舎に位置しており、結果的にはドイツとカナダにおける規模の小さな農業を学ぶ留学となりました。

留学の動機

「視野を広げたい」という漠然とした思いから、大学2年生の際にアルバイトをしてお金を貯め、1か月間の語学留学をしました。その経験から得たものは大きく、今度は長期で留学をしたいという漠然とした思いを持つようになりました。大学で農業コミュニティについて学んでいたことも重なり、今回のような留学に挑戦することを決めました。

成果

ドイツでは、当初の目的であった農業を学ぶことはもちろん、お金のやり取りがないWWOOFの活動を通して、人と人との心の繋がり合いを経験することが出来ました。
カナダでは、都市化による環境汚染や、麻薬中毒者の増加など、社会問題に興味をもって都市農業に携わる多くの人々に出会いました。幅広い視野を持ち行動に移す人々の姿から、多くの刺激を受けました。

ついた力

時間に縛られすぎない力

留学前は、いかに早く物事を終わらせるかという「効率化」を考えて日々を過ごしていましたが、6か月間の多くの時間を時間に縛られず過ごしたことで、時間に縛られすぎない力を身に着ける事が出来ました。もちろん時には効率化を考えることは重要ですが、帰国後はこれまでより上手にオン/オフの切り替えができるようになったと思います。

今後の展望

大学院卒業後は、農業とも関連した食品メーカーで働く予定です。将来的には、企業内の社会的な活動(CSR等)の企画や海外進出に携わりたいと考えています。

留学スケジュール

2018年
8月~
2018年
10月

ドイツ(ベルリン、ハンブルク)

”WWOOF Germany”というシステムを利用し、ベルリン・ハンブルク周辺の4軒の有機農家を約2~3週間ずつ回り、住み込みでの農業ボランティアを経験しました。
【1軒目】家庭菜園で作った野菜を利用し、サイクリング客を対象としたカフェ経営を行っている家庭で、台湾人の女性と共に野菜栽培を行いました。
【2軒目】毎日リンゴを拾い、ドライフルーツやジャムを作ったりしました。
【3軒目】ドイツ・オーストリアの女性と共に、野菜の栽培、販売を行いました。
【4軒目】家庭菜園のお手伝い、ガチョウや羊、鶏のお世話をしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

50,000 円

カフェでの野菜販売の様子
3軒目では約3週間、ベジタリアンフードで過ごしました
ガチョウたち、クリスマスディナーになったと聞き悲しいです
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

50,000 円

2018年
11月~
2019年
1月

カナダ(バンクーバー)

午前中は語学学校で英語を学び、午後は都市農園でボランティアやフィールドワークを行っていました。3か月間で10か所以上の農園を訪れ、関係者から都市農園が広まった背景等、聞き取りを行いました。都市や農園、自然が融合するバンクーバーで、都市生活を楽しみながら自然に触れ合うという贅沢な3か月を過ごしました。語学学校の同じクラスに、偶然トビタテ8期の仲間がおり、一緒に農業ボランティアをしたり、励まし合ったりしていました。
滞在していたのはフィジー出身の60代の夫婦のご家庭で、ヒンドゥー教のクリスマスやお正月を経験しました。これも、多様な国籍の人々が暮らすバンクーバーならではの経験だったと思います。

費用詳細

学費:納入総額

300,000 円

住居費:月額

800,000 円

生活費:月額

30,000 円

バンクーバー都市農業本部と呼ばれる”City Farmer"
語学学校の窓から
農園で出会った仲間たち
費用詳細

学費:納入総額

300,000 円

住居費:月額

800,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

駅で待ち合わせ予定だった3軒目の農夫が突然音信不通になり途方に暮れていた時、次の滞在先が決まるまで親戚の知り合いのドイツ人家族が数日間、私を滞在させてくれました。「問題ないよ」と優しく出迎え、突然にもかかわらず家族のような優しさで受け入れてくれたご家族には感謝してもしきれません。

ドイツ料理を振舞ってくれました

就活で活きた留学経験

  • 帰国後の進路 : 就職(企業)

海外に拠点を広げようと考える企業の人々は予想以上に、私が訪れた国の現状、様子を知りたい様子でした。面接においてカナダ進出の可能性について私が思うことを自由に話していたところ話が盛り上がり、内定を頂くことが出来ました。留学で見聞きしたことや経験は、その後思わぬところで活きてくると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

このサイトを見ている人の中には、なかなか留学に踏み切れない人がいるかもしれません。私もそのひとりでした。しかし、少し勇気を持って踏み出した先には、とても大きな世界が広がっています!
怖がらず、一歩を踏み出してみてください。