留学大図鑑 留学大図鑑

MaKDi

出身・在学高校:
兵庫県立姫路西高等学校
出身・在学校:
東北大学大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年10月26日 初回執筆日:2020年10月26日

ダブルディグリープログラム(修士課程)

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • KTH Royal Institute of Technology(スウェーデン王立工科大学),School of Engineering Sciences
  • スウェーデン
  • ストックホルム
留学期間:
24ヶ月
総費用:
5,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 4,090,000円
  • スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団 150,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC 650点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

2018年8月から2020年まで、スウェーデン王立工科大学においてダブルディグリー留学しました。留学中は流体力学分野に関する講義履修や修士研修を行いました.スウェーデン語の講義もCEFR B2レベルまで受講しました.

講義では、日本の大学とは異なる実践的な教育カリキュラムで、専門分野をより深く学び、グループでプロジェクトを遂行する経験も出来ました。研究活動においては、流体力学分野に関する研究テーマに関して、KTH研究室と母大学研究室との間で共同研究を行いました。近いうちに、執筆した論文の発表を行う予定です。

留学の動機

航空機・ロケットに携わる研究者(エンジニア)としてグローバルに活躍することを目標に留学しました。

学内募集で、スウェーデン王立工科大学とのダブルディグリー制度とトビタテ留学JAPANの存在を知り、コレはチャンスだと思い、留学を決めました。

成果

留学当初は講義に食らいつくのがやっとというレベルで、英語スピーキングが乏し過ぎてグループディスカッションには入れないような始末でした。ですが、半年も経つと講義スピードにも慣れ、英語でグループディスカッションに加わるアレルギーもなくなってきました。

今では、英語で論文を書くことや発表をすることに抵抗がなくなり、自身の成長を実感しています。

ついた力

問題解決能力

留学計画を持って留学したものの、留学先でビザ問題やCOVID-19等の様々なトラブルに遭遇しました。その都度、頭を使って積極的に行動し、問題解決することが出来ました。正直、大変ではありましたが、今では少々の問題では動じなくなったので、良い経験だったと考えています。

今後の展望

留学を通して、将来の展望に関する視野が広がったような気がしています。今のところ、私は引続き、研究者として専門分野の発展に貢献していきたいと考えております。

留学スケジュール

2018年
8月~
2020年
3月

スウェーデン(ストックホルム)

全留学期間を通して、流体力学分野で有名なスウェーデン王立工科大学で、講義履修(講義・グループワーク・実験・レポート・テスト)及び修士研修(研究活動)に取り組みました。講義は修士学生に囲まれ、研究活動はPh.Dに囲まれ、ハイレベルな環境で活動することが出来ました。

異なるバックグラウンドの人達と関わることで、多様性・協調性というものを実感しました。やっぱり日本人と仕事をするのが一番スムーズです。ですが、今後はそういうわけにもいかないと思いますので、良い経験が出来たと思います。

毎週月曜には、日本語 Language Cafe が開催されており、日本語を学びたい現地学生と交流しました。

他にも、スウェーデンにはフィカという文化があり、おやつの時間に甘い菓子パンとコーヒーを飲みます。研究を始めてからは、研究室内にある無料コーヒーとフィカを楽しみながら、日々を過ごしていました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

70,000 円

項目:携帯電話, 交際費

50,000 円

秋のKTH正面入口
ガムラスタン(Old City)
日本語 Language Cafe メンバーと中庭で昼食
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

70,000 円

項目:携帯電話, 交際費

50,000 円

2020年
3月~
2020年
7月

(日本・宮城県仙台市)

COVID-19の影響で緊急帰国となったものの、リモートで研究活動を継続しました。PCR検査・隔離対象者に加え、様々な問題が発生し、大変な期間となりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

緊急帰国日。天気良かった。また来ようと誓った。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

留学前では、旅行にあまり興味はなかったのですが、留学中でのヨーロッパ旅行を機に旅行が好きになりました。

KTHでは、毎週、時間割が異なります。月金に講義がなく4連休となる週や、テスト期間直後の休みには、国内外への旅行に出かけることが可能です。

私は、連休に旅行もしたかったので、留学前にバイトで貯金をしました。ミッチリ勉強し、休みに旅行が出来れば、最高の留学期間となりますよ。

モン・サン=ミシェル(フランス)
バチカン市国(イタリア)
ウィーンでのクリスマスマーケット(オーストリア)

Residence Permit(居住許可)

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

近年、スウェーデンは大量の難民流入により、移民局の業務が滞るようになってきています。実際のところ、私が居住許可申請を行った2018~2019年頃においては、学生ビザ申請が遅延する印象はありませんでした。ですが、可能な限り早く、申請を行う方が無難であると思います。

SSSBについて

  • 住まい探し : 学生寮

近年、スウェーデン王立工科大学は、学部・修士学生に向けた住居は1年間しか提供しないようになっています。なので、ダブルディグリーのように長期留学する学生に関しては、留学前からSSSBに登録しておくことをオススメします。

SSSBというのは学生向けの寮を提供しているウェブサイトのことで、住居はより長く待機(SSSBに登録してからの日数)している人に優先的に割り当てられます。2年目以降の住居を確実にゲットするためには、およそ300日以上の待機日数は必要だと考えておいた方が無難です。SSSBには、学生証が発行される3ヶ月ほど前から登録できるはずなので、留学前から登録しておくのが良いです。

詳しくは、KTHウェブサイトやTHS(学生団体)ウェブサイトを参照してみて下さい。

北欧へ研究留学(学位取得)する学生に向けた奨学金

  • 費用 : 奨学金

北欧の大学院で学位取得を目指す学生の方達に「スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団」の奨学金をオススメします。日本から北欧へ研究留学する人・団体を対象とした奨学金です。是非、調べてみて下さい。

留学前にやっておけばよかったこと

留学先では、日本に興味を持っている人がたくさんいます。彼らが日本に興味を抱くきっかけは漫画・アニメ・ゲームであるように感じました。趣味を探している方は少し前の有名な漫画・アニメ・ゲームに触れておくと良いかもしれません。話が盛り上がると思います!

海外へ長期留学すると、日本食とは遠ざかる生活になります。出国する前に日本食の食べ納めをしておくと良いと思います(笑)

留学を勧める・勧めない理由

日本は島国であり、ユニークな文化・価値観があります。これらは我々にとっては当たり前ですが、世界的に見ると、日本文化にも特徴はあります。海外旅行ではなく、海外で生活してみると、日本文化の特徴がよく分かるようになってきます。このように、留学の主目的の他にも、様々な学びがあり、オススメです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

現時点では、語学力に不安がある方もいらっしゃると思います。実際、留学生で英語が下手なのは日本人くらいです。ですが、海外で長期滞在してみると、自然とかなりのスピードで語学力も磨かれていきます。何より、外国語で話すアレルギーが除かれますので、とても良い経験になると思います! 不安に負けず、積極的に挑戦してみて下さい!!!