留学大図鑑 留学大図鑑

そーま

出身・在学高校:
国立有明工業高等専門学校
出身・在学校:
国立有明工業高等専門→同高専専攻科
出身・在学学部学科:
応用物質工学専攻
在籍企業・組織:
障がい者支援・ギフテッド支援業にて独立(個人事業)

ご覧いただきありがとうございます。"(-""-)"

【初めに】
語学学習でフィリピンに、水処理、膜利用、膜分離プロセスの研究でトルコに留学していました。もし、留学でのご相談がある方はFBのメッセンジャーよりご連絡ください。(^_-)-☆ いつでもうぇるかむです。

【今現在】
今現在は、障がい者支援・ギフテッド支援事業、意識コーチング業にてフリーランスとして活動しております。


最終更新日:2021年02月02日 初回執筆日:2021年02月02日

フィリピとトルコで築く技術者への礎

留学テーマ・分野:
高専専攻科在籍中に語学(フィリピン)兼研究(トルコ)留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • エーゲ大学化学工学部門
  • フィリピン・トルコ
  • イズミル・バギオ
留学期間:
11か月
総費用:
1,500,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC860> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<不明>

留学内容

【フィリピン・バギオ】
留学初期の2か月間はIELTS特化型語学スクールにてアカデミックライティングやアカデミックディスカッションのスキルを学ぶために、フィリピンバギオ市に滞在した。IELTSとは、国際的な英語力認定試験の一つでヨーロッパやオーストラリア等でよく用いられ、読む・聞くに限らず、話す・書くの4技能で構成される試験である。専門分野での論文執筆や議論能力を向上させるために、IELTS特化コースで学習に励んだ。

【トルコ・イズミル】
留学三か月目からは、トルコエーゲ大学の化学工学部門の研究室で9か月間研究活動に勤しんだ。専攻科1年生(学部3~4年次相当)ということもあり知見を広げるために、一つの研究プロジェクトだけに参加するのではなく、複数の研究プロジェクトに参加した。具体的な研究プロジェクトは逆電気透析法によるブルーエナジー発電に関する研究、プラズマ処理による膜表面の機能向上に関する研究等である。

留学の動機

いつだったかはっきりと覚えていないが、漠然と"研究留学がしたい"という強い思いがあり、研究室の先生に相談すると研究留学先を紹介してもらうことになったため、トビタテに応募することにした。たまたま、私が高専時代に研究していた分野と留学先の研究室が同じような分野の研究テーマを取り扱っていたため、受け入れ許諾を頂いた。

成果

【フィリピン】
IELTSアカデミックモジュールのバンドが7.0まで成長した。

【トルコ】
様々な研究プロジェクトに参加した。その中である研究プロジェクトで論文投稿される予定である。

ついた力

unleran力

unlearn とは学びを捨てる力のことです。日本と海外では研究室のルール、研究スケジュールが、文化や伝統が全く異なります。日本で学んだことを是として、研究活動に励んでも現地のラボメイトと足並みを揃えることが難しくなったり、不毛な衝突が起こります。これを回避するために、unlearn力を身につけました。

今後の展望

帰国後、大手消費財メーカに総合職として内定を頂いたがフリーランスとして活動するために辞退した。今後は、吃音者、HSP、各種障がい者支援、ギフテッド支援、意識コーチング、カウンセリング業務に取り組む予定である。
モットーは"HONKIの人をHONKIでサポートする"である。

留学スケジュール

2019年
3月~
2019年
4月

フィリピン(イズミル・バギオ)

フィリピンのバギオ市にある語学学校 (MONOL (Models of Nonpareil and Outstanding Learning))で英語のライティング力、ディスカッション力を向上させるため、IELTSクラスを受講した。授業形態としてはグループクラスが4時間、マンツーマンクラスが2時間あり、それぞれの授業で課題が出される。体感として授業と自習、課題を含めると一日に10時間以上勉強していた。
バギオ市はフィリピン国内でも治安の良い地域であり、高台に位置しているため暑くもなく非常に生活しやすかった。語学学校では、日本人、フィリピン人、韓国人、ベトナム人、台湾人、中国人、サウジアラビア人が在籍し、日夜をともにしているため異文化交流という観点でも非常に有益であった。
始めの方はなかなかIELTSのバンドが向上せず、苦労したが、フィリピン留学の終盤戦に一気にバンドが向上した。

費用詳細

学費:納入総額

200,000 円

住居費:月額

200,000 円

生活費:月額

20,000 円

項目:飛行機代

50,000 円

語学学校からの景色
サウジアラビア人の友人と食べたサウジアラビア料理
費用詳細

学費:納入総額

200,000 円

住居費:月額

200,000 円

生活費:月額

20,000 円

項目:飛行機代

50,000 円

2019年
5月~
2020年
2月

トルコ(イズミル)

トルコではエーゲ大学化学工学部門Nalan研究室で、膜分離、膜発電に関する研究プロジェクトに参加した。留学初期時は、トルコでの生活に慣れるため、基礎知識を養うために論文を読みまくったり、現地でたくさん友人を作ったりしていた。二か月目以降は、研究グループに入り、研究をしていくとともに、国際学会で発表したり、学校主催のイベントに参加したり、トルコ国内を旅したりした。トルコでの滞在先は学生村(学生寮)で、寮でも友人ができたため夕食をともにしたり、別の場所で友達をつくったり、研究とプライベートの充実化を優先した。私はトルコの地方に住んでいたため、日本人がほとんどいない場所だった。親日国ゆえか、物珍しさからか先生たち、キャンパスカフェのスタッフ、学生、技術職員の方多くの方に親切にしていただき、非常に楽しい生活を送れた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

28,000 円

生活費:月額

20,000 円

項目:飛行機代

150,000 円

留学最終日に撮った記念写真(研究室で)
トルコ国内の遺跡
イズミルで好きだった場所
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

28,000 円

生活費:月額

20,000 円

項目:飛行機代

150,000 円

スペシャルエピソード

内戦国国境から100km圏内のある街に行ったときの体感

私が滞在していたヨーロッパ側の地方は非常に治安が安定していましたが、アジア側の地域は内戦国と国境に位置している場所もあるため、治安は褒められたものではありません。この項目では、私がとある理由により内戦国国境から100km圏内のトルコ国内にあるとある街に行ったときに感じたことについて書きたいと思います。その県はトルコ国内でも5番目に大きな県です。しかし、その街が醸し出す空気感にトゲがある感じがしました。重苦しいというか、肌に突き刺さるといいますか、胸が苦しくなる感覚です。ほかの町にはない何かがそこにはありました。そのとき、「ここから百キロメートル先では命のやり取りが起こっているのか」と、感じ、"今命がある大切さ"を肌で学びました。命が大切であることを頭では理解できていても、肌では理解できません。戦場に近い場にいったからこそ肌で得る何かがあったと思います。

その町で食べたケバブ

日本のトルコ大使館で取得したVISAとIKAMET(滞在許可証)

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

トルコに留学する際に、気を付けないといけないことは手続き関係でいうと、VisaとIKAMET(滞在許可書)です。(IKAMETについてはトルコ大使館ホームページの説明を参考にされた方がいいのですが、簡単にいいますと、三か月以上滞在する場合に取得しないといけない滞在許可書です。)
【①Visaについて】三か月以上トルコに滞在する場合にはvisaの取得が義務付けられています。日本で取得する場合には東京にあるトルコ大使館で発行してもらわなければなりません。発行には約1か月ほど要します。地方にお住いの方は、Visa取得代行会社に依頼することができますが、その際はトルコ大使館にどのような書類が必要なのかを確認し、書類作成後、代行業者に依頼しましょう。
【②IKAMETについて】三か月以上のトルコに滞在する場合にはikametの取得も義務です。IKAMETはトルコでしか取得できないため、入国後に取得しましょう。トルコ国内で観光をしていると、検問をしていて、そのときに確認されたりします。(難民が多いため、不法滞在者を取り締まるためだと思います。持ってなければパスポートでも大丈夫かと。。トルコの人は日本人には優しいですから) トルコは法律が頻繁に変わる国ですので、IKAMETについての規約も度々変わっています。入国後は忘れずに申請しましょう。現地のお知り合いの方にサポートしてもらわないと申請が大変ですので、サポートしてもらいましょう。

留学前にやっておけばよかったこと

少しだけトルコ語の勉強をしておけば良かったと思いました。トルコはヨーロッパからの交換留学生が多いのもあって、学生相手なら比較的英語が通じやすいです。ですが、一歩キャンパスの外に出ると英語が通じないこともしばしば、、、親日国で有名なトルコだけに、、めちゃめちゃ話しかけられます。トルコ語勉強して現地の人ともっと仲良くなりたかったなと思いました。

留学を勧める・勧めない理由

もちろん、お勧めします。留学と聞くと、パーティーに参加して、現地の友人がたくさんできて、、優雅でかっこいいという印象を持たれがちです。ですが、実際は、サバイバルで泥臭いです。言葉が通じない、作法が分からない、グーグルマップ機能しない、文化が全く違う。生きるか死ぬかの瀬戸際に立つことなんて稀にあります。このサバイバルこそ留学の醍醐味です。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に行くときに大切なことは焦らないことです。"早く成果を出さなきゃ"、"授業に追いつかなきゃ"、"早く現地の友達作らなきゃ" 留学という一生に一度あるかないかの機会だからこそ、多くのことを得よう、身に着けよう、達成しようとして焦ろうとします。でもそう簡単に成果なんて出ないですし、成長もしません。ですので、焦らず留学を楽しみましょう。