留学大図鑑 留学大図鑑

R

出身・在学高校:
埼玉県立松山高等学校
出身・在学校:
麗澤大学
出身・在学学部学科:
外国語学部外国語学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2021年01月15日 初回執筆日:2021年01月15日

小学校における空腹ゼロの学び場作り

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Rise Above Foundation Cebu
  • フィリピン
  • セブ市
留学期間:
10か月
総費用:
1,300,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ビサヤ語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

飢餓×教育 セブ島の小学校における空腹ゼロの学び場作りプロジェクトをテーマに2019年4月~2020年3月まで留学をしていました。留学中はセブ島にあるスラム街で生活している子ども達の自立支援をしているNGOでインターンシップをしていました。主な業務としては毎日50人程の子ども達にご飯を提供する食糧支援プログラムや海外ボランティアの方々とイベントを企画して運営する仕事をしていました。現地では英語があまり通じない環境だったので独学でビサヤ語を学び、交流していました。NGOとは別にセブ島にある小学校と協力して子ども達に日本文化を教える授業を開講し、異文化に触れる楽しさを体験してもらいました。


留学の動機

大学では国際協力を専門としており、カンボジアとフィリピンの初等教育を支援している国際協力団体に所属してプロジェクトに携わり、勉強していました。私は先輩方や同期のメンバーから国際協力のノウハウだけではなく、自身の在り方や仲間への信頼など多くのことを学ばせていただきました。そして私にも後輩ができ、「何か後輩に誇れることはないだろうか」という矜恃からトビタテ留学での国際協力を決意しました。

成果

NGOでのインターンシップでは食糧支援とイベントの運営を主に担っていましたが、その殆どの業務をビサヤ語で行えるようになったことが私にとっての成長だと思います。現地目線でプロジェクトを進めていく上で友好的な関係を築くことは重要視されますが、文化や生活習慣だけでなく言語も現地の方に合わせることで、より深くコミュニケーションを図ることができ、ニーズ調査や支援活動に貢献できたと思います。

ついた力

コミュニケーション力

留学中はビサヤ語を必死に勉強していたこともあったので、時間があれば人とあって交流することに力を入れていました。分野や業種に問わず、たくさんの方々とコミュニケーションを図ったことで、誰とでも仲良くなれるようになりました。

今後の展望

青年海外協力隊への道に進みたいと考えていましたが、コロナの影響を受けてその夢は先になりそうなので、私の専門性を磨いていきたいと考えています。海外での支援を念頭に、私なりに即戦力になれる武器を身につけて、将来的な支援活動への目標実現に向けて今できることに向き合っていこうと考えています。

留学スケジュール

2019年
4月~
2020年
2月

フィリピン(セブ市)

フィリピン中部にあるセブ島で10カ月間のNGOインターンシップをしていました。NGOでは主に食糧支援プログラムと子ども達向けのイベント運営に取り組んでいました。スタッフや住民の方とは英語だけでなくビサヤ語を使ってコミュニケーションを図っていましたが、留学始めは環境の変化に対応することが難しく、気後れしてしまうことも多々ありました。ですが、私に関わってくれた方々は気さくでNGOでの業務では分からないことや疑問に思ったことは丁寧に教えてもらえました。更に、ビサヤ語の勉強も支援対象としている地域の子ども達やその保護者に協力してもらいました。留学を通して国際協力についてのノウハウはもちろん、他者とのコミュニケーションや思いやりなどを学ぶことができたと思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

フィリピンにある綺麗な海での1枚
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

留学中に出会ったフィリピン人ご夫婦に「実家に帰省するけど一緒に来る?」と誘われて、ついて行ったら山奥の秘境での田舎暮らしだった体験が印象的でした。この地域には電波が通っておらず、2週間の滞在期間中はスマホが使えませんでした。また、生活用水も山道を25分かけて歩いて汲みに行ったりと初めての体験をしました。特に寝ている時にサソリに刺されて発狂したことは今でも鮮明に覚えています。この時にはビサヤ語がある程度話せたので、地域の方々と毎日のように交流してお酒を飲んだり、語り合っていました。この2週間での出来事は私にとってかけがえのない時間となりました。

フィリピンの田舎暮らしでの1枚

留学の受け入れ機関探し

  • 留学先探し : インターンシップ

トビタテ留学の実現には受け入れ機関は必ず必要になります。分野や目標によってその機関は多岐に渡りますが私の場合は、国際協力機関での実践的な経験をしながら学びたいと考えていたので、NGOを探しました。事前にフィリピンにあるNGOを調べ、また連絡が取れる機関とは連絡を取り合って訪問したい旨を伝えました。そして、トビタテ留学前にその受け入れ機関に訪問して、実際に1週間程のボランティアなども実施しました。こうした経験を書類や面接前にすることができたので、具体的に書けることもより具体的なものに仕上がったのではないかと思います。また留学の内容も期待していたものから大きくずれることがなく、やろうとしていたことができたと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

滞在先で使用されている言語を事前に学ぶことは重要だと思います。私はフィリピンで活動していましたが、支援先の貧困地域では英語があまり通じなかったこともあったので現地語の習得が必須でした。留学開始までの2カ月間はインターネットを使って勉強し、留学開始後も毎日のように語彙や文法をまとめて反復練習していました。3、4ヶ月は意思疎通ができなくて苦労したので、語学はできるだけマスターした方がいいと思います。

留学を勧める・勧めない理由

留学ができる環境があるなら挑戦することをお勧めします。私は国際協力を専門として、国際協力機関に所属して短期的なボランティアや支援活動の経験はありましたがトビタテ留学での10カ月間のNGOインターンシップを通して新たに学ぶことがたくさんありました。今までは気がつけなかった問題や分からなかったことも時間があったのでゆっくり調べることができました。これは長期の留学でなければできない経験かなと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

現在は非常に難しい時期だと思いますが、留学に挑戦することは自分自身の成長に間違いなく繋がります。トビタテ留学には審査があり、応募した方が全員行けるとは限りません。ですが、留学について考えていくことは将来の目標や自身の在り方などを見つめ直す機会となり、今すべきことをより明確化することができると思います。また、一生懸命考えた計画を実現することは失敗や成功に関わらずとても価値があるものになると思います。