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かいむ

出身・在学高校:
国立長岡工業高等専門学校
出身・在学校:
国立長岡工業高等専門学校
出身・在学学部学科:
環境都市工学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2021年01月12日 初回執筆日:2021年01月12日

極寒の地で社会インフラの維持管理を学ぶ

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 極東国立交通大学
  • ロシア
  • ハバロフスク
留学期間:
3ヶ月
総費用:
800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 730,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC 575> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私は普段、コンクリート構造物などを対象とする土木工学を専攻しています。社会インフラとして私達が普段何気なく利用している道路・橋梁などが諸外国でどのように維持管理されているかを学びたいという思いから、ロシアはハバロフスクにある極東国立交通大学に研究留学を行いました。留学先の研究室では電磁波レーダを利用した道路下空間の可視化及び境界の自動検出技術に関する研究に取り組みました。
留学初期は、研究について教授とディスカッションを英語で行うこと、日常生活は触れたことがないロシア語を用いて会話をすることに大変苦労しました。しかし、教授はもちろん現地でできた友人や優しい寮母さんの支えもあり、徐々に研究の成果が得られ日常生活も充実させることができました。

留学の動機

寒冷地におけるコンクリート構造物は、しばしば構造物が凍ることで引き起こされる凍害という劣化現象が起こります。これは日本も例外ではありません。そこで日本よりも厳しい寒さに曝されるロシアでは社会インフラに対してどのような維持管理が行われているのかを学び、それらの技術を日本に輸入し適用させることで凍害の防止に貢献したいと思い留学しました。

成果

社会インフラの維持管理に関する全般的な知識や電磁波レーダの専門知識を深め、最先端の解析技術を体感することができました。さらに、研究活動を通じて改めて日本の維持管理技術の高さを実感すると共に、日本の技術を輸出するチャンスがあるなと感じました。とはいえ、より寒さが厳しいロシアへ適用するためには地域性を考慮する必要があるので、これからはそれらの開発に取り組んで行きたいと思います。

ついた力

行動力力

初めてのロシア、初めての留学で右も左もわからず困惑する毎日でした。健康診断を自分自身で病院に行かねばならず、日本なら難なくこなせることも海外だと言語や価値観など様々な壁があります。これらをこなしたり、現地での交流を目的としたイベントを主催するなどの経験から主体的に行動する力を身につけることができたと思います。

今後の展望

今回の留学を通じて、海外での生活は多様な価値観に触れることができる刺激的で大変貴重な経験であると実感しました。これからも研究を続けながら世界で活躍できる研究者を目指したいと思います。

留学スケジュール

2019年
9月~
2019年
12月

ロシア(ロシア(ハバロフスク))

ロシアのハバロフスクにある極東国立交通大学にて、およそ3ヶ月ほど研究留学を行いました。留学当初から社会インフラの維持管理における電磁波レーダによるコンクリート構造物検査を体得するため教授と練習を重ね、最終的に一人でも測定が行えるようになりました。電磁波レーダから得られたデータにおける境界の自動検出の習得も並行して行い、さらに日常生活のためロシア語の学習を独学で行っていたため、忙しい日々が続きましたがとても充実していました。壁にぶつかったり、悩むことも多々ありましたが、現地で仲良くなったロシア人の友人の支えもあり順調に研究を進めることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

教授との写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

留学先で、現地の人を招待しておにぎり・手巻き寿司パーティを主催しました。名前の通り、おにぎり・手巻き寿司づくりを実際に体験してもらい食べてもらうことで日本の食文化を体験してもらおうというものです。はじめは手でお米を握ることや、生魚を手巻き寿司の具として巻いたりすることに抵抗があるようでしたが、「美味しい」という言葉が聞こえて大変うれしかったです。こういったイベントなどを通じて知り合った友人とは今でも連絡を取り合うくらい仲が良く、貴重な財産となりました。

おにぎりパーティでの1枚

言語の壁と乗り越えるために

  • 語学力 : その他の言語

現地での公用語はロシア語で、留学するまでは講義を受けるどころか触れる事もありませんでした。留学初期は、ロシア語が使えないことと現地の人々は英語を使えないことから、うまくコミュニケーションが取れず頭を抱える日々が続きました。しかし、現地でできた友人の指導や独学による甲斐もあって、徐々に聞き取ってコミュニケーションが取れるようになりました。留学を終える頃には沢山の友人に囲まれ、帰国した今でも連絡を取り合う仲になりました。しかしながら、このような財産を得られた第一の理由は、ロシア語の知識を得たことだけが理由ではありません。文法や発音のミスを恐れず、身振り手振りなどを交えて積極的にコミュニケーションを取ろうとした姿勢にあると思っています。あくまで言語はコミュニケーションの手段でしかありません。なのでみなさんも、ミスを恐れることなく、わからないことはわかるまで聞いたり、ジェスチャーを交えて積極的にコミュニケーションを取っていってほしいと思います。

  • 語学力 : その他の言語

これから留学へ行く人へのメッセージ

当たり前のことですが、現地での公用語の練習を留学前に最大限に取り組んでください。現地では語学のインプットに使う時間を最小にして、現地でしか学べないことを取捨選択することなくすべて吸収して、自分の視野を広げて来てください。得たものすべてが必ず財産になると思います。