留学内容
今回の留学テーマは私が学部から大学院修士課程にかけて取り組んでいる航空機の渋滞をなくすというものでした。日本だと羽田空港など世界にはハブ空港と呼ばれるたくさんの航空機が集まってよく混雑する空港が必ずあります。この混雑を遠方で時間予測をしながら解消するための研究をしていました。
留学先はドイツ航空宇宙センター(Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt)という世界でも少ない航空交通の研究を行う研究機関。ここで1年間じっくり研究へ打ち込むことができました。
現地ではメンバーの一員として、遠くにいる飛行機の到着時間を統計的に予測しながら速度制御するというコンセプトを、高速シミュレーションで検証する仕事を任されました。
また、並行して、管制官とパイロットのやり取りをリアルタイムに模擬できるシミュレーション環境を作ることにも携わりました。
COVID-19で途中帰国し、論文誌にまとめるところまではできませんでしたが、研究所の内部文書にまとめて、後続の研究へ貢献しました。