留学内容
日本の研究室の共同研究先であるハンブルク工科大学の混相流研究室に1年間所属し、「超微細気泡」を用いた洗浄について研究しました。普段の洗浄の場面では、洗剤などの環境負荷のある界面活性剤を用いて行っていたり、不純物混入に繊細な半導体のような製品を洗浄する場合は、洗剤などの洗浄物質が望ましくありません。そこでこれらの問題を解決するために、「超微細気泡」を用いて界面活性剤を用いず環境に優しい洗浄方法を検討し、その洗浄メカニズムを解明するための研究を行いました。留学中は日本では経験したことのなかった、実験装置を0から設計し組み立てる経験をしたり、ベンチスケールの装置を用いた実験を見学したりと化学工学的考え方や知識を深めることができました。また実際に研究室の博士課程の学生と一緒に研究活動をしたことで、ドイツと日本の研究のやり方や研究に対する考え方の違いを体感することができた留学でした。