留学大図鑑 留学大図鑑

後藤啓太 (Goppi)

出身・在学高校:
福岡県立戸畑高等学校
出身・在学校:
鹿児島大学
出身・在学学部学科:
大学院連合農学研究科
在籍企業・組織:


最終更新日:2023年08月22日 初回執筆日:2023年08月22日

Tropical-Smart Agri

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • スリウィジャヤ大学
  • インドネシア
  • 南スマトラ
留学期間:
11か月
総費用:
1,320,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,320,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
インドネシア語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

赤道直下の熱帯雨林気候区分のスマトラ島では一年を通して雨が降り,降水量50 mm以上の滝のような雨を月に数回観測することも珍しくありません.恵みの雨といえども,こうした土壌水分の極端な増加は,多くの畑作物にとって生育や収量に深刻な負の影響を与えるストレス要因となります.さらに,熱帯環境では.湿害だけでなく,高温・多湿や強日射といった地上からのストレスも,作物に対して複合的に,かつ,刻々と変動しながら作用します.★留学研究では,日本を含む先進地域で蓄積されたスマート農業に関する知識・技術を熱帯途上地域に移転することで,作物の環境ストレスに対する応答メカニズムを様々な微気象の変化から説明し,ストレス状態をリアルタイムで診断する技術開発を目的とします!

留学の動機

インドネシアでは人口の9割以上がWHOの定める必要野菜摂取量の3分の1しか満たしていないとされ,幼児人口の21.6%が発育阻害を示すなど,栄養改善が急務とされています,熱帯地域の栄養源・食文化に欠かせないトウガラシは、気候の変動に影響を受けやすく、価格が平年比で3~4倍に高騰することが珍しくありません。★Climate-Smart Agricultureで熱帯の食料・栄養安全保障を強化します!

成果

(1)土壌過湿・高温・強光のストレス応答メカニズの解明と生育のモデリング
(2)作物の葉の水分状態をモニターするセンシング技術の有効性を実証

ついた力

HAPPY力

基礎研究に励むあなたは、「人々の笑顔」と少しだけ離れた位置にいます。”他者のHAPPY=自己のHAPPY”なあなたにとっては葛藤の連続でしょう。留学先で、家がない・食べ物がない・着るものがない子どもたちを目の前にし、”科学の先にあるHAPPY”と、”空のペットボトルを寄付した先にあるHAPPY”の両方を受け取ってみて、初めて、科学の意義を知ることができるのかもしれません。

今後の展望

【Climate-Smart Agricultureによる熱帯農業のイノベーションで、”食”に困らない地球に】(←のために...)研究成果の社会実装(←のために...)地域・分野を跨いだ国際共同研究(←のために...)実績を積み、大義を伝える!

留学スケジュール

2022年
5月~
2023年
3月

インドネシア(南スマトラ・パレンバン)

【発展途上地域にトビタつ意義】
コロナ渦で、かつ観光都市でない地域に渡航したため、留学中にひとりの日本人とも遭遇しませんでした。また、現地では、英語を話す人は極めて少ないため、つたない現地語(インドネシア語)を駆使して、日々の食糧を獲得する必要があります。そのため、”異文化に適応するチカラ”は否応なく引き伸ばされます。
一方で、”自身の信念・志を貫くチカラ”を計り、育むこともできます。例えば、研究の水準・環境が日本に比べて良くない地域で研究を行うと、「これだけはどうしても譲れない部分(目的やプロセス)」が浮き彫りとなります。それが分かると、自己の軸を再確認でき、研究で最も重要である独自性を磨くことができます。

費用詳細

学費:納入総額

500,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

550,000 円

項目:海外留学保険

100,000 円

日々のビタミン・ミネラル源!トウガラシ!
お母さんたちはkg単位で買います!大雨で価格が3-4倍に!
気候変動に負けない栽培・生産システムをICTで叶える!
費用詳細

学費:納入総額

500,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

550,000 円

項目:海外留学保険

100,000 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

インドネシアのような熱帯の発展途上国では、なぜ、宗教や人々の繋がりが、深く長く社会の根幹に生き続けるのか...。それは、日常生活を取り囲む予測不可能な“リスク要因”が非常に多いためだと考えます。
食や健康にかかわる社会インフラが十分でない環境では、”人と人との繋がり”すなわち、人的インフラが最も重要で身近なリスク回避方策となるのです。
留学中、常に私を気にかけてくれたひとつの家族との日々の交流を通して、人生で初めて生まれたての命に触れることができ、心の潤いを感じました。異世界にトビタって豊かな心を育む経験が、“豊かな地球“を創造するエネルギーとなっています。

”豊かな地球”を創るためのエネルギーその1
”豊かな地球”を創るためのエネルギーその2

"あいつ"を探せ!

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

熱帯アジアの発展途上地域では、長期滞在VISA(留学ビザ)取得のプロセスがスムーズに進みません!!
肌感覚ですが、この要因を解析すると....
●熱帯地域では、暑くてやる気が起きにくく、呑気な人(※働きすぎないことは良いことです)が多いです。
●その反面、日常生活において”リスク要因”が多いことなどから、生きるために人と人との繋がりとても強固です。
こうした背景から、「”あいつ”が頼んでくるなら、VISA発行を急いでやろうか」マインドが発行担当者に生じやすいようです。特に現地大学を通じたVISA申請が必須の場合は、受入機関の事務局(大学なら留学生係など)にいらっしゃる、イミグレーションとコネクションの強い”あいつ”を探し直談判し、取り持ってもらうと解決するかもしれません!早めの準備が肝心です!

留学前にやっておけばよかったこと

人には、「これは得意なんだけど、これはどうがんばってもできないなあ」といった”適性”があります。どんな天才でもです。
留学の準備としては、①適正を認識すること、が最重要です。
そして、留学現地では、②自身の適正外、つまり「自分にはできないなあ」を得意とする人を探すこと、
によって、留学後の野望達成に必要な人的ネットワークを築けるのだと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

第一に、
健康に帰国すること!
第二に、
目的を成し遂げること!
トビタテや派遣・受入担当者に感謝を伝えること!
踏ん張っている自分を愛すること!