留学大図鑑 留学大図鑑

鈴木 楚乃

出身・在学高校:
日本女子大学附属高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

留学などに関する質問やご相談があればDMにお願いします!私にできる範囲で何でもお答えします。


最終更新日:2023年09月22日 初回執筆日:2023年09月22日

サステナブルファッションの付加価値を探る

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Celtic English Academy
  • イギリス
  • ウェールズ
留学期間:
23日間
総費用:
820,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 410,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検 2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私は今回、サステナブルファッションについて学び今後ファッション業界がどのように進化するべきかを考えるため留学しました。この留学を通して、イギリスと日本の取り組みや意識の差を見つける、というのが私の留学計画でした。
実際に現地で行ったことは、まず一つ目が語学学校での生徒や先生へのアンケートとインタビューです。二つ目は、街でさまざまなアパレルショップに出向き、人々の購買行動や店舗側の工夫を観察したことです。これらの探究活動に加え、実際にイギリスで3週間過ごす中で、日々の生活での気づきも沢山得られました。

留学の動機

私が留学を決めた大きな理由は、今までいた狭い世界から出ることで沢山の新しい出会いや学びが得られるのでは、というワクワクした感情です。また、自分の力で何事も解決しなければならないという状況で自立した自分に近づきたいと思いました。私がサステナブルファッションというテーマを選んだのは、小さい頃から大好きなファッションによる環境負荷をなくし、誰もが安心してオシャレを楽しめる未来を創りたいと考えたからです。

成果

語学学校でのアンケート・インタビューでは様々な生徒と先生から、洋服を買う際は質を重視するという意見が多かったり、またサステナブルファッション自体を知らないとの回答もあり多角的な考えを聞くことができました。また古着屋がかなり定着していると聞き日本との違いを学びました。アパレルショップでの観察では、イギリスでも日本と同じように価格を重視する人や着やすさを考える人が多くあまり差がないことが分かりました。

ついた力

挑戦力

挑戦力は、何でもまず挑戦してみる力です。まずは、不安ながらも一歩踏み出したトビタテへの応募。そして留学先でも舞台での日本紹介、ダンス発表、沢山の子に話しかけるなど、この留学全体で多くの挑戦をしました。振り返ると、私がこの留学を本当に楽しんで有意義に過ごせたのは、全て自分の挑戦のおかげです。これらの挑戦がなければ、留学に行くことも、最高の友達ができることも、計画を達成することもなかったのです。

今後の展望

今後、さらに沢山の国における良い点・改善点を調査し、サステナブルファッションに新しい価値を生み出したいです。誰もがおしゃれを楽しむ世界を守るために、今回の学びを活かし、ファッション業界を地球にも人にもやさしいものに変える先導者の1人になりたいです。その中で、日本古来のサステナビリティを応用し、先進的な取り組みと融合させて、サステナブルファッションの新しい形を日本から発信したいと思っています。

留学スケジュール

2023年
7月~
2023年
8月

イギリス(ウェールズ)

イギリスのウェールズにあるCeltic English Academy という語学学校で、3週間寮で生活をしました。
留学期間中、サステナブルファッションに関する探究活動を行いました。平日は午前中に英語の授業があり、まずはそのクラスで毎週一回生徒と先生にアンケートを実施しました。計30人に、サステナブルファッションに対する考え、洋服を選ぶ時の決め手、お気に入りのブランド、地球のために普段気をつけていること、ファッション業界をより良くするためにどんな方法が必要だと思うかなどの項目に答えてもらいました。回答としては生徒より大人の方が、生徒の中では男子より女子の方が環境保全に対する意見を持っているような印象を受けました。また日本とさほど大きな違いはありませんでしたが、その中でもリサイクルショップを利用している、サステナブルファッションブランドを利用しているなどの回答もいくつかあり、今後より浸透させるためには知名度やイメージの改善からだと感じました。
授業を終えお昼ご飯を食べると、午後はスポーツやゲームなどのアクティビティを行いました。勇気を出してたくさんの人に話しかけて仲良くなり一緒に楽しむなど、これらの時間を通してこの留学がより楽しいものになりました。帰国後もメッセージを送り合うほど仲の良い最高の友達ができました。
またSDGsに関連して、ゴミを利用して物作りをするアクティビティがあり、サステナブルファッションと絡めて友達と一緒に紙袋からドレスを作りました。
休日には全体でBath、London、Oxfordへ出かけたので、その自由時間に友達とアパレルショップへ行き、中心に様々な店舗で店側の工夫や消費者の購買行動を観察しました。人々がどんな商品をどんな基準で選んでいるのか、店側はどんな宣伝文句を使っているのかなどを調査し、セール商品のコーナーに多くの人が集まっているなど日本とさほど違いがないことが分かりました。ただ、アパレルショップ以外のお店、例えばレストランなどでは、ヴィーガンやハラールなど様々な食制限に対応した食べ物が用意されていて、種類も豊富なことが印象的でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

紙袋から作ったドレスをグループで発表しました。
語学学校の授業内でアンケートを実施しました。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私は語学学校に到着したのが他の生徒より1週間遅かったため、みんなはもう友達ができている中どうやって仲良くなろうかと緊張でいっぱいでした。初めての朝ごはんに向かう途中、誰とどのテーブルで食べれば良いか不安で仕方ありませんでした。すると、2人の女の子が声をかけてくれたのです。挨拶を交わすと、私が1人で歩いているのを見て一緒に食べないかと誘ってくれました。その後の昼ごはんでもまた一緒に食べようと言ってくれて、午後のアクティビティでもその子たちのグループに入れるようスタッフに聞きに行ってくれるなど、私が留学で良いスタートを切れたのは全て彼女たちのおかげです。そうして、その2人と、その子たちと仲が良いもう1人の子と4人で一緒に過ごすようになりました。すぐに距離が縮まっていき、帰る時にはみんなで泣いて別れを惜しむほどでした。今でも連絡を取り合うような仲になっています。あの時2人が声をかけてくれなかったらこんなに留学を楽しめなかったかもしれないと考えると、本当に感謝しかありません。

最後の日に仲良しの友達みんなで撮った記念写真です。

留学中にやってしまった、私の失敗談

留学中、何人かの生徒とスタッフで一緒に語学学校の近くのスーパーマーケットに行った日がありました。生徒の1人が欲しかったものがなかなか見つからず3軒回ったのですが、3軒目で私がお会計をしようとしたらカードがないことに気がつきました。なんとクレジットカードを失くしてしまったのです。盗まれたのではと泣きそうになりながらその前に訪れたスーパーマーケットへスタッフと2人で行くと、レジの方が取っておいてくださりました。そしてその時、そのお店でお会計をした際、店員さんにTシャツを褒められていい気になり、カードリーダーからカードを取るのを忘れてしまったことを思い出しました。もしこれがロンドンなどの大都市だったらと考えると本当に恐ろしいです。

その時訪れたスーパーマーケットの一つです。

自分ができる精一杯

  • 語学力 : 英語

イギリスで滞在先に到着した初日、ドライバーや出迎えてくれたスタッフの方の英語が全くと言っていいほど聞き取れませんでした。こんな状態でこれから3週間暮らしていけるのかと不安で仕方なく泣きそうになりました。
ですが、他の人が言っていることを聞き取ろうとしたり、わからない単語は全てメモして調べたり、毎日の出来事を詳細に英語日記に書き留めたりなど、自分にできることを必死に積み重ねた結果、たった3週間の滞在にも関わらず格段に語学力が向上しました。最後の授業では、言いたいことが出てこないことも多少ありましたが自分の言葉でプレゼンができるほどには上達したのです。自分でも驚くほどスピーキングとリスニング力が上がったことを実感できました。
留学の期間や状況に関わらず、自分の努力と取り組む姿勢次第で何でも成し遂げられることに改めて気づくことができました。

語学学校での最後の授業で行ったプレゼンの様子です。

留学前にやっておけばよかったこと

1番はやはり英単語の勉強です。聞く・読む・話す・書くの全てにおいて不可欠なのが単語です。知らない単語が出てきせいで文章を理解できない、という悔しい思いを何度もしました。単語力は練習しただけ身につくので、もっとやっておけばと思いました。
もう1つは留学計画を綿密に練ることです。私もかなり一生懸命に考えましたが、実行できなかったものもあるので、着実な計画を立てることをおすすめします。

留学を勧める・勧めない理由

私は、すべての人に心から留学をお勧めしたいです。今回の私の留学は、たった3週間ながらも私の人生を大きく変えてくれました。様々な人との友情、新しい価値観、自分への自信、自分の将来へのさらなる意欲、語学力の向上など、この留学を通して得たすべてがその理由です。留学に行かなければ絶対に経験できなかったこの夏が自分の軸に大きな影響を与えてくれました。留学は皆さんの未来にとっても大きな一歩になると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は、良くも悪くも自分次第です。
私が実際に留学して気づいたのは、挑戦することの大切さです。留学先でも何度も悩むことがありましたが、興味のままに飛び込んでみれば、最後は「やってみて良かった」ということばかりでした。
一歩踏み出す勇気とやる気さえあれば、人生を変えるような素晴らしい経験ができるはずです。留学を通して、自分にしか見ることのできない新しい世界へ踏み出してみてください!