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カズシ

出身・在学高校:
学校法人上智学院上智福岡高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

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最終更新日:2023年12月28日 初回執筆日:2023年12月28日

タンザニアで医療ボランティア

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Project Abroad
  • タンザニア
  • アルーシャ
留学期間:
1か月
総費用:
900,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 250,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準一級>

留学内容

私はタンザニアの医療ボランティアに参加しました。留学テーマは主に2つあります。「タンザニアと日本の医療の違いを見つけ、私たちにできる支援を探すこと」と「異なる文化や価値観に触れ、その多様性や共通性を探求すること」です。

 ボランティア活動では主に2つのことを行いました。現地の病院でのボランティアとアウトリーチです。
 私はタンザニアの国立病院二箇所でボランティアをしました。ボランティアといっても私たち高校生が手伝えることはあまりないので、医師の見学といった方が適切かもしれません。ここでは手術を見学したり、診察を手伝ったりしました。簡単な手術では医師に必要な道具を渡したり、パソコンに患者の症状や必要な検査を打ち込んだりといった作業を行いました。
 医療器具や衛生環境など日本とタンザニアの違いを多く知ることが出来ました。タンザニアで何が問題なのか、知ることも出来ました。
 アウトリーチとは医療の支援が必要であるにも関わらず支援が行き届いていない場所に医療支援を届けることです。私はマサイ族という民族の集落に行きました。ここでは主に、体温や血圧、体重などの測定、医師の診察の見学、薬の準備を行いました。
 また、タンザニア滞在中、私はタンザニア人ホストファミリーの家に滞在しました。そこではヨーロッパやアメリカといった様々な地域から来たボランティアと生活しました。生活しているうちに様々な文化の違いにもお互い気づきました。

留学の動機

将来私は世界で困っている人の役に立つ仕事をしたいです。今も発展途上国では医療サービスの不足は深刻な問題で、多くの人が命の危険にさらされています。私は中村哲さんの死でこの問題を知りました。そして私にも何かできるのではないかと思うようになりました。ネットや本で発展途上国の医療状況について調べましたが、メディアの情報は実際のほんの一部だと思いました。現実をこの目で見たいと思い、留学を決めました。

成果

病院での活動を通して、タンザニアの医療システムや医療を受けることが出来ない人が多い理由(経済的な理由や病院の都市部への集中など)といった現地で話を聞いて初めてわかることを多く学べました。アウトリーチではきれいな水の重要性を実感しました。また、現地で生活する中で、水道、ガス、電気の重要性や宗教のあり方の違い、文化や価値観の多様性といった様々なことに気づくことが出来ました。

ついた力

行動力

私がタンザニアに行って、ボランティア先の病院の院長さんから言われたことがあります。「このボランティアでは、恥ずかしがったり、医師の迷惑になるのではないかと考えたりして、何も質問しなければ、何も得ることは出来ない」ということです。実際その通りでした。タンザニアでは自分から積極的に行動しなければ問題を解決できないことばかりでした。躊躇うことなく主体的に行動が出来るようになりました。

今後の展望

留学を経て、タンザニアが抱える様々な問題に気が付きました。その中で一番大きかったのは、当初予想していた医師不足ではなく、衛生環境や情報の不足、経済力でした。私はこういった問題を解決するのに将来貢献したいと考えています。衛生や病院の情報を多くの人に届けることを可能にする技術を学び、それを実現したいです。

留学スケジュール

2023年
7月~
2023年
8月

タンザニア(アルーシャ)

私は医療ボランティア活動に参加しました。ここでは主に3つのことを行いました。現地の病院でのボランティア、マサイ村でのアウトリーチ、そしてプレゼンテーションです。また、タンザニア人ホストファミリーの家に滞在し、彼らの生活にも触れることが出来ました。現地のマーケットなどに行く機会もありました。また、ホストファミリーや一緒に生活した他のボランティアたちに将棋や漫画を紹介しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ボランティア先の病院での写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

タンザニアではキリスト教とイスラム教の二つの宗教が主に信仰されています。イスラム教徒が半数近くいるので、現地のマーケットやスーパーマーケットでも豚肉は売っていません。また、タンザニアでは宗教を信仰していないことは異常なことだそうです。私のホストファミリーはキリスト教徒でした。皆さんは、キリスト教というと日曜日は教会に行って、静かに祈るといったイメージを持っているのではないでしょうか。しかし、タンザニアのホストファミリーは違いました。彼らは毎食前に神に祈りを捧げていたのですが、歌と踊りで祈りを捧げていたのです。毎回30分近く歌って、踊っていました。
TFT, Tanzanian Flexible Timeと現地ボランティアの方が呼んでいたものについてお伝えしようと思います。病院は朝の9時には開くことになっています。しかし、医師が来る時間はまちまちで、一時間、二時間遅れはざらですし、ましてや、その日来ない医師もいます。これがいわゆるTFTです。また、これは現地の方々の間では当たり前で受け入れられているそうです。「明日できることは明日やれ、これがタンザニア人の考え方だからね」と現地の方が教えてくれました。日本では電車が数分遅れただけでも、謝罪のアナウンスが入ります。文化によってここまで時間に対する意識に違うのかと勉強になりました。

現地のマーケットの様子(牛やヤギがたくさんいる)

両替しすぎない

  • 生活 : お金

私はタンザニアに留学しました。タンザニアではタンザニアンシリングというお金が使われています。日本円からシリングへの交換は行っていないので、私はドルを現地に持っていき、現地でドルをシリングに交換しました。ドルやユーロであれば、余った分を日本円に戻すことが出来ますが、シリングはタンザニア国内でしか、ドルに戻せません。帰国が近づいてきて、多く残っている場合は、帰国前にドル等に両替することをお勧めします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に行けば、必ず学びがあります。ただ、自分が留学中に何を探求したいのか明確にできるとより有意義なものになると思います。また、他の人を頼りましょう。考えてもわからないことはわかりません。また、文化や言語も異なります。恥ずかしがらずに他者を頼りましょう。留学中、心が折れそうになることもあるかもしれませんが、そういった時も、現地でできた友達やホストファミリー、学校の友達や親を頼ってもいいと思います。