フィリピン(セブ)
・中国人墓地での活動
フィリピンには中国の人も多く暮らしており、裕福層の中国人が作った墓地があります。お墓は日本のものと比べ非常に大きく、壁や屋根があるため、住む場所を無くした家族が多く住んでいました。
・山村集落での活動
政府の命令で強制的に都市のスラム街から移住した家族がたくさんいました。自然に囲まれていて、子供たちにとって良い環境のように思えますが、そんな山村には多くの家族に行き渡るような仕事はなく、苦しい生活を送っていました。
・都市スラムでの活動
ここでは各家庭を訪れて、インタビューをしました。最初の訪問先のお母さんは両親と幼いころに離れてしまい、学校へ通わずに子供の時から兄弟を養うために仕事をしていたそうです。また教会の周りでは観光客にキーホルダーを売る子供がたくさんいました。物売りをしている子供は10歳以上の子どもたちが多いそうです。このような子どもたちは家族の収入や自身の学校でかかる費用を工面するために仕事をしています。
・孤児院・学校での活動
マザーテレサの孤児院で活動をしました。マザーテレサの孤児院は貧困層の地域の医療センターになっています。また、障がいを持つ子どもを支援する施設で見学をしました。 ここでは貧困である上、障がいを抱えている子ども達を無償で支援する施設でした。無償のため、子ども達を檻の中に入れて管理するなど、日本では信じられないような光景も見られました。この施設とは対照的である私立の特別支援学校も訪れました。子供達への英語教育がしっかりされていたり、全ての部屋にエアコンがついていたりと、安全安心な環境が作られていました。 両方の施設を見比べると設備に大きな違いがありました。
・海上スラムでの活動
住む場所がない人たちのためにつくられた海の上のスラム街です。海の上であるため台風などといった自然災害に影響を受けやすいというデメリットがあります。私はこの場所で食育活動を行いました。フィリピンのお店で買ったインディカ米を、現地で借りた鍋で炊いて用意したお米を使っておにぎりを作る体験会を開きました。衛生面に気をつけるため、日本から持ってきたラップを使いました。また日本のふりかけを使ったおにぎりを子供たちと一緒に作りました。この活動は子供達に人気で、おいしそうに食べてくれました。