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最終更新日:2024年05月24日 初回執筆日:2024年05月24日

教育で貧困層の子どもたちの可能性を広げる

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • CECジャパンネットワーク
  • フィリピン
  • セブ
留学期間:
3週間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 270,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

留学先で貧困地区を訪れ支援ボランティアに参加しました。主な訪問先は中国人墓地、山村集落、都市スラム、海上スラム、マザーテレサの孤児院、特別支援学校などです。貧困を無くし、子どもを救う解決策を見つけ出すことを目的としていましたが、貧困の要因は複雑に絡み合っていることを理解し、貧困を甘く見ていたことに気づかされました。また、セブの子どもたちが貧困を抱えているとは思えないほどに活発でいきいきとしていました。そのことから当初の「困窮した生活から助けてあげたい」という考え方から、「こんなにも可能性を秘める子どもたちが将来活躍できたら世界がもっと前に進むだろうに」という考え方に変わりました。

留学の動機

小学生の頃から教師になりたいという夢を掲げていた一方で、海外へ行くことにも強い憧れを抱いていました。また青年海外協力隊にも関心を持ち、将来海外の学校で初等教育の先生をしてみたいと考えるようになりました。そんなときに自分のテーマで留学できるというトビタテ!留学JAPANの存在を知り、自分の世界に対する興味関心を深め、将来は社会問題の現状を伝えられるような教師になりたいと考え、留学を決めました。

成果

教育の分野で世界に貢献したいという意志を再確認することができました。また貧困問題をはじめ世界が抱える問題は非常に複雑であることを体感し、自分が本当に解決したい、より具体的な問題は何なのかを突き詰める必要があるとわかりました。私はこの留学を生かし、親と子どもの間で貧困の連鎖を断ち切り、可能性を広げるための教育や家庭の在り方について探究を続けていきたいと考えています。

ついた力

夢を曲げない力

英語が苦手であることが留学を決める際の壁の一つでした。インタビュー活動や、現地の人たちと会話をする中で、英語が得意だったらより多くのことを学べたかもしれない、伝えたい気持ちでいっぱいなのに話せなくて苦しい、というような場面が多々ありました。しかし、この留学経験が今の自分を作っていて、語学力だけの理由で諦めれるものではなかったと今では思えます。この先、どんな壁があっても夢を曲げず、強く持ちたいです。

今後の展望

留学前は教師を目指していましたが、より貧困地域の教育推進や教育行政に携われるような仕事に関心を持つようになりました。またこの留学で改善点が多く見つかり、セブの子どもたちの笑顔をもっと見れるような活動をしたいと感じたので、近いうちに同じボランティアプログラムに再び参加したいと考えています。そしてフィリピン以外の教育問題や貧困問題を学ぶために、また留学に挑戦したいです。

留学スケジュール

2023年
7月~
2023年
8月

フィリピン(セブ)

・中国人墓地での活動
フィリピンには中国の人も多く暮らしており、裕福層の中国人が作った墓地があります。お墓は日本のものと比べ非常に大きく、壁や屋根があるため、住む場所を無くした家族が多く住んでいました。

・山村集落での活動
政府の命令で強制的に都市のスラム街から移住した家族がたくさんいました。自然に囲まれていて、子供たちにとって良い環境のように思えますが、そんな山村には多くの家族に行き渡るような仕事はなく、苦しい生活を送っていました。

・都市スラムでの活動
ここでは各家庭を訪れて、インタビューをしました。最初の訪問先のお母さんは両親と幼いころに離れてしまい、学校へ通わずに子供の時から兄弟を養うために仕事をしていたそうです。また教会の周りでは観光客にキーホルダーを売る子供がたくさんいました。物売りをしている子供は10歳以上の子どもたちが多いそうです。このような子どもたちは家族の収入や自身の学校でかかる費用を工面するために仕事をしています。

・孤児院・学校での活動
マザーテレサの孤児院で活動をしました。マザーテレサの孤児院は貧困層の地域の医療センターになっています。また、障がいを持つ子どもを支援する施設で見学をしました。 ここでは貧困である上、障がいを抱えている子ども達を無償で支援する施設でした。無償のため、子ども達を檻の中に入れて管理するなど、日本では信じられないような光景も見られました。この施設とは対照的である私立の特別支援学校も訪れました。子供達への英語教育がしっかりされていたり、全ての部屋にエアコンがついていたりと、安全安心な環境が作られていました。 両方の施設を見比べると設備に大きな違いがありました。

・海上スラムでの活動
住む場所がない人たちのためにつくられた海の上のスラム街です。海の上であるため台風などといった自然災害に影響を受けやすいというデメリットがあります。私はこの場所で食育活動を行いました。フィリピンのお店で買ったインディカ米を、現地で借りた鍋で炊いて用意したお米を使っておにぎりを作る体験会を開きました。衛生面に気をつけるため、日本から持ってきたラップを使いました。また日本のふりかけを使ったおにぎりを子供たちと一緒に作りました。この活動は子供達に人気で、おいしそうに食べてくれました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

この海上スラムに住む子どもたちとおにぎりを作りました。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

同じプログラムに参加した高校生が多くいたため、日本中にたくさんの友達ができました。全員が本当に優しくて、高い志を持っていて、非常に尊敬しています。とくに忘れられないのは、体調が悪くなってしまい部屋から出れなくなってしまった際に、お手紙や飲料水、薬やのど飴をわざわざ持ってきてくれたことです。たったの三週間でしたが、最終日には涙をしてお別れをするほど、本当に素敵な友達を持つことができました。

活動終わりには、いつもショッピングモールへ行っていました。

留学したい理由を一生懸命に伝えよう!

  • 費用 : 費用準備

留学は私も初めてですが両親も初めてだったため、費用や安全面などたくさん心配をかけてしまいました。また以前は自分の意思をはっきりと伝えることが苦手で、誤魔化してしまうことが多かったので、最初のうちは留学に対する理解を得られませんでした。留学は奨学金があると言え、両親など多くの支えによって達成できたことです。そのため、しっかりと理由を持って素直に伝えることが大切だと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は思いがけないことの連続で楽しい反面、大変に感じるときもあると思います。しかし、大変な時間こそ自分自身を高めてくれるので、失敗を恐れず突き進んでください!必ず未来の自分をつくるような経験になると思います。ぜひ楽しんでください!