留学内容
「生理の貧困」をテーマにした設定した留学で私が行ったことは主に2つあります。
1つ目は、学校でのチャイルドケアです。現地の学校で、教室の壁にペンキを塗ったり、子どもたちに折り紙を教えたりしました。子どもたちはいつも元気いっぱいで、とても優しいです。ある子はおすすめのお菓子を私にくれたり、またある子はネパール語の発音を一生懸命教えてくれたりしました。子どもたちと関わっているとこの学校がアジア最貧国の学校であることを忘れてしまいますが、ネパールでは地域格差が大きく地方に住む多くの子どもが学校に行くことができません。都市部にあるこの学校でも電気はついていません。私が日本で暮らし、当たり前のように高校に通えたり勉強が出来ている環境はとても恵まれた環境にいることを改めて感じました。
2つ目は「生理の貧困」の調査です。当初は現地の女性にインタビューしようと考えていましたが、プライベートなことを聞く勇気が出ず、インタビューは出来ませんでした。しかし、日常の生活の中で宗教がいかにネパールの人々の暮らしに深くかかわっていることができました。例えば、観光でお寺を訪れたとき、お寺に敷地内には裸足で入らないといけなかったり、生理中のボランティアが施設の中を見学しようとするとスタッフに止められた、ということがありました。宗教施設はとても神聖な場所であるため、ヒンドゥー教を信仰していなくても生理中であれば中へ入ることは許されないのです。