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なつみ

出身・在学高校:
東京学芸大学附属高等学校
出身・在学校:
東京大学大学院
出身・在学学部学科:
工学系研究科都市工学専攻
在籍企業・組織:

ドイツのミュンヘンで家探しをした経験があります!家探しのコツなど困ったことや聞きたいことがあればできる限り力になりますので、気軽に連絡ください!


最終更新日:2024年11月27日 初回執筆日:2024年11月27日

ドイツで環境共生型まちづくりを学ぶ

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Technical University of Munich , Department of Civil and Environmental Engineering / Chair of Urban Structure and Transport Planning
  • ドイツ
  • ミュンヘン
留学期間:
12か月
総費用:
2,700,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,170,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私は、「環境共生型のまちづくりの実現に向けた産官学民の連携」をテーマに1年間ドイツのミュンヘンに留学し、前半の6ヶ月はミュンヘン工科大学で交換留学、後半は大学の研究室に所属し研究インターンシップを行いました。授業を通して、欧州の環境共生型まちづくりの先進事例や研究動向を知ったり、実際の世界の都市の持続可能性を評価する方法を実践を通して学んだりすることができました。インターンシップでは、パークレットという小さな公共スペースを道路空間に設置する社会実験の計画から運営、分析まで一通り関わり、住民や行政、企業などと連携しながらまちづくりを進めていく過程を実体験することができました。

留学の動機

小さい頃から海外の自然や歴史、文化に強い関心があり、大学生になったら留学して海外生活を経験しようと心に決めていたので、留学に行く選択はもはや必然でした。そして、まちづくりの分野では、海外の事例をただ文章と写真で学んでもイメージを掴みづらいので、海外の様々な都市を訪問し実際に現地の生活を五感で体験すること自体に大きな学びがあると考えており、この分野で留学に行くことに対して迷いはありませんでした。

成果

同じ学科や研究室のメンバーだけでなくヨーロッパ各国の学生や研究者と繋がりを持てたこと、社会実験を通して来訪者や現地住民など様々な視点に立って考える大切さを学んだことが大きな成果でした。また、現地での生活を通して、それぞれの街の空間のデザインやその使い方の工夫を体感することができ、「こんな街を作っていきたい」というイメージがより多様で深みのあるものになりました。

ついた力

躊躇せず人にアプローチする力

インターン先を見つけるために、自治体や研究機関など30以上の機関にインターン応募をしたり、現地の学生や教授、日本人の知り合いに相談してツテを探したりした経験を通じて、自分から周りの人にアクションを起こす度胸を身につけました。トビタテの留学計画でインターンをすることを宣言して“しまった“ことで、「相手にされなかろうが恥をかこうが進むしかない」と失敗を恐れず行動する勇気が生まれたと感じています。

今後の展望

欧州各地を訪れまちづくりの魅力を改めて実感したことで、デベロッパー業界への興味が強まりました。また、日本の外に出る経験を通して、海外でも意外と何とかなるという自信が生まれ「もっと色々な世界を見たい!」という好奇心が強まったこと、日本がいかに閉ざされた環境であるかを痛感したことなどから、世界を舞台に活躍できる総合商社や海運業界にも興味を抱くようになり、進路は今後じっくり考えていこうと思っています。

留学スケジュール

2023年
10月~
2024年
3月

ドイツ(ミュンヘン)

ミュンヘン工科大学(TUM)の「Department of Civil and Environmental Engineering」に交換留学をし、大学では、環境共生型の街づくり(都市のSustainable development )に関連する授業(講義と演習)を中心に履修しました。特に、世界の100万都市を対象に(私のグループの担当はベトナムのホーチミン市)、都市のサステナビリティ度合いを分析評価し今後のビジョンと施策を提案する演習の授業では、7人のグループメンバーで協力して最終的に30ページ以上の報告書を書き上げることができました。また、専門科目以外にもドイツ語を学ぶ授業なども履修しましたが、日常で使う単語を学ぶなど現地の言語を少しでも知ることで留学生活がより豊かになることを実感し、もっと色々な国の言語を話せるようになりたいと思うようになりました。
課外活動として、大学のサステナブル化に向けて活動する学生団体「Environmental Department of the Student Representation」に所属し、学生や教授、現地住民などがいらなくなった古着を持ち寄り交換し合うイベントであるClothing Swap Partyの企画、準備・運営に携わりました。他にも、学生が持続可能な社会の実現に向けて自由に議論するイベントの運営なども行いました。異なる学部の学生とも友達になることが出来たとともに、経営学部や理学部などSustainabilityには直接関係していないような学部の学生にとってもSustainable Development のテーマは関心の的となっていることを知り、学生の意識の高さに刺激を受けることができました。

費用詳細

学費:納入総額

14,000 円

住居費:月額

65,000 円

生活費:月額

35,000 円

項目:その他総額

65,000 円

ミュンヘンのランドマーク、新市庁舎
授業の学期末ポスター発表にて
FCバイエルンミュンヘンの試合観戦
費用詳細

学費:納入総額

14,000 円

住居費:月額

65,000 円

生活費:月額

35,000 円

項目:その他総額

65,000 円

2024年
4月~
2024年
9月

ドイツ(ミュンヘン)

ミュンヘン工科大学のChair of Urban Structure and Transport Planningという研究室で研究インターンを行いました。交換留学中に受けていた授業でとても興味を持ったテーマがあり教授にメールで連絡をしたことが受け入れ許可をもらうきっかけとなりました。メールを送って2週間ほどして面談のお誘いメールが届き、2回ほど面談をして担当するテーマや具体的な業務内容を話し合いました。担当テーマはStreet Experiment(=道路空間をより人や環境にやさしく持続可能な空間にリデザインする社会実験)で、指導教員のもとで、「①実際のStreet Experimentの計画、運営、事後分析、②Summer School の準備・運営、③事例集やブログ等を通してStreet Experimentのノウハウを共有するプラットフォーム(Webサイト)の運営、④論文作成」の主に4つの業務のサポートをしました。特に印象的だった活動は昨年度に実施されたStreet Experimentの事後分析でした。近隣住民や社会実験会場に訪れた人からのフィードバックを分析する中で、必ずしも全員がその社会実験を良いものとして評価しているわけではないことを知り、多様なステークホルダーの立場に立って寄り添い、協働しながらまちづくりを進めていくことの大切さを実感しました。

費用詳細

学費:納入総額

14,000 円

住居費:月額

86,000 円

生活費:月額

35,000 円

項目:その他合計

65,000 円

所属研究室で開催した日本映画上映会&ミニ盆踊り大会
UEFA EUROのパブリックビューイング
ドイツのビール文化を堪能したオクトーバーフェスト
費用詳細

学費:納入総額

14,000 円

住居費:月額

86,000 円

生活費:月額

35,000 円

項目:その他合計

65,000 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

インターン受け入れ先探しや住居探し、ビザ申請などの困難にぶつかった時に、数えきれないほどたくさんの人に助けられた経験を通して、感謝の気持ちを強く感じたともに、「これだけ周りの人に支えてもらったのだから、自分も同じように困っている後輩を助けてあげたい」と“恩送り“の大切さを実感するようになりました。例えば、住居探しやビザ申請では、同じようにドイツで交換留学→インターンを行った大学の先輩(後に高校の先輩であることも分かりました)に、具体的なやり方やコツ、注意点など何から何まで伝授していただきました。まるで自分ごとのように相談に乗ってもらった時は、「一度も会ったことがないような相手にここまで真摯に向き合ってくれるなんて…」と本当にびっくりしました。そして、この困難を乗り越えた経験を活かして自分も同じように後輩のサポートをし、実際に後輩が住居探しに成功したことを知った時はとても嬉しかったです。“恩返し“は、2人の間だけで恩のやり取りが完結してしまいますが(もちろん恩返しも素敵な行為です)、“恩送り“は、次の世代、そのまた次の世代…と恩を連鎖的・持続的に伝えていくことが出来る素敵な仕組みです。皆さんもぜひ留学を通して、周りからたくさんの恩を受けそれを次に伝える“恩送り”の素晴らしさを体感してみてください。

無事にビザ申請を終えたおかげで行けたスペイン旅行(トレド)

ドイツの家探しのコツ

  • 住まい探し : 一人暮らし

ドイツのミュンヘンをはじめヨーロッパの大都市は住居探しが非常に大変です。私は、後半6ヶ月間の家は自力で探したので、ドイツで家探しをする時のコツをお伝えします!

見つけ方① 知り合いのツテ
留学先で出会った学生や教授、日本人留学生仲間などの現地の知り合いに、空いているor今後空く予定の部屋がないかを聞いて紹介してもらう方法です。この方法は詐欺などの心配もなく一番確実かつ安心です。

見つけ方② WGgesuchtアプリ
賃貸物件の検索とテナントの検索ができるアプリで、私はこの方法で家を見つけることができました。テナント検索の方に、自分が家探しをしていることをドイツ語で投稿したところ、数日で5件程度オファーが届き、内見を踏まえてそのうちの1件と賃貸契約を結ぶことができました(家を選ぶ際、大家さんの人柄はとても重要です!)。内見では複数人のテナント候補者がいることがほとんどなので、並行して何個も内見に行くことをお勧めします。賃貸物件を検索してそれに応募することもできますが倍率が100倍や200倍になることも多くこの方法で家を見つけるのは難しい印象でした。ちなみに私は10件程度応募しましたがいずれも上手くいきませんでした。

見つけ方③ Facebookグループ、WhatsAppグループ
ミュンヘンなどの都市ごとの家探しグループ、留学生の家探しグループなど、家探しに関連するFacebookグループ・WhatsAppグループが乱立しています。それらに参加して、頻繁に流れてくるテナント募集情報をチェックしたり、逆に自分から家探しをしていることを投稿したりすると良いです。ただし、実際に私が試してみたところ、この手段で連絡がついた相手は詐欺が多い印象だったので、気をつけましょう。

ドイツの家探しで困ったときは力になるので、ぜひ気軽に連絡ください!

家の隣の公園。立地にも大家さんにも恵まれた最高の家でした

ドイツの家探しのコツ

  • 住まい探し : 一人暮らし

ドイツのミュンヘンをはじめヨーロッパの大都市は住居探しが非常に大変です。私は、後半6ヶ月間の家は自力で探したので、ドイツで家探しをする時のコツをお伝えします!

見つけ方① 知り合いのツテ
留学先で出会った学生や教授、日本人留学生仲間などの現地の知り合いに、空いているor今後空く予定の部屋がないかを聞いて紹介してもらう方法です。この方法は詐欺などの心配もなく一番確実かつ安心です。

見つけ方② WGgesuchtアプリ
賃貸物件の検索とテナントの検索ができるアプリで、私はこの方法で家を見つけることができました。テナント検索の方に、自分が家探しをしていることをドイツ語で投稿したところ、数日で5件程度オファーが届き、内見を踏まえてそのうちの1件と賃貸契約を結ぶことができました(家を選ぶ際、大家さんの人柄はとても重要です!)。内見では複数人のテナント候補者がいることがほとんどなので、並行して何個も内見に行くことをお勧めします。賃貸物件を検索してそれに応募することもできますが倍率が100倍や200倍になることも多くこの方法で家を見つけるのは難しい印象でした。ちなみに私は10件程度応募しましたがいずれも上手くいきませんでした。

見つけ方③ Facebookグループ、WhatsAppグループ
ミュンヘンなどの都市ごとの家探しグループ、留学生の家探しグループなど、家探しに関連するFacebookグループ・WhatsAppグループが乱立しています。それらに参加して、頻繁に流れてくるテナント募集情報をチェックしたり、逆に自分から家探しをしていることを投稿したりすると良いです。ただし、実際に私が試してみたところ、この手段で連絡がついた相手は詐欺が多い印象だったので、気をつけましょう。

ドイツの家探しで困ったときは力になるので、ぜひ気軽に連絡ください!

家の隣の公園。立地にも大家さんにも恵まれた最高の家でした

これから留学へ行く人へのメッセージ

私は、留学を通して、これまで見たことも聞いたこともない「広くて深くて、時に残酷で、そして美しい世界」をたくさん体験することができました。留学は、最初の一歩を踏み出すのが大変だと思いますが、一歩目さえ踏み出してしまえば(目の前の応募ボタンをポチッと押してしまえば)、その後は留学に向けて嫌でも行動することになり、意外と何とかなります。皆さんもぜひ日本の外にトビタってみてください!