留学内容
留学全体のテーマは「FDM式3Dプリンタ(熱熔解積層式3Dプリンタ)による加工精度の向上を目指した基礎検討を行う」というものでした。
この留学の考え方は、「3Dプリンタのについて分からないこと(熱歪みの発生のプロセス)があるから、それを分かるようになるために、研究ができるところに行こう」というものです。この考え方に基づき、秋田工業高等専門学校の海外技術研修制度を利用し、3Dプリンタを運用している先生がいらっしゃる、グアナファト大学工学部へ留学し、そこで3Dプリンタで品物を印刷して、その品物を観察して熱歪みの発生について理解を深めよう、という計画を立てました。
結果として、熱歪みの発生を記録する方法の提案・実験装置の構築を行うことができました。しかし、3Dプリンタの故障や実験装置の組み立ての遅れなどが生じ、品物を多数印刷して、熱歪みの発生について理解を深めるには至りませんでした。