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宮本莉瑠

出身・在学高校:
名古屋大学教育学部附属高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

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最終更新日:2025年02月03日 初回執筆日:2025年02月03日

スラムの子どもたちと描く希望

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • CEC Japan Network
  • フィリピン
  • セブ市
留学期間:
3週間
総費用:
530,220円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 330,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検2級>

留学内容

テーマは「フィリピンのスラム街で教育格差を実感し、アートセラピーを通じて子どもたちの心を支援する」こと。自身が母子家庭でアートセラピーに救われた経験から、貧困や教育格差の中でも自尊心を持てる支援を目指しました。留学前にはスラムの現状を調べ、アートセラピーを通じて、子どもたちの夢を応援する計画を立てました。フィリピンの海上スラム、墓地スラム、山村スラム、ではアートセラピー活動と家庭訪問やインタビュー活動を、また公立の小・中・高校を訪れ、アートセラピー活動を実施。孤児院、障がい者施設では職業体験のようなことをしてきました。また、ストリートチルドレンや奨学金を受ける大学生の生活状況を観察し、夢を持ちながらも叶えられない現実を目の当たりにしました。フィリピンの子どもたちは厳しい環境下でも夢や希望を持ち、学びへの意欲を失っていないことに感銘を受けました。同時に、経済的困難や教育格差の現実を痛感。この経験を通じて「世界中の子どもたちが平等に教育を受けられる社会」の実現を人生の目標とし、今後は教師や国際教育に携わる道を目指します。

留学の動機

私は母子家庭で育ち母から受けたアートセラピーを通じて自尊心を育み、貧困の下でも夢や希望を持つことができました。中学3年生で参加した落合陽一サマースクールで、世界の貧困や教育格差に苦しむ子どもたちの現状を知り、大きな衝撃を受けました。その後、フィリピンのごみ山で暮らす子どもたちを描いた本を読み、アートセラピーで彼らの自尊心を育み、夢を語れる未来を作りたいと強く感じたことが、留学を志したきっかけです。

成果

私はフィリピンのスラムや孤児院、障がい者施設、公立学校を訪問し、アートセラピーや絵本の読み聞かせを行いました。スラムの家庭訪問やインタビューを通じ、貧困や教育格差の現実を肌で感じました。また、ストリートチルドレンや奨学金を受ける大学生との交流から、夢を持ちながらも環境によって諦めざるを得ない現状を知りました。その経験から全員が平等に教育を受けられる社会を実現するために努力していきたいと思いました。

ついた力

柔軟に対応する力

留学初日に訪れたのは山奥のスラムでした。そこには机や椅子がなく、アートセラピーを行うには厳しい環境でした。しかし、外にある階段を活用し、子どもたちを集めて活動を行うことができました。この経験を通じて、限られた環境の中でも工夫しながら柔軟に対応する力が身についたと感じました。予期せぬ状況にも対応し、子どもたちにとって最善の方法を考えることの大切さを学ぶことができた貴重な体験でした。

今後の展望

私の目標は、世界中の子どもたちが平等に教育を受けられる社会を実現することです。まずは日本で教師として経験を積み、その後、ユネスコなどの国際機関で教育格差の解消に貢献したいと考えています。また、アートセラピーを活用した教育プログラムを開発し、子どもたちの心のケアにも取り組みます。今後も学びを深め、教育の機会を広げる活動を続けていきます。

留学スケジュール

2024年
8月~
2024年
8月

フィリピン(セブ市)

フィリピンではボランティア団体の一員として、ホテルに宿泊しながら活動を行い、日本人の仲間とも出会いました。スラムや孤児院、公立学校、障がい者施設を訪れ、アートセラピーや絵本の読み聞かせを実施。スラムでは家庭訪問やインタビュー調査も行い、教育格差や貧困の現実を学びました。子供たちの夢や学ぶ意欲に触れ、環境に左右されず挑戦する姿勢に感動。柔軟な対応力や問題解決力が身につき、教育を通じた支援の重要性を強く実感しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

公立小学校でのアートセラピー活動
炊き出しの様子
山村スラムでのパステルアート
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

フィリピンでの留学中、同じボランティア団体のトビタテ生たちは、私にとってかけがえのない存在となりました。体調を崩してしまったときや、ふとホームシックを感じたとき、彼らが優しく支えてくれたことで、私は最後まで前向きに活動を続けることができました。お互いの探究活動を応援し合い、ときには手伝い合うことで、より深い学びが生まれました。一緒にナイトマーケットへ行ったり、海で遊んだり、観光を楽しんだりしたことも、忘れられない思い出です。フィリピンという異国の地で、同じ志を持つ仲間と過ごした時間は、私にとってかけがえのないものでした。特に印象的だったのは、障がいについて研究しているトビタテ生と共に障がい者施設を訪れたことです。もともと私の探究活動の中心は教育と貧困問題でしたが、彼の活動に同行することで、障がいを持つ子どもたちが教育を受ける上で直面する課題を知ることができました。これにより、自分の探究テーマに「障がいの有無に関わらず、誰もが教育を受けられる社会の実現」という視点が加わり、新たな気づきを得ることができました。また、別のトビタテ生が行っていた「うどん作り」のアンバサダー活動にも関わる機会がありました。この留学を通じて出会ったトビタテ生たちは、ただの仲間ではなく、本当に大切な友人となりました。支え合い、共に学び、成長できたこの経験は、私の人生の大きな財産となりました。

ナイトマーケットにて
オスロブの海
マンゴーファクトリーのバス

この国のことが、とても好きになった瞬間

セブ島での滞在中、私はたくさんのフィリピンの方々に声をかけられ、人の温かさに触れる機会が多くありました。そのおかげで、フィリピンという国がますます大好きになりました。バイクに乗った際、お兄さんが道を案内してくれたり、フィリピンの文化について教えてくれたりしました。タクシーの運転手さんの中には日本が大好きな方もいて、日本のアニメや音楽の話で盛り上がることもありました。ある運転手さんは、日本の音楽を流してくれ、一緒に口ずさみながら楽しい時間を過ごしました。異国の地で日本のことを好きだと言ってくれる人がいることが、とても嬉しかったです。また、日本料理屋さんに行ったときは、スタッフの方々が温かく迎えてくれました。フィリピンの方なのに、日本語で話しかけてくれる方も多く、まるで日本にいるような安心感を覚えました。「いらっしゃいませ!」と笑顔で迎えてくれたり、私の日本の話に興味を持ってたくさん質問してくれたりして、とても仲良くなることができました。さらに、日本人だとわかると「ありがとう!」と笑顔で日本語を話してくれる方がたくさんいました。たった一言の「ありがとう」でも、異国の地で聞くと、なんだかとても心が温まりました。

フィリピンの高校生たちと
フィリピンの小学生たちと

たくさん予防して犯罪から身を守る。

  • 生活 : 治安・安全

フィリピンは魅力的な観光地が多く、人々も温かいですが、スリや盗難、ぼったくりなどの犯罪が発生することもあります。そのため、滞在中は十分な注意を払うことが大切です。私もフィリピンでスリに遭いそうになったり、バイクでぼったくられたりした経験があり、現地での安全対策の重要性を強く感じました。ここでは、私が実践した犯罪防止の対策について紹介します。まず、最も気をつけるべきなのはスリや盗難への対策です。私は、スキミング防止機能がついたポーチを使用し、パスポートやお金、クレジットカードを服の中に入れて持ち歩いていました。外から見えない場所に貴重品を収納することで、スリの標的になりにくくなります。また、現金は一カ所にまとめるのではなく、複数の場所に分散して持つようにしていました。例えば、一部をポーチに入れ、別の一部をバッグの内ポケットにしまい、さらに予備のお金をホテルのセキュリティボックスに保管するなど、もし盗難に遭っても全てを失わないような工夫をしていました。次に、ぼったくりを防ぐための対策です。特にタクシーやバイクを利用する際には注意が必要です。私は事前に値段を確認せずに乗ったことで、通常の何倍もの料金を請求されるという経験をしました。これを防ぐためには、乗車前に必ず料金を確認し、交渉することが重要です。タクシーを利用する際は、メーターを使用しているかを確認し、メーターがない場合は事前に料金を決めるようにすると安心です。また、できるだけ信頼できる配車アプリ(Grabなど)を利用するのもおすすめです。さらに、安全のために夜間の一人歩きは避けるようにしていました。特に観光客が多く集まるエリアや繁華街では、スリや強盗のリスクが高まります。夜に出かける際は、信頼できる人と一緒に行動しましょう。

これから留学へ行く人へのメッセージ

これから留学へ行く皆さん、新しい世界への一歩を踏み出すことにワクワクしつつ、不安もあるかもしれません。でも、大丈夫!異文化の中での経験や出会いは、きっとあなたの人生を豊かにし、視野を広げてくれます。失敗を恐れず、挑戦し、たくさんの人と交流してください。困ったときは周りを頼ることも大切です。どんな経験も必ずあなたの成長につながります。思い切り学び、楽しみ、素敵な留学生活を送ってください!