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出身・在学高校:
浜松開誠館高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

相談する人がいない、、、大丈夫


最終更新日:2025年02月20日 初回執筆日:2025年02月20日

〜日本をLGBTQ+フレンドリーに〜

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • LGBTOUR AMSTERDAM, Workplace Pride, Zaanlands Lyceum , COC Nederland, Asian Pride NL, IHLIA
  • オランダ
  • アムステルダム
留学期間:
20日間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 510,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS Overall 5.5>

留学内容

私のLGBTQ+探求留学ではオランダがどのようにLGBTQ フレンドリーな環境をつくっているのか3つのアクティビティを実施しました。

1つ目・・インタビュー
LGBTQ+のために活動している機関で働いている方、GSAというLGBTQ+のサポートをしているグループの生徒にお話を伺いました。

GSAはGender Sexuality Allianceの略
アメリカで、ストレートの生徒とゲイの先生によって初めて結成され、現在はカナダ、イギリス、オーストラリアなど色々な国の学校で広まっています。

2つ目・・ボランティア
アムステルダム市内の宿泊施設やレインボーグッズのお店へLGBTツアーのポスターを貼りに行きました。また、レインボープライドでAsian Prideの船に乗った際にメッセージボードを作成しました。

3つ目・・イベントに参加
私が留学した時期はプライドウィークでLGBTQ+コミュニティを祝うイベントが各地で開催されていました。レインボープライドはもちろん、Pride walkやQueer Festなどのイベントにも参加しました。

留学の動機

私の兄は保育園の時から「男の子になりたい」と言っていて始めは不思議に思っていましたが、小学生になってから兄のような人もいることを知りました。最近LGBTQ+という言葉は広まりつつも、言葉のみ先行しLGBTQ+に対する差別や偏見があると感じました。約20年前、世界で初めて同性婚が始まったオランダではどのようにLGBTQ+コミュニティがつくられているのか、日本には何が必要かを探求したいと思いました。

成果

1番衝撃を受けたことは、レインボープライドに性別や世代に関係なく国民が参加していたことです。家の窓からパレードの様子を見ている人もいました。LGBTQ+は他人事ではなく自分ごとです。SOGIEについて目を向けて、自分のセクシュアリティがどんなものなのか知ることが大事だと改めて気づきました。さらに、GSAのように中高生自らが声を上げることの大切さを感じました。

ついた力

自分を信じる力

留学の1週間前から「私大丈夫かな」と計画通りに実行できるのかという不安に襲われて楽しみという感情がなくなりかけていました。オランダに着いて、もちろん不安な気持ちもありましたが、「私はオランダに目的があって来たんだ」と喝を入れて自分に言い聞かせました。それから、始めは不安だったことが信じられないほどオランダで活発に探求活動ができていて「自分にもできるんだ」と自信を持てるようになりました。

今後の展望

留学後さっそくGSA Hamamatsu Japanを結成しました。日本では、学校の教科書にLGBTQ+に関する記述が増えたり制服の多様化が進んだりしています。それと共に大切にしたいことは、学生による声です。『色々な性格の人もいるように様々な性のあり方がある』『友達、クラスメイトのことを想うとはどういうことか』学生の私たちの視点から発信していきます!

留学スケジュール

2024年
7月~
2024年
7月

オランダ(アムステルダム)

[LGBTOUR AMSTERDAM]
LGBTツアーに参加したり、LGBTツアーのポスターをアムステルダム市内のレインボーグッズのお店や宿泊施設に貼りに行ったりしました。ポスターは5日間に分けて実施しました。レインボウィークの時期には他国からオランダへ訪れる観光客も多く、オランダに宿泊した観光客がホテルに貼られたポスターを見てLGBTツアーに参加してほしいと思い貼りに行きました。直接「ポスターを貼って良いですか?」と聞いて回っていたのでなかなか受け入れてくださることろはありませんでした。ですが、Queer Festというイベント中にスタッフに話しかけポスターを配ったり、レインボーグッズのお店の店員にポスターを貼ることをお願いしたりすることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

LGBTツアーを開催しているSanneさんと!
ポスター貼りの時に持っていたグッズ
レインボーグッズのお店
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2024年
7月~
2024年
7月

オランダ(アムステルダム)

[Zaanlands Lyceum]
オランダの学校にはGSAというLGBTQ+をサポートしている生徒のグループがあり、GSAの生徒と先生にインタビューしました。私がGSAの存在を初めて知った時は、生徒が自ら行動できる環境が素敵だと思いましたが実際に彼らが直面している課題に触れることもありました。オランダでは年に一度、Purple FridayというLGBTQ+を啓発するイベントが開催され、GSAの生徒はイベントの準備をします。学校ではイベントでどんなことをするのかを聞き、日本でPurple Fridayを開催するには何が必要かという視点で考えました。
昼には先生がピザを持ってきてくれて、GSAの生徒と一緒に食べました。その時には、私から日本のお菓子ハイチュウをプレゼントしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

GSAの生徒と!
Purple Fridayで活躍するグッズ
Purple Fridayの時に貼るポスター
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2024年
7月~
2024年
8月

オランダ(アムステルダム)

[Workplace Pride]
LGBTQ+当事者も過ごしやすい環境づくりとして企業に対して提供しているトレニーングや、企業の現状を知るためのグローバルベンチマークについて伺いました。
トレーニングを受けるのは多くがworkplace prideのメンバーになっている企業と限られており,そのトレーニングを行うようworkplace prideから促すことはないと知りました。トレーニングにアクセスできる企業が増えるべきではないかと思いました。また,グローバルベンチマークでは企業がどれだけLGBTQ+をサポートできているか調査をすることができ,その結果をもとにトレーニングを検討できることが良い流れだと思いました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Workplace Prideのオフィスでインタビュー
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

私がオランダで毎日過ごせていたのは周りにいた人のおかげ
ホストファミリー
留学20日のうちの半分、ホームステイさせてもらいました。ホストファミリーはとても暖かくて迎えてくれて、留学中の1番の元気の源でした!

探求活動先の方、初対面で話した方、一瞬目が合った方など
公用語はオランダ語だけど、日本人の私に英語で話してくれたこと
バスやトラムの乗り方が分からなくて質問した時に快く答えてくれたこと
通りすがりに目が合ってニコっと笑ってくれたこと
毎日オランダで人の優しさに感動していました。

生花 左 オランダの天気 右:オランダの人の優しさ

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

留学の後半はホステルに滞在していました。私が泊まっていたところではキッチンが大きな共有スペースとなっていて、4人部屋のベッドで寝ていました。10日の内に多くの人が出入りしていて1泊のみ泊まる人もいました。台湾、ドイツ、イタリアなど色々な国から訪れた人と話すことができ短期間に色々な人と繋がることができ嬉しかったです。
多くの人が宿泊するこのホステルには1つの冷蔵庫しかありません。購入したものにはシールとペンで名前を書いて貼るというルールもあります。
ですが、私が購入した牛乳パックのフタが緩くなっていたり、パンがちぎれていたり、半分残していたサラダがなくなったりしました。
少し怒りが込み上げた瞬間もありましたが、「そういうこともある。高校生の内にそういうことが分かって良かった。」とポジティブに捉えました。

ある日の朝ごはん

最高なホームステイ&ホステル

  • 住まい探し : ホームステイ

留学するなら「ホームステイ」と思っていましたが、実際にはオランダを扱う留学エージェントが少なく、さらに口コミが少ないことから信頼性が低かったです。そこで、バッグパッカーの人が泊まりやすいというホステルという選択肢を見つけました。同時進行で、インタビュー先の方にホームステイの相談をしていたところホームステイを快く受け入れてくださったのです。その親切なホストマザーのおかげで安心してホームステイすることができ、かつバッグパッカーのようにホステルに泊まるという経験もすることができました。宿泊場所を決定するには長い道のりでしたが、まずは学校の先生やオランダに留学した人に相談するのがおすすめです!

  • 留学先探し : ボランティア

「活動先ってどのように見つければいいんだろう」そう思った時、留学エージェントに聞くこともできますがエージェントに頼らず探したい場合は、検索することがおすすめです。もちろん自分の身近にいる人に相談するのも!
私の場合はまずは日本のLGBTQ+支援の団体に「オランダのLGBTQ+に関わる団体を知っていますか」と連絡しました。そこでWorkplace Prideを紹介してもらい直接メールしました。その後、次々とオランダにあるLGBTQ+支援の団体へ直接メールしボランティアやインタビューができないか聞きました。
もう1つおすすめなのが、行きたい国(私の場合はオランダ)がテーマで現地と関われるイベントに参加することです。私は現地校と幸せについて考えるイベントに参加し、その学校の先生にGSAの活動が活発な学校を紹介してもらいました。
1つの機関と関わるとそこから色々な繋がりも生まれてきます。
自分から連絡して返事が来るか疑問もあるかもしれませんが、まずは連絡してみると素敵な出会いが待っています!

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学しようかな、、、迷いもあるかもしれません。
私は元々海外に興味がありませんでした。母の友人に海外の大学を勧められて外国に興味を持ちました。高1の時、トビタテをとても勧めていた担任の先生の言葉が忘れられずトビタテに応募しようと決めました。自分が探求留学をできるのか、高3で留学していいのかと何度も葛藤しましたが、本当にたくさん悩んで留学すると決断して良かったと思います。
迷ったら留学!!