留学大図鑑 留学大図鑑

みつ

出身・在学高校:
大阪府立富田林高等学校
出身・在学校:
関西学院大学
出身・在学学部学科:
国際学部・国際学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年04月15日 初回執筆日:2025年04月15日

フィリピン・セブのシングルマザー支援!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • NPO法人セブ・ウィッシュ
  • フィリピン
  • セブ
留学期間:
5か月
総費用:
850,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 810,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 820点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

私の留学のテーマは、観光地であるフィリピン・セブ島に隠れた貧困が存在する現状を踏まえ、その解決に向けたアプローチを探ることでした。特に、文化・宗教的背景からシングルマザーが多く、育児や家事をこなしながら収入を得ることが難しいという課題に注目しました。そこで、私は所属する学生団体Switch My Angleの活動を発展させ、シングルマザーが在宅で働ける環境を整えることを目指しました。そのために、現地NPO法人と連携し、学生が渡航していない間も製作が継続できるよう、製作サイクルの定着を進めました。さらに、より多くのシングルマザーが収入を得られるよう、学生団体のメンバーとともに現地の旅行会社と販売交渉を行いました。その結果、学生不在時でも製作サイクルを継続できる環境を整えることができました。また、NPO法人の協力のもと、学生団体のメンバーとともに交渉を進め、現地の旅行会社に刺繍入り商品の120個を販売することにも成功しました。この経験を通じて、支援を一時的なものにせず、現地の人々が主体となって収入を得られる持続可能な仕組みを構築することの重要性を実感しました。

留学の動機

学生団体の活動では、年2回の渡航時(春休み・夏休み)にしかシングルマザーへ雇用機会を提供できておらず、継続的な支援が難しいことに課題を感じました。そこで、渡航期間外でも月1回など定期的に仕事を提供できる体制を整え、安定した収入源を確保したいと考えました。この仕組みを確立することで、シングルマザーが長期的に働ける環境を作り、持続可能な雇用を生み出すことを目指し、留学を決意しました。

成果

留学を通して、無理をしすぎず自分を大切にすることの大切さを学びました。良いことも悪いことも経験し、時には健康を崩すこともありましたが、家族や友人の支えによって乗り越えることができました。環境の変化に流され自分を見失うこともありましたが、その経験すべてが自分自身の人生の豊かさにつながると感じました。また、日々当たり前に生活できることのありがたさに気づき、感謝の気持ちを持てるようになりました。

ついた力

異文化受容力、忍耐力、人を巻き込む力

言語も文化も異なる環境で現地の人々と信頼関係を築く中で、多様な価値観を理解し受け入れる姿勢が身につきました。また、思い通りに進まない場面でも粘り強く取り組むことで、困難を乗り越える忍耐力も身に付けることができました。さらに、一人でタスクを抱え込んでしまった経験を通じて、周りに助けを求めることの大切さを学び、人を巻き込みながら物事を進める力を養うことができました。

今後の展望

留学を通して築いた人間関係を大切にしながら、今後もシングルマザーの雇用創出に取り組みたいと考えています。学生団体の活動では、社会人経験がないため遠回りをすることも多く、より実践的なスキルの必要性を感じました。そこで、卒業後は一度就職し、ビジネスやマネジメントのスキルを身につけた上で、再びシングルマザーの雇用創出プロジェクトに携わり、より持続可能な仕組みを構築していきたいです。

留学スケジュール

2024年
8月~
2024年
12月

フィリピン(セブ)

マーケットを訪れて布や糸を探し、現地で材料を調達できるように体制を整えました。また、シングルマザーの方々に製作のレクチャーや指導を行い、マネジメントにも取り組みました。さらに、学生団体のメンバーと協力し、学生が渡航しない間も雇用体制が継続できる仕組みの構築を進めました。

費用詳細

学費:納入総額

60,000 円

住居費:月額

43,000 円

生活費:月額

30,000 円

学生団体のメンバーが、現地の方にレクチャーをしている様子です
ジープニー(乗り合いバス)の助手席に乗った時の写真です
費用詳細

学費:納入総額

60,000 円

住居費:月額

43,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学中に落ち込んでいたとき、支えてくださったのはシングルマザーの製作者の方々でした。彼女たちはいつも明るく陽気で、私の話を聞き、励ましてくれました。特に、「I will give you an eraser so that I can erase your problems.」と冗談交じりに声をかけてくださったときは、とても嬉しく、心が軽くなったのを覚えています。異国の地で不安を抱える中、彼女たちの温かさに救われ、感謝してもしきれません。

シングルマザーの商品製作者の方へのレクチャー後の写真です!

現地で話されているビサヤ語の勉強法

  • 語学力 : その他の言語

ビサヤ語の翻訳アプリやサイトで良いものがなかなか見つからなかったため、現地の方に「これは何と言うの?」と直接尋ね、その際にスペルも確認してすぐにメモを取りました。帰宅後に復習し、日常生活でも積極的にビサヤ語を使うことを意識しました。現地の方とビサヤ語で会話すると、とても喜んでくれ、会話が弾むのでおすすめです。

留学前にやっておけばよかったこと

インターンを受け入れてくださる機関の方に、自分の目標や具体的な留学計画を事前にしっかりと共有していればよかったと感じています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学には楽しいことも辛いこともありますが、そのすべてが人生の豊かさにつながると感じています。自分の生まれた国を離れ、成長のために挑戦し、目標に向かって行動していること自体が素晴らしいことです。だからこそ、留学を決断した自分を誇りに思い、辛いと思ったときは、「周りを心配させたくない」と抱え込まず、信頼できる友人に思いを打ち明けたり、助けを求めることも大切です。何よりも健康第一です!応援しています。