留学大図鑑 留学大図鑑

髙橋 桃奈

出身・在学高校:
仙台高等専門学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:
東北大学医療系スタートアップ

東アフリカを中心とするアフリカ諸国の気候変動や貿易に関する海外大学の単位を取得しているのでアフリカ留学に興味ある方はご相談ください。


最終更新日:2025年05月22日 初回執筆日:2025年05月22日

学びが未来を変える瞬間を、雇用で支える

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Maasai School
  • タンザニア
  • アルーシャ
留学期間:
1ヶ月
総費用:
1,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 470,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 845点>

留学内容

タンザニアのマサイの村での留学では、教育と雇用の乖離を解消するというテーマのもと、現地の学校にて英語と衛生教育の指導を行いました。現場では、教師1人に対し多くの生徒が在籍し、教科書や学習用具、基本的なインフラ設備も著しく不足している厳しい環境に直面しました。
加えて、マサイ語を話す子どもたちとのコミュニケーションに言語の壁があり、教育内容の理解促進には工夫と忍耐が求められました。こうした環境の中、単なる知識の伝達に留まらず、学びが子どもたちの将来的な雇用機会に直結する仕組みづくりが不可欠であることを実感しました。

私が重視したのは、教育を単なる受動的な学習体験とせず、地域の文化的背景や社会構造を踏まえた実践的なスキルと結びつけることでした。具体的には、教育の質向上と並行して、教育成果が地域の労働市場に反映されるモデルの必要性を現地の関係者へのヒアリングやフィールド調査を通じて探求しました。その結果、教育と雇用の循環を促す持続可能な社会起業モデルの構築こそが、現地の若者にとっての真の希望となるという結論に至りました。

この留学を通じて、教育環境の過酷さと雇用不足という二重の課題を直接体感するとともに、教育が「未来の仕事」にどうつながるのかを実践的に検証し、今後は地域の資源や人材を活かした雇用創出の仕組みを起業家として形にするべく探求を深めることを決意しました。

留学の動機

幼少期にパニック障害とうつを患い、小学3年間不登校だった私は、自分の存在価値や将来に希望を見いだせずにいました。そんな時、アフリカの貧困を描いたドキュメンタリーに出会い、私よりはるかに厳しい暮らしをしているのに、笑顔と希望を忘れない現地の子どもたちの姿に強く心を打たれ、勇気づけられました。自分も誰かの希望になりたいと思い、教育と雇用の課題を自ら現地で学ぶため、16歳でタンザニア留学を決意しました。

成果

地域経済との接続がなければ教育が未来につながらない現実を痛感しました。これにより、開発の在り方を再定義し、「知識の提供」にとどまらず、学んだことが“仕事”になる循環を生む仕組みを、ビジネスモデルとして設計・提案する発想力と構想力が育まれました。この経験は、今後の未来に向けた土台を形成するとともに、課題を現場で発見し、構造化して捉える力を高める貴重な成果となりました。

ついた力

論理的思考力

英語を理解できないマサイの子どもたちに衛生習慣を伝える際には、「何を、どの順番で、どのような方法で伝えれば理解が進むか」を構造的に整理し、視覚資料やジェスチャーを組み合わせながら段階的に指導しました。こうした実践を通じて、課題の本質を見極め、状況を分解し、限られた手段の中で最も効果的な方法を導き出す思考プロセスが習慣となり、論理的思考力が飛躍的に鍛えられました。

今後の展望

留学を通じて、教育と雇用の断絶が若者の可能性を奪っているという現実に直面しました。今後はこの課題に正面から取り組むべく、まずアフリカの大学で貿易を学び、現地社会に根差した知識と実践力を身につけます。その上で、アメリカの大学院に進学し、グローバルな視点と先進的な経営スキルを習得し、アフリカの持続可能な発展を牽引できる人材になることを目指しています。

留学スケジュール

2024年
7月~
2024年
8月

タンザニア(アルーシャ)

マサイの子どもたちに英語と衛生教育を行いながら情報技術やweb3 通じた雇用問題の解決を探求しました。教材や設備も不足している中、スワヒリ語やマサイ語との言語の壁を越えるため、視覚資料やジェスチャー、歌や寸劇などを用いて、わかりやすく伝える工夫を重ねました。
生活はホームステイをして過ごし、電気や水が限られた環境の中でも楽しく過ごしました。厳しい暮らしの中でも希望を忘れず学びに向かう子どもたちの姿に深く心を打たれ、私自身も「困難を前にしても、未来を信じて行動する力」を学びました。この経験を通して、論理的に物事を構造化する力や、即興的に課題を解決する力、そして異文化における共感と対話の重要性を実感しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

マサイの小学生に囲まれてる私
マサイスクールの子供達と最後のお別れした時の写真
ホストマザーとのツーショット
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

タンザニアの人々に心を奪われた瞬間は数え切れませんが、特に印象深かったのは、言葉が通じなくても笑顔で温かく迎えてくれたマサイの子どもたちや村の人々との交流です。生活は決して豊かではないのに、困難な環境の中で希望を持ち、互いに助け合いながら生きる彼らの姿に深く感動しました。その純粋な強さと優しさに触れ、「ここに来てよかった」と心から思えた瞬間でした。

タンザニアの壮大な景色もこの国が好きな理由の一つです。

優しい人の方が断然多いから心配なし

  • 生活 : 治安・安全

タンザニアでは、ストーカーされたり急に腕を掴まれたり…正直ドキッとすることもありました。でも、そんな出来事に怯えてばかりいてはもったいない!実際は、優しくて温かい人たちの方が圧倒的に多いんです。だから、警戒はしつつも「この国の人たちをリスペクトしよう」という気持ちを忘れずに、柔軟な心で接することが一番。怖がらずにコミュニケーションを楽しむと、そしたらタンザニアの真の魅力が見えてきました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中は辛くなってしまうことがあるかもしれませんが、それを乗り越えたら最強になれます。応援しています。