留学内容
ダイヤモンドは優れた次次世代半導体材料として期待されている。そんなダイヤモンドを用いた電子部品開発達成のため、人口ダイヤモンドレンズで製品化を達成するほどの技術・ノウハウを持つドイツはフラウンホーファー応用固体物理研究所に研究留学した。「Green Diamond」と命名された、同研究所含め14の大学や研究施設での共同研究プロジェクトの一員として研究を行うことができた。しかし、留学が半分を過ぎた頃、このままではダメだと思うようになった。なぜなら、研究所で実際に行っていたのは、研究というよりは作業だと思ったからである。上から言われた測定や雑務をこなす、言わばテクニシャンのような仕事だった。これは私の求めた研究ではないと思い、グループリーダーや部署リーダーに直談判した。さらに、必要のないと判断したミーティング全てを欠席し、寝る間も惜しんで論文や過去のデータの洗い出しに専念した。自信を持って提案できる実験プランを見出した頃、溜まりに溜まった鬱憤が爆発し、グループリーダーと抗争にまで発展した。結果としては私の考えたプランで実験させて貰え、幸運なことに良い結果を得ることができた。その結果を用いて、論文共著や国際学会参加予定である。