留学内容
テーマは「3つの柱から世界を変えろ!」。環境、格差、文化の壁に当たり、それを壊すための道具を身に着ける留学計画を立てた。環境面では、バイオマス事業に力を入れている会社のもとで研修を行った。東日本大震災以降、エネルギーの形について議論がなされる中、客観的及び批判的に研修に臨み、本当に有用性があるかどうかを考えた。それは、物事の光と影について考える機会になっただけでなく、各地域で問題の対処法や向き合い方が異なり、一概にこれだといえる解決策は存在しないことを学んだ。格差面では、孤児院やファベラ(スラム)などを訪問して食べ物や衣類を寄付したり子供たちと過ごしたりした。そこで、ブラジルの麻薬や性事情の問題の大きさにショックを受け、人々の意識から変えていかなければならないと強く思ったのだ。まわりのせいにしていては何も変わらない。自分で切り拓いていく必要がある。そのためにも、やはりきちんとした教育が最も大切であると改めて思った。そして、現地の学校の授業に参加して日本のと比べると同時に、小中学生向けに自ら英語の授業を提案し開講した。文化面では、日本での生活を事前に録った動画を見せたり、和食を作ったり、美術の時間などで折り紙を教えたりした。また戦争の頃ブラジルに多くの日本人が渡ったので、そこを訪問したり、外務省を訪れる機会もあったので大臣とお話したり、2つの国がより深い友好関係を築く方法を探った。