留学内容
食の安全を守るうえで食中毒細菌への対処は重要なテーマである。今回の留学では欧米でのグローバルな食品衛生基準を学びつつ、食中毒への迅速対応という側面から食品媒介性病原細菌の検出法を研究するという目的でカナダ食品検査局(CFIA)を中心に3か国3機関に留学した。最初の17か月間はCFIAの研究所に所属し日本でもしばしば問題となるサルモネラ菌の迅速検出法について研究を行い、その後の3か月間をベルギー、4か月間をイギリスで過ごした。ベルギーでは世界基準の高度な食品衛生管理として認められているHACCPについて、その専門家の下で食肉衛生検査所でのフィールドワークも交えながら学んだ。イギリスでは日本でも主要な食品媒介性病原細菌であるカンピロバクターについて、食品と環境の関係を考えらながら研究を行った。