留学大図鑑 留学大図鑑

とんび

出身・在学高校:
上溝南高等学校
出身・在学校:
法政大学
出身・在学学部学科:
現代福祉学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年06月19日 初回執筆日:2020年06月19日

"フクシ”を考えるフィリピン・デンマーク

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • エグモントホイスコーレ/サウスピーク
  • フィリピン・デンマーク
留学期間:
10か月
総費用:
2,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,020,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

”フクシ”を軸にフィリピンに4か月、デンマークに半年、計10か月留学しました。前半はフィリピンで、語学力を高めつつ、週末を利用してスラム街を訪問。また現地のソーシャルワーカーにインタビューを行い、発展途上国の現場の課題について学びました。後半はデンマークへ。障がい者と健常者がサポートし合いながら学ぶエグモントホイスコーレに滞在し、福祉の在り方を見直しました。また精神障がい者の家族サポート(特に子どもへのサポート)が整っている地区の福祉課や、精神障がい者の親を持つ子どもを対象とした絵本を書いた著者を訪問。新たなアプローチや支援の仕方を学びました。

留学の動機

精神障がい者の家族サポート(特に子どもへのサポート)に興味があり、調べたところデンマークのHedensted地区で手厚いケアが行われていると知り、実際に足を運びたいと思ったことがきっかけです。同時に障がい者と健常者が共に暮らしながら学ぶ学校・エグモントホイスコーレで、福祉の原点を学びたいと思い、留学を決意しました。

成果

・障がい者を”弱者扱い”せずに対等に接する関わり方ができるようになったこと
・精神障がい者の家族サポートにおいて、新たなアプローチの仕方を学んだこと

ついた力

考える力

表面的ではなく、物事をより深く多角的に考えられるようになりました。

今後の展望

デンマークで留学中に知的・精神障がい者の方が作った作品の美術館を訪れたことがきっかけで、障がい者アートに興味を持ち始めました。アートやデザインを使ったアプローチを視野に入れて、福祉に関わっていけたらと思います。

留学スケジュール

2016年
9月~
2016年
12月

フィリピン(セブ)

①語学力の底上げ
英語のレベルが低かったため、語学学校で学ぶ。発音を基礎から見直す。
校内で開催されるスピーチコンテストにも挑戦し、優勝。言葉として”伝える”英語を身につけた。
②スラム街の見学
ヨーロッパ福祉国家の福祉だけでなく、発展途上国の福祉も見る必要があると思い、
現地でのスタディツアーやボランティアを通してスラム街を見学、また子どもたちと触れ合う中で
問題を再認識した。
③現地ソーシャルワーカーにインタビュー
スラム街の子どもたちを支援する団体のソーシャルワーカーにインタビュー。
福祉には政治はもちろん宗教も強く関わっていることを感じ、支援の難しさを知った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

セブにあるスラム街
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
1月~
2017年
6月

デンマーク(Hou)

①障がい者と健常者がともに学ぶ学校
全生徒200人のうち約半数が何らかの障害(身体・知的・精神など)を持ち、互いに支え合いながら学ぶ学校で生活することで、今まで考えていた自分の中の福祉がいかに未熟なものであるかを痛感。”やってあげる”ということは、時に彼らの力や挑戦する権利を奪うことなのだと学んだ。
②精神障がい者の家族サポートに力を入れている地区へ見学
Hedensted地区の福祉課を訪ね、話を伺った。また、精神障がい者の親をもつ子どもに向けた絵本を書いた著者の元も訪問。ただ単に与える支援ではなく、当事者に自分自身の感情を気づかせたり、考えさせたりする新たなアプローチの仕方を学んだ。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

授業の様子:足に障害を持つ彼がサポートを得ながら挑戦する様子
精神障がい者の親を持つ子どもへ向けて書かれた絵本
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

友人の紹介で、デンマークのシリア難民が住んでいるシェルターのような場所へお邪魔させてもらいました。おいしいごはんのおもてなしに加え、特製ジュースを作ってくれました。また、彼らは英語があまり話せないのでスマホのgoogle翻訳を使って会話していたのですが、なんと深夜2時まで付き合ってくれました。今まで遠かった難民や戦争などの社会問題がぐっと身近に感じられたと同時に、彼らのおもてなしに脱帽した経験でした。

シリア人が作ってくれた特製ミントレモンジュース

健康カードで医療費がタダに!(デンマーク)

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

デンマークでは、学生ビザで滞在し、現地で申請後支給される健康カードを提示すれば医療が無料で受けられます。
留学時に日本で留学保険等に加入していく方が多いかと思いますが、その時治療費の保障が無いものにすれば、保険料がかなり節約できます(自己責任でお願いします)。
ただし無料である代わりに、日本のように気軽に治療が受けられるわけではありません。
38度くらいの高熱が出ても診てもらえず、薬が処方されないことも。
念のため、自分で準備できる薬は持参していくことをおすすめします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中、挫折や失敗などを必ず経験すると思いますが、それらはきっと考えるきっかけや気づきを与えてくれると思います。しかし、時には考えず動くことも大切です。たくさんの人を頼って、学びに満ちた留学生活を送ってください。