留学内容
金属3Dプリンタに関する研究で,平板に造形するのが一般的であるため,自由曲面をもつ既存部材への付加造形を可能とする造形経路の作成を目的とした.これはあくまでも留学前のテーマであり,留学後打合せを重ねた結果,持て余している卓上型加工機があるので,その加工機を改造して金属3Dプリンタを作製する,というテーマに大幅変更することになった.
しかし,恥かしながら装置の改造などに携わったことはなく,機械システム科として知ってて当然の知識の欠如も相まって右も左も分からず,フラストレーションがたまる一方であった.加えて,物が買えないという僕個人じゃどうしようもない問題も発生した.結論からいうと,金属を溶かして固化し,造形物を形成する金属3Dプリンタにおいて必須である熱源を買うことができなかったのである.かくして熱源もない状態で,装置のデザインを行い,ハードの制御系のプログラムを作成し,動作確認をする といった段階で私の留学は泣く泣く終了した.一つ言えるのは,研究内容的にはすべて日本でできました♨