留学大図鑑 留学大図鑑

掛谷知海

出身・在学高校:
千葉県立長生高等学校
出身・在学校:
千葉大学
出身・在学学部学科:
国際教養学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2024年06月19日 初回執筆日:2024年06月19日

日本で林業と環境保護を両立させたい

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • プリンスエドワードアイランド大学 理学部 環境学科
  • カナダ
  • プリンスエドワード島 シャーロットタウン
留学期間:
8か月
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,530,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準一級> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検準一級>

留学内容

カナダのプリンスエドワードアイランド大学へ8か月間留学し、主に森林マネジメントとカナダにおける持続可能な環境経営のための環境プログラムについて学びました。また、せっかく留学するので、授業では特に実際に現地に足を運ぶフィールドワーク型の授業を多く選択しました。留学テーマは「カナダで持続可能な環境開発と林業を学ぶ」ことです。
 1学期では、2学期で応用系の講座を受講するために基礎的な講座を中心に受講しました。講座のタイプとしては座学オンリーの講座と、フィールドワーク型の講座が半々程度でした。内容としては大学1〜2年生レベルの優しい内容でしたが、自分の学習レベルの確認と、日本とは異なる環境への慣らしのための講座としてはちょうど良かったです。
 2学期では、フィールドワーク型の講座を継続して受講し、座学の講座からレベルアップしてディスカッション型の講義を受講しました。内容はカナダの環境マネジメントシステムについてで、この講座を受けることが今回の留学の本命でした。カナダやアフリカで環境活動と環境教育を10年以上実施した経歴を持つ方が講師として講義を行なっており、経験と深い知識に基づくとても面白い講義を受けることができました。おかげでカナダにおける環境マネジメントシステムの全体像と、林業と環境保護を両立させることができている仕組みについて学ぶだけでなく、カナダが国として林業と環境保護の両立を維持していくために今後進むべき方向性について議論を交わすことができました。
 留学期間全体を通して、空いた時間には学外ボランティア(環境普及啓発活動)にも参加しました。

留学の動機

小さい頃から動植物が好きで、飼育したり育てたりする内に、動植物を取り巻く自然環境をもっと良くしたいと思うようになりました。同時に、放置林や衰退している日本の林業の問題を知り、適度に農林業を活性化させ里山的に自然を管理し、動植物の生息する環境を守り増やすことができないか考えました。そこで、林業が盛んでありながら森林率の低下が0%という、林業と自然保護を両立させているカナダへ留学することに決めました。

成果

学業面では、自分の学びたかったカナダの先進的な環境マネジメントを詳しく知ることができたことが大きな成果です。また、留学を通して、異国の地で、違う文化で何かを学ぶということの難しさを学びました。言語が違うだけで自分の考えを伝えることがとても難しくなりますし、基本知識の違いも微妙なズレを生み出します。留学を通じて日本の居心地の良さを再認識することもできました。

ついた力

行動力

自分で行動しなければ何も起こらないことです。留学生だからと、誰も自分から声をかけてはくれないし、親切にもしてくれません。自分の意見を積極的に示さなければ誰からも理解されません。喋らなければ伝わらない、そういったことを深く学んだ留学でした。日本でも喋るのが苦手な私なのですが、一生に一度あるかどうかの留学なのに、何もできないまま終わるのは悲しいと思い、勇気を出してたくさん行動することができました。

今後の展望

留学を終えて、自分が興味を持った分野が広がりました。今後勉強したいことがたくさん増えたので、どうしたら良いか一つ一つ調べてみたいと思います。幸い、大学2年という早い時期に留学したためまだ大学3年生です。これからの自分の進路も考えつつ、勉強したことを活かせる職に就けるように頑張っていきます。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
4月

カナダ(プリンスエドワード島 シャーロットタウン)

この留学を語る上で3つポイントがあり、一つ目がフィールドワークです。海外に行って座学だけでは面白くないので、体験型の授業をとりました。実際に現地に足を運んで島の環境面での取り組み、環境系の制度を学び、さらに苗木園や公園などの見学では管理者に直接環境経営についてインタビューすることができました。二つ目のポイントは、学生主体の環境活動への参加です。私が留学した時には規模は縮小していたものの、環境啓発系イベントの実施や、関係するイベントの告知などに関わり、色々な学生との交流により多様な考えに触れることができました。3つ目は、留学の決め手となった教授の講義をとることです。留学時大学2年生であったものの、教授に直接連絡を取り、4年生向けの講義を受けさせてもらいました。高難易度の課題とディスカッションにとても苦労しましたが、相応の知識が得られたと思います。

費用詳細

学費:納入総額

1,200,000 円

住居費:月額

900,000 円

生活費:月額

100,000 円

項目:移動費(飛行機)

270,000 円

大学の正門。結構立派です。
キャンプ内でよく見かける狐。友達1号。
冬は極寒です。この日はマイナス15℃くらい。
費用詳細

学費:納入総額

1,200,000 円

住居費:月額

900,000 円

生活費:月額

100,000 円

項目:移動費(飛行機)

270,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学前、コミュニケーションの苦手な私は孤立してしまうのではないかとかなり不安を抱いていました。しかし、留学初日のオリエンテーションでまず偶然他の大学から留学に来た日本人の友人ができ、その安心感から積極的に海外の人にも話しかけたところ、留学後も連絡を取り合う仲の友達を作ることもできました。受けている講義が同じだった時には、授業後に課題に一緒に取り組んだり、テスト前に勉強会を行ったりしました。日常的な買い物やお出かけも一緒に楽しみました。この友達の存在が留学のモチベーションをかなり上げてくれました。彼らがいたおかげで、孤独な8ヶ月を過ごすことなく、何度振り返ってもいい思い出と言えるような良い留学にすることができました。

教科書の例。英語がびっしり。

妥協せずいい場所を選ぶ。プライベート空間は大切。

  • 住まい探し : 学生寮

留学中は大学の学生寮に住んでいました。寮は3種類あり、私はその中でも一番安い、二人用のシェアルームを借りました。シェアルームなので、だれがルームメイトになるかはその日までわかりません。ですが、シェアルームなら友達を作りやすいだろうと考えていました。
 しかし、留学当日、自分の部屋について驚きました。まず、部屋が狭い。8畳ほどの長方形の部屋にベッドが二つと勉強机が二つしかありません。写真で見たときはもう少し広い場所を想定していたため、期待との差にショックを受けました。また、ルームメイトは話しやすくいい人であったものの、自分との生活時間が全く会いません。私が起床して登校した後にルームメイトが起床して登校し、私が寝た後に部屋に帰ってくるので会話する機会がほとんどないうえに、夜中の物音で目を覚ましてしまいます。朝早くに家族と電話するときも、ルームメイトを考慮して部屋から出て電話しなければいけませんし、ルームメイトが寝ていたら明かりもつけられません。これがかなりストレスでした。
 とりあえず、慣れるかもしれないから今は頑張って耐えようと思い3ヶ月ほど過ごした結果、幸か不幸かルームメイトが休学することになり、私一人の部屋になったので以降は快適でした。この経験から私にとって、自分のプライベートな空間を確保することは重要なんだなと感じました。お金で妥協した結果、居心地の悪い空間で長く過ごしてストレスフルな留学になるところでした。
 留学時、多少お金をかけても、自分のプライベート空間のある部屋を確保することをお勧めします。

留学前にやっておけばよかったこと

留学先の大学で開催しているイベント(日本でいう大学祭など)や、地域の観光情報をもっと事前に調べれば良かったと感じました。留学前はFacebookに大学関連情報がたくさん出ていることを知らず、色々な大学関連のイベントへの参加機会を逃してしまいました。また、大学周辺地域の観光にもっと行きたかったのですが、観光する期間のことも考えて飛行機のチケットを購入すれば良かったと思っています。

留学を勧める・勧めない理由

海外で勉強することに少しでも興味がある人は留学を視野に入れると良いと思います。ですが、留学中、辛いことや悲しいことがあったときに、心の支えとなるものを持っておかないと、心が折れて帰国してしまったり、何も学べす終わってしまうかも知れません。自分の興味のあること、やりたいことを明確にして行くと、それが心の支えとなり、良い留学につながるのだと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学を考えると、「単位はどうなるのか、4年で卒業できるのか、就活はどうするのか、お金はどう工面するのか」など、色々な課題と不安に当たります。しかし、世の中で留学を終えた人は全員何らかの方法で課題を克服して留学をしています。留学についてどうすればいいか分からないことは、大学の身近な人、留学した先輩、もしくはこのトビタテ図鑑にいる先輩に積極的に聞いて、不安がなくなるまで付き合ってもらいましょう。