留学内容
カナダのアルバータ大学に留学しました。高い効率で光を吸収・発光できる分子の開発は、有機ELや太陽電池など次世代の材料開発にとって重要です。そこで、その研究の第一線で活躍されている先生のもとで研究活動を行いました。留学中にカナダ化学会の学会にも参加し、最先端の科学研究を学ぶとともに自分の研究を発信する経験もしました。
最終更新日:2020年05月29日 初回執筆日:2020年05月29日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
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英語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<775> | → | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル |
カナダのアルバータ大学に留学しました。高い効率で光を吸収・発光できる分子の開発は、有機ELや太陽電池など次世代の材料開発にとって重要です。そこで、その研究の第一線で活躍されている先生のもとで研究活動を行いました。留学中にカナダ化学会の学会にも参加し、最先端の科学研究を学ぶとともに自分の研究を発信する経験もしました。
学部3年生の時に学内で参加したセミナーの講演者が、留学先研究室の先生でした。そこから今研究している分野、化学を英語で学ぶことに興味が湧きました。さらに、4年生の時に参加した国際学会で、海外の研究者の方とディスカッションすることに...!でも、うまくコミュニケーションが取れず悔しい思いをしました。「海外の人とともに働く研究者になりたい」という夢もあったので、その夢を叶えるため、留学を決心しました。
・化学の知識を広げることができた
・新しい分子の合成に成功した
・様々なバックグラウンドを持った学生と研究を進める経験を通して、どんな人ともコミュニケーションをとりながら成果を出す力を身につけた
・研究報告会や学会での発表を通して、自分の研究を英語で発信する力をつけることができた
・同年代の研究者の人脈を海外に作ることができた
適応力、とびこみ力
実験の操作手順などは一通り学んでいたので、留学先でもすんなりと実験ができると思っていました。しかし、日本でやっていたのとは異なる方法で、一から学ぶことが多くありました。分からないことは研究室の仲間に聞いて、新しい環境に適応しました。また、サッカーやボルダリング、フランス語など日本でやらなかったことに挑戦しました。何でもとびこもう!という気持ちで参加すると、新しい仲間を作ることができました。
留学を終えて、自分の興味のある分野が広がりました。世界中の人に、快適でワクワクとした生活を提供できる化学者になれたらいいな、と思っています。
2017年
8月~
2018年
8月
分子の合成実験を行いました。毎週金曜日に行われたグループミーティングで、最新研究や仲間の研究についてディスカッションを行いました。また、外部の大学の教授の招待講演やPhDの学生の研究発表が頻繁に行われていたので、それに参加して化学に関する知見を広げました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
ラボの仲間が大好きです。私が辛かった時も、一番に寄り添って助けてくれたのが研究室の仲間でした。ラボでの生活では、実験机にある透明のガラス扉に化学構造式を書いて活発な議論が行われていたのが印象的です。グループミーティングでの研究報告会では、自分の研究に自信と誇りを持っているのが伝わってきました。研究をする上で大切なこと、海外で活躍する研究者になるために必要なことをラボの仲間に教えてもらいました。化学は世界の人とワクワクを共有するツールです!!
多くの気づきを与えてくれる機会。
留学が以下の3つのことを気づかせてくれました。
【人との繋がりの大切さ】
人脈の大切さを学びました。日本よりも人との繋がりが重要かもしれません。会った人との縁を大切に、目の前の人を大切にしていく生き方をしたいです。
【時間は有限】
留学期間という限られた時間の中で成果を出す厳しさを学びました。これからも一瞬一瞬を大切に、自分のやりたいことを夢中になってやりたいです。
【失敗したって大丈夫】
挑戦してるから失敗するんだ、と思えるようになりました。実験でうまくいかなくても、うまくいかない方法が分かった、とポジティブに考えられるようになりました。
留学して最初は現地の大学生の話していることが聞き取れませんでした。そこで、研究室で周りの友達が話していることに耳をすませ、会話に積極的に参加するようにしました。また、研究室の仲間が誘ってくれたイベントやコーヒータイムには必ず参加するようにし、カナダの友達と関わる時間を大切にしました。すると、今まで聞き取れなかった会話も聞こえるようになり、発言も増えてより一層、仲間と過ごす時間が楽しくなりました。このように、なんでもとびこみ、現地の仲間に溶け込むことが英語力の向上にも繋がりました。
1年は研究留学したいと考えていましたが、卒業が周りと一年遅れることがネックでした。しかし、カナダに行って周りを見てみると、年齢と学年はバラバラでした。「学びたいことがあって進学した」という強い目的意識を持った学生が多いことに気づきました。それからは、「私も学びたいことがあって、留学がしたくて休学したんだから精一杯やり抜こう」、というプラスの気持ちに変えることができました。みんなと同じように進学・卒業しなければならない、という固定概念から解き放たれたのが留学後の大きな変化です。これからも「自分はどうしたいのか」を大切にしていきたいです。
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