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なっしー

出身・在学高校:
大阪府立春日丘高等学校
出身・在学校:
立命館大学
出身・在学学部学科:
生命科学部 生命医科学科
在籍企業・組織:

立命館大学内にて英語のプレゼンテーションの授業で教育サポーター(ES)を始めました。あと、BBPという海外に関心のある学生をもっと増やすためにイベントなどを企画する団体に入っています。そこで自身の経験も生かして留学相談ブースを立てたい。留学カウンセラーのバイトをやりたいが、なかなか見つからないのが最近の悩み。


留学での思い出を日記のようにしたブログも近々始めようと思っています。


最終更新日:2018年10月31日 初回執筆日:2018年10月31日

医療英語の学習と病院でのボランティア

留学テーマ・分野:
語学留学兼海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • English School of Canada, Healthcare Course
  • カナダ
  • トロント
留学期間:
9ヶ月
総費用:
2,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,500,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 635点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 800点>

留学内容

医療英語の学習と病院でのボランティアを目的として留学に行った。
医療英語は専門的な単語が多く難しいので、カナダに来てから2ケ月は英語力の土台をもっと固め、日本とは違うスタイルの授業に慣れるようにすることを考えた。特に授業内容で分からないことを質問することに慣れるように授業での発言を積極的にすることを心掛けた。また、自分の質問が相手に正しく伝わるように英会話力と語彙力の向上に努めた。
医療英語コースに移ってからはその日に出された課題はその日の夜寝る前に終わらせるようにした。寝る前に宿題をすることでその日習った内容を脳により定着させることができるのでそのルールは守るようにしていた。授業以外にも図書館で見つけた医療関係の本を読んでみるなどして知識をつけるよう努めた。テストでは合格点は70点であったが、やるなら100点を目指そうという意気込みで勉強した。学校の授業や課題の難易度が自分にとって丁度良かったので、それ一つに集中することで質の良い学習生活を維持できたと思う。
ボランティアを始めてからはできるだけイベントの補助の募集には協力するようにした。3ヶ月という短い時間でどれだけ多くの経験ができるかに焦点を絞って行動した。その結果盲目の人々の補助や日本の医療機関では経験できないイベントなど、新しい物事に多く触れる機会を設けることができた。

留学の動機

中学のころから海外に興味をもっていた。当時何をするにも一緒のメンバーでいないといけないという強迫観念から逃れたいけど逃れられないような環境が嫌で、海外ならもっと自分の意思を持って単独行動してもおかしくない文化なのだと勝手に想像していた。そのまま大学生になり、行くならば自分の専門分野も学んでくるともっと有益な経験になるだろうと考え、医療英語の学習と病院でのボランティアを目的に留学をするに至った。

成果

医療の専門的な単語や症状などの表現の仕方を覚えることができた。先生がカナダの元看護師の方だったので、先生の経験やカナダでの治療法、薬についても詳しく聞くことができた。生徒にも話をさせてくれる人だったので、クラスの各国の学生からその国特有の危険な疾患を教えてもらうこともあった。病院では祭りなどを行っていて、患者さんの病気を治すだけでなくいかに元気を与えてやれるかという役割もしているのだと感じた。

ついた力

発想、行動力

カナダにいられるのは9ケ月のみなんだと思うと時間を無駄にしたくないという思いが自然と湧いてきて、それに比例して行動力も高まった。友達と遊びに行くことも交友関係を深めるために必要なことで、それによって知らなかったものや場所、英語力を伸ばすために有益なイベントを知ることができた。いろいろなものや魅力的なイベントなどを知れば知るほどまた行動力は増していった。

今後の展望

研究室配属後も海外で学会発表をしたり海外の大学で研究の見学をさせてもらいたい。
自分の留学経験が誰かの有益な情報になるならば、留学説明会などに参加して積極的に情報提供していきたい。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
6月

カナダ(トロント)

前半(最初2か月)…general English courseで英語力の基盤をさらに固めた。内容としては、リーディング、ライティング、プレゼンテーション、会話について練習する授業を受けた

中盤(3ヶ月~半年)…Healthcare course にて医療英語の勉強をした。具体的には、免疫、癌、感染症、骨粗鬆症、脳腫瘍、妊娠、月経、消化器系の疾患など。

後半(7ヶ月~帰国まで)…トロントの病院でボランティアをした。基本的には患者さんの道案内だったが、歩けない人には車いすで目的の病棟まで連れて行ったり、毎月行われる医師による講義に参加したり、食事パーティーで目の不自由な人に食事の補助を行ったりした。

費用詳細

学費:納入総額

1,500,000 円

住居費:月額

54,000 円

生活費:月額

70,000 円

項目:病院でボランティアをするために受けたワクチン

18,000 円

授業のハロウィンジャッカランタンコンテストで作ったもの
費用詳細

学費:納入総額

1,500,000 円

住居費:月額

54,000 円

生活費:月額

70,000 円

項目:病院でボランティアをするために受けたワクチン

18,000 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

自分の就職のことや将来どうするかホストマザーに話したとき、ホストマザーの「生きるために働くのであって、働くために生きているのではない」という言葉がとても印象に残っている。今まで自分は無意識に仕事を中心として自分の人生を考えていたことに気づいた。そのことばを聞いたとき、自分が誰とどこでどう暮らしたいのかを考えたうえでそれに合った条件の仕事をすればよいのだという新しい価値観が生まれた。この価値観は自分の新たな軸となっているので、大切にしていきたいと思う。
また、病院でボランティアをしていたときに元ホームレスの方が1年ほど他の病院でボランティアを行い、その結果晴れてその病院で清掃員として雇ってもらえることになった、という話をしてくれた。その話を聞いて就職に関して不安であったが、自分も時間がかかっても諦めずに自分の納得ができる

病院内で行われていた絵描きコンテスト
カナダの桜はピンク色が濃い

Conversation Cafe at Church

  • 語学力 : 英語

病院でボランティアをするために申し込んだ際に面接があり、そのときに英会話力をもう少し上げる必要があると言われた。結構自分では大分話せるようになってきたと思っていた時期だったので少しショックだったが、足りないと言われたのならば仕方がないのでとにかく英語を話す機会をもっと作らねばならないと思った。トロントは移民の都市なので留学生以外にも英語を学んでいる人は多く、そのために教会や図書館でボランティアの方が英会話トレーニングをしてくれるというサークルが多数存在した。もちろん無料で行ってくれるので頻繁に足を運び、できるところまで英会話力を伸ばそうとした。特に教会でのサークルはテーブルに何人かで集まって、コーヒーや紅茶、スナック菓子などを食べながら自由に会話をするというもので、居心地もよくたいへん気に入っていた。そういったサークルやイベントの情報は同じ悩みを持つ他の留学生から得られることが多いと思うので、もし悩んだら同じ悩みを抱えていそうな人に相談すると良いと思う。学校に通っているならば先生に相談してみることもおすすめ。

e-maple, kijiji

  • 住まい探し : シェアハウス

カナダで新しく住む家を探すときにはe-maple, kijijiといったサイトが大変便利だった。住居者を募集している人が部屋の一部の写真と家賃や家具は何があるか、キッチンのものは自由に使えるかなどの説明と共にページにアップしているので、そこから気に入った部屋を見つけて家主に連絡をした。このときメールではちゃんと見られているのか不安だったので、電話で話をするようにした。そして見学をさせてもらい、最終的に契約をするという形。このとき特に注目したのは清潔さと日当たりのよさと交通の利便さ。ストリートカーやバスが近くにあり、さらに頻繁に来る場所を運よくおさえられたので、ホームステイ先から引っ越してからの通学が大変楽になった。また、契約するときにデポジットとして出ていく最終月分の家賃を払うシステムになっているので、見学に行く際はその金額分の現金を持っていくと良い。
ちなみにこのホームページはフリマアプリのような役割もある。

留学前にやっておけばよかったこと

留学計画の見直し。
留学の目的を明確にして、それに沿った計画を立てるために自分の計画を他の人に相談していくことが大事だと思う。また、留学している間は計画を変更せざるを得ないことも起こるので、計画をがちがちに固めるのではなく本命以外にいくつか別の受け入れ先、つまり学校やインターンシップ、ボランティア先を調べておくことも必要だと思う。

留学を勧める・勧めない理由

留学に行って見たいなら必ず行くべき。不安が大きいならば最初は1ヶ月でもいいのでチャレンジはした方がいいと思う。私は英語力が格段に向上しただけでなく、知っていることが増えて物事に対する価値観や普段の生活での意識がいい方向に変わったと思う。できることが増えることと新しい経験をすることは確実に自信につながるので、やってい見たいと思うならばあれこれ考えずに勢いでやってみることがいいのではと思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学の目的は人それぞれかつ留学で得られた価値も人それぞれなのでここではなかなか曖昧にしか伝えられないが、確実にそのチャレンジやこれから積み重ねる経験は自分の役に立つものになるので、いい経験をしてきてください。応援しています。