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Risa Hashimoto

出身・在学高校:
市川高校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

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最終更新日:2018年12月28日 初回執筆日:2018年12月28日

音楽×心理学でカンボジアキッズに笑顔を!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Projects Abroad
  • カンボジア
  • プノンペン
留学期間:
2週間
総費用:
380,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 300,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

私の留学のテーマは、「音楽×心理学でカンボジアキッズに笑顔を!」です。
私はその目的を達成させるために、2つのことを行いました。1つ目は万国共通であり、人に勇気を与えることのできる音楽と自分の興味のある心理学を用いて子ども達を笑顔にすること。2つ目は、日本の文化を伝えるアンバサダー活動として、将来の夢について考えてもらうために七夕を体験してもらうことでした。
2週間の活動を通して感じたことは、笑顔はこの上ないものである、ということです。
一見当たり前のことだと思われがちですが、学校には水道もなく、決して恵まれた生活を送っているとは言えない環境の中、現地の子どもたちのたくましく生きている様子や無邪気な笑顔は私たちに勇気を与えてくれました。また、一方で、アンコールワットなどの観光地では必死に物乞いをしたり、観光客にスカーフやカードを売ろうとする子ども達を目の当たりにしました。しかし、コーディネーターから「物を買ったり、あげたりしてはいけない」と言われていたため、私は黙って通り過ぎることしかできず、何もしてあげられない自分の無念さを感じました。
それと同時に、違法でもある児童労働をせざるを得ない現状があるということを痛感し、このような子ども達を1人でも減らすような活動を積極的にしていかなければならない、それが今後の私の課題だと思いました。

留学の動機

私は国際協力隊の代表を務めた経験がある従姉妹の体験談や元国連職員の大崎麻子さんの講演会を聞いて国際協力に興味を持ち始め、少しでもボランティアに参加し貢献したいと思いました。カンボジアは、ポル・ポト政権により多くの知識人や子ども達が虐殺されたため、教育や人を信じる気持ちなどが全て失われました。私はこのように負の遺産の中で生活するカンボジアの人々の精神的苦痛を和らげたいと思い、カンボジアを選びました。

成果

私は夢を持つことの大切さを伝えるために笹、すだれ、短冊などを日本で準備して、あるクラスで七夕を作り上げることに成功しました。学校の先生にも高評価をいただき、他クラスにも同じように作ってほしいとの依頼を受けました。しかし、私はその時点でもう材料を使い果たしていたので最初は難しいと思いましたが、町中で材料となる物を探し、工夫をすることで同じように再現することができ子ども達にも喜んでもらえました。

ついた力

有言実行する力

私がトビタテ留学JAPANに応募する前までは、自分がやりたいと思っても迷ってしまいなかなか実行できないタイプでした。しかし思い切ってトビタテに応募し合格をいただいてから、留学中の七夕や、バイオリンの演奏、体験などの本当だったら実行することが難しい自主活動も帰国するまでに全て成し遂げることができました。カンボジアの子ども達を笑顔にしたい、という強い気持ちが私を大きく成長させてくれました。

今後の展望

私は、今夏の留学を通じて国際協力に関する仕事に就き、決して恵まれた生活をしているとは言い難い子ども達を少しでも無くし誰もが平等な教育を受けられるようにしていきたいです。そのためには、今回の留学を口切りに、もっとたくさんの国へ行きボランティア活動を継続的に続けることが不可欠だと思います。また、今後海外留学をする学生が増えるよう、同じような体験をした仲間達と共に講演会などを開催したいと思っています。

留学スケジュール

2018年
7月~
2018年
8月

カンボジア(プノンペン)

私はカンボジアの首都プノンペンで2週間ボランティア活動をしました。比較的日本人が多く、他にもフランス、アメリカ、香港など様々な国から集まった高校生30人くらいと一緒に活動しました。場所は、市の中心部からフェリーに10分程揺られたところにある学校で、幼稚園児から中学生までの子ども達、150人くらいがそこに通っていました。学校での主な活動は、午前中は子ども達に英語(挨拶、数字)や衛生の授業を行い、午後は校舎の壁のペンキ塗り、セメント作りなどの学校の修繕作業を行いました。宿泊先のホテルでは日本人のルームメイトと一緒に過ごしました。バイオリンを弾いているなどの共通点が多かったことから、毎日寝るまで話が絶えない程絆を深めることができました。今回の留学で子ども達と触れ合うことで気づいた彼らの優しさや、その無邪気な笑顔に私は勇気をもらい、沢山のことを学ぶことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

授業最終日に子ども達と撮った写真
学校の壁のペンキ塗り
明け方のアンコールワット
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

子ども達と絆が深まった出来事

私は自主活動として、自分が実際に小学4年生の時に使っていた小さいサイズのバイオリンを現地へ持って行き、学校の休み時間の間に葉加瀬太郎さんの情熱大陸や、有名なきらきら星(ABCの歌)を子ども達の前で披露しました。また実際に子ども達に楽器体験もしてもらいました。曲を聴いている子どもたちの様子や楽しそうに体験をしている姿を見て、改めて言葉が通じなくても音楽には国境がなく、人を勇気づけることができるということを実感しました。そして、この体験をきっかけに将来音楽をやりたい、と思ってもらえたら嬉しいと思いました。

楽器体験の様子
バイオリンを演奏している様子

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ボランティア活動以外に、私は「Killing Field」というポルポト政権によって勃発した内戦についての映画を観て、戦争の恐ろしさ、残酷さについて学びました。また、トゥルースレン博物館というかつては収容所だった場所では、戦時中の生々しい写真と、実際に使われていた牢屋や鎖、拷問の際に縛り付けておく鉄のベッドなど、当時のまま残された場所を見てきました。こんな人間離れした恐ろしいことがたった40年前に起きていたという事実を目の当たりにし、絶対にこのようなものは二度とあってはならない、と強く感じました。

当時トゥルースレン収容所で収容されていた方と
戦時中たくさんの人が虐殺された場所 killing tree
実際に使われていた牢屋

ジェスチャーの重要さ

  • 語学力 : その他の言語

私は英語力に問題は無かったのですが、カンボジアの子ども達はほとんど英語が話せないため、現地語であるクメール語を少し勉強して行きました。しかし、なかなか意思の疎通が難しく、授業でグループワークをするときも理解してもらうのにかなり時間を要してしまうことが多くありました。そこで特に学んだのは、ジェスチャーの重要性です。衛生面での教育でゴミ捨てリレーのルールを説明するときも、先に私達がデモンストレーションをして真似をしてもらったり、身振り手振りをすることで子ども達に少しずつ理解してもらい、逆に子ども達にクメール語を教えてもらうことでさらに絆を深めることができました。

仲良くなった子ども達と
教室の様子

留学前にやっておけばよかったこと

私は、「音楽×心理学でカンボジアキッズに笑顔を!」というテーマでボランティア活動をしました。そこで私は渡航する前に様々なアドラー心理学の本を読み、現地ではなかなか遊びの輪にに入れていない子に同じ目線で心を開いてもらえるように話しかけるなどの工夫をしました。しかし、まだまだ勉強不足だったので、次渡航するまでにはもっと深く学んでいきたいと思いました。

留学を勧める・勧めない理由

私は絶対に留学に行くことをお勧めします。なぜなら、海外へ行くことでしか知ることのできない様々な貴重な体験ができるからです。さらに、私は留学中に自分の長所や短所に改めて気づき、大きく成長することができました。1次の書類審査でも自分の夢について本格的に考えるきっかけとなり、書類を完成させるだけでも必ず自分の成長に繋がります。是非一歩踏み出してトビタテに応募し、まだ知らなかった世界を見てみませんか?

これから留学へ行く人へのメッセージ

海外へ1人で行く、ということは決して簡単なことではありません。文化の違いや、慣れない生活によってホームシックになってしまうかもしれません。しかし、それを乗り越えた未来の自分は絶対に一回りも二回りも立派に成長しているはずです!また、留学は一度きりです。是非、帰国後に「~していればよかった」という後悔をしないように精一杯楽しんで下さい。最高の留学になることを願っています!頑張ってください!