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のぐりん

出身・在学高校:
東京都立国立高校
出身・在学校:
東京農工大学
出身・在学学部学科:
農学部地域生態システム学科
在籍企業・組織:

訪問ありがとうございます!
理系コースながらバンクーバーのSprott Shae Collegeで国際貿易の勉強をしていました。
日本発信活動にも力を入れていたので(大学の先生に多様性コースだと思われるほど、、笑)、そこでもアドバイスできるかと思います!


最終更新日:2018年10月31日 初回執筆日:2018年10月31日

国際貿易&囲碁で世界を小さくする!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Sprott Shaw College
  • カナダ
  • バンクーバー
留学期間:
11か月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,760,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEFL iBT 83点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEFL iBT 108点、TOEIC L&R 965点>

留学内容

留学テーマ「国際貿易から気候変動の解決策を探る」で、Sprott Shaw Collegeというビジネス/vocationalスクールで国際貿易について法整備、サプライチェーン、マーケットエントリー、などの授業を受けました。また、プロジェクトとしては当時バブル真っただ中だった仮想通貨に関する調査や、最終課題ではヒルトングループの中国市場における成功要因について調べました。
また、昔頭脳オリンピック囲碁部門の日本代表をしていた経験を活かし、空いていた時間でブリティッシュコロンビア大学、サイモン・フレーザー大学、ランゲラ・カレッジの囲碁部や、バンクーバー囲碁センターなどで指導を行いました。また、中華系団体と協力し、現地のお祭りで囲碁の初心者指導のためのブースを出したり、図書館で囲碁講座を主催したりもしました。

留学の動機

日本では専門の環境工学から理系的に気候変動について勉強していましたが、実際には国際協力や収益性といった文系的な要因も解決を妨げていることを知り、ビジネス、特に国際貿易を勉強するために留学しました。また、将来はグローバルに働きたいと考えているので、語学力の向上や、多民族・多文化社会であるバンクーバーでの暮らしを経験することも目的としていました。

成果

クラスメイトには30-40代のMBAや博士号取得者が多く、はじめは授業についていけず大変でした。しかし、理系的な観点を取り入れたプレゼンが評価され、最後はGraduation with honourに選ばれました。また、囲碁普及ではUBC囲碁部の部員を約7倍、SFU囲碁部部員を3倍に増やし、中華系団体との協同にも成功しました。こういった取り組みは現地メディアにも複数回取り上げられました。

ついた力

ふんばり力

自分より知識も経験も上回る人たちのなかで生き延び、成果をおさめ、認めさせるためにはダメになりそうでもとにかく「ふんばる」ことが大事だとわかりました。ふんばってる限り「負け」ではありません。また、周りの人を巻き込みたいときも忍耐強くふんばっていればついてきてこれることが多かったです。

今後の展望

今後はまず環境工学の専門性を高めていく予定です。アメリカもしくはヨーロッパの大学院で修士号もしくは博士号取得した後は、国連系機関もしくは民間企業にて環境工学とビジネスの知識を兼ね備えた、グローバルリーダーを目指します。

留学スケジュール

2017年
4月~
2017年
6月

カナダ(バンクーバー)

最初の三か月は語学学校に通い、英語力の増強と、囲碁普及に専念しました。語学学校ではライティングの授業やIELTSの対策を中心にうける傍ら、日本大使館、周辺大学の囲碁部、地元の囲碁クラブ、ほか日本文化普及を行っている人たちに連絡をとり、多面打ちなどの指導を行えないか相談したところ、ありがたいことに、ほとんどのところが快く引き受けてくださいました。また、趣味でやっていたバンドの経験を活かし、ダウンタウンで弾き語りを始めました。学校外の時間を、囲碁を通じた知り合った現地学生だったり、バスキングを通じて知り合ったホームレスなどとともに過ごしたことは、語学学校の友人と遊んで過ごすよりも語学学習に有益だったと思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

バンクーバー中央図書館での初心者・初級者向け講座
バスキング(弾き語り)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
7月~
2018年
2月

カナダ(バンクーバー)

Sprott Shaw Collegeで、国際貿易全般について学びました。年上のクラスメイトのなかで経験も知識劣っていたので、最初のうちは授業についていくのに必死でした。そんななか、鉱業系の会社に関するプレゼンテーションを行った際、環境影響からみた金採掘ビジネスの持続可能性について議論したことが評価され、少しずつ認めてもらえるようになりました。ヒルトングループの中国市場における成功要因について探る最終プロジェクトでも、ヒルトングループがうまく政府要人を常連客にしたことで政府の法的な援助を受けていたことを明らかにし、最後にはgraduation with honourに選ばれました。経験や知識などないものはしょうがないので、自分の持っているものでいかに勝負するかが重要だと思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ヒルトングループに関するプレゼン
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

バンクーバーは「世界一住みやすい都市」にも選ばれたことがあり、治安も良いことで有名です。しかし、ある統計では人口3600万人に対してホームレスが30万人程度いるとの報告もあります。実際、バンクーバーでも表通りから少し入れば、アル中・薬中が背中を丸めてうようよ歩いているような汚い通りにあたります。この通りはガイドブックでは必ず入ってはいけない「危険区域」に指定されています。バスキングで仲良くなったホームレスの人に聞けば、その通りには「safe injection site」と呼ばれる、半分政府公認のクスリ屋があるということでした。きけば、薬中は注射針を使いまわすホームレスやドラッグ依存者の間にエイズなどが蔓延して医療費がかかることを懸念した政府が、「死なないが重症化もしない」範囲で「清潔で安全な」ドラッグを提供するために作ったのだといいます。ただ学校と家の往復だけでは絶対に知ることができないような、「世界一住みやすい都市」の裏側を知ることができました。

路上でものを売って生活するホームレスの人々

ユーチューバーで楽しくリスニング!

  • 語学力 : 英語

自分は留学当初、TOEICやTOEFL、大学の授業のようなゆっくりと話してくれる英語はほぼ聞き取れていましたが、ネイティブ同士の雑談のような早い英語は聞き取れませんでした。かといって、洋画は特に好きでもないし、ニュースはあんま面白くないし、、、(しかもニュースは若干ゆっくりめです)。そこでたどりついたのはユーチューバー。面白いし、楽しむために頑張って聞き取ろうと思うし、スラングも覚えられるし、出身の異なるユーチューバーでアクセントとか言葉のチョイスを比べられるし、、、で一石何鳥にもなる勉強法だとわかりました!以下に自分のおすすめを載せておきます!
iisuperwomanii(カナダ)、AzzyLand(カナダ)、Wong Fu Productions(アメリカ)、More Wong Fu(アメリカ)、Anna Akana(アメリカ)、LeendaDProductions(カナダ)、Fung Bros(アメリカ)、Liza Koshy(アメリカ)、As/Is、Off the Great Wall、MyLifeAsEva(アメリカ)、Bethany Mota(アメリカ)、JianHao Tan(シンガポール)、Wengie(オーストラリア)、MissFenderr(カナダ)

留学前にやっておけばよかったこと

留学前に、もっと英語をやっておけばよかったな、と感じました。ビジネススクールの入学基準は達していたので、来る前は無駄に自信があったのですが、ネイティブの速度にはついていけなくて苦労しました。別の項で書いたユーチューバーリスニングのような、日本でできることはやっておいたほうが留学中に伸びると思います。おそらくこれは英語じゃなくても同じだと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学前に期待していることと実際の留学は、多かれ少なかれ違ったものになると思います。しかし、嘆いていてもしょうがないので、与えられたもの、与えられた環境のなかで最善を尽くせば、良い経験になるのではないでしょうか。そういった覚悟も渡航前にしておくと、現地で打ちひしがれずに済むと思います。