留学内容
私はカナダで民間による難民受け入れやその支援について学ぶことをテーマに留学しました。テーマ設定の理由としては、大学1年生から難民支援に関わる中で日本の支援のあり方に限界を感じ、他国の支援体制を実践を通して学びたいと思ったからです。その実現のために、移民・難民支援の分野で世界的に注目を集めるカナダのモントリオール大学に留学しました。大学では、カナダにおける移民・難民政策やその変遷に関する授業を履修して、移民や難民との共生が進むカナダ社会の包括的な知識を身につけました。さらに、実践活動として難民支援団体でのボランティア活動に携わり、特に児童に対する教育支援を行うことでその実態とノウハウを学びました。そうした大学での座学と実践活動の両方の経験を通じて、難民や移民が暮らしやすい社会を築くためには政策として整った受け入れ体制を作るだけでなく、その先に教育や雇用といった定住支援を確実に実行する民間団体の力が不可欠であることを強く実感しました。