留学内容
私はイタリアで約1ヶ月間、音楽を通して被災した町の復興に貢献することのできる移動・組立式オーディトリアムの研究をしました。
イタリアのラクイラは、2009年のラクイラ地震の復興の際に、仮設住宅よりも先にオーディトリアム(講堂・音楽ホール)を建て、人々の心のケアをしながら町全体の復興を進めたという事例があります。そこでラクイラという地域に焦点を当てて留学を計画しました。
過去のトビタテ生からラクイラ大学のサマースクールに参加したというお話から興味を持ち、参加しました。日本の沿岸地域の事例を日本人学生が紹介し、対象地域の事前防災のためのデザインを日本、イタリア、他国の学生が検討する内容でした。ラクイラの復興に関わっている現地研究者、日本人の研究者、大学教授や学生にアンケート調査を行い、現地でしか聞くことができない内容を回収することができました。
サマースクール後は、ローマ大学での座学を受けました。最初の講義時間に自分の留学内容についてプレゼン。現地の教授から改善点等を聞き、それを2週間で徹底的に現地調査を行い、最後の講義時間に、その成果についてのプレゼンを行いました。座学終了後に、建築分野の教授の方々にアンケート調査を行い、その後メールのやりとりで研究についてのご助言を頂きました。