留学大図鑑 留学大図鑑

numashi

出身・在学高校:
佐久長聖高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

IT系の留学したい方だけでなく、トビタテの留学のことや一次審査や二次審査のことなど私が答えられることであれば相談乗ります!


最終更新日:2020年04月17日 初回執筆日:2020年04月17日

カンボジアでIT技術を学んだ3週間

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・未来テクノロジー
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • キリロム工科大学
  • カンボジア
  • コンポンスプー州
留学期間:
3週間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 300,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検2級>

留学内容

私は、「東南アジアのIT大学で、英語で先端のIT技術を学ぶ」というテーマでカンボジアのキリロム工科大学に3週間留学しました。キリロム工科大学は、大学運営の他に、リゾート経営や農業もしているところでした。そこで私は、毎日英語の授業とJAVAというプログラミングの授業を受けつつ、学生が起業家思想を学ぶために行なっているバーチャルカンパニーと呼ばれる疑似の会社でインターンシップを行っていました。その他にも、大学にたまに来る業界で活躍しているゲストスピーカーの方の公演を聞いて、お話をしたり、プノンペンツアーをしたり、現地の学生と生活をすることを通して、プログラミングやIT技術のこれからの可能性について学ぶだけでなく、現地の方の暮らしや歴史、起業について学ぶことができました。

留学の動機

私は幼い頃の中国に住んでいた経験や、ガールスカウトでユニセフの募金活動をしていた経験から、日本の衛生面やマナーの良さに気づくと同時に、同世代でありながら、今貧困に苦しみ、明日生きることも誠意一杯な人が世の中にはたくさんいるという事を感じました。そのような人に対して、私にも何かできるのではないかと思い、その一歩を踏み出すために留学することを決意しました。

成果

私は留学先で、アンバサダー活動として日本文化を紹介するノートを作って四季やお勧めスポット、伝統的な食べ物や祭りを紹介したり、折鶴を折ったり、日本の便利グッズの紹介などをしました。その活動を通して、カンボジアの学生がノートをめくるごとに「おー」と言ってみんな集まってみてくれたり、たくさん日本文化について質問してくれて、日本にとても興味を持ってくれていることがわかってとても嬉しかったです。

ついた力

無知発見力

私はこの留学で一番学んだことは、途上国の人に救われることもあるということです。留学に行くまでは先進国の人の目線で途上国の人を救いたいと考えていました。しかし、この留学では、本当に失敗することが多かったです。そんな時にいつも学生が助けてくれて、家族のように迎えてくれたからこそこんなにも良い留学になったのだと思います。その意味で途上国の方達に対する無知を発見する留学であったと思います。

今後の展望

私の将来の夢は、途上国に行き、より持続可能な発展ができるようにITを用いた社会起業をすることです。その上で、一方的な支援でなく、一人の人として、現地の人の笑顔や幸せを純粋に増やしたいと留学を経て改めて思いました。現地で触れたカンボジアの人の優しさを忘れず、これから先ITや社会起業について本格的に学びたいと思います。

留学スケジュール

2019年
8月~
2019年
8月

カンボジア(コンポンスプー州)

未来テクノロジー留学でカンボジアに渡航し、プノンペンからバスで移動し、キリロム国立公園内にある日本人が経営しているキリロム工科大学へ行きました。留学中は現地の学生3人と同じ部屋で暮らしました。普段は英語の授業やJAVAというプログラミング言語を学び、学生が行なっているバーチャルカンパニーでアカウンティングについて教わりました。また、大学に来た日本人起業家の方や世界を旅する高校教師の方と出会い、ITのこれからの可能性や、現地で活躍する日本人の方の話を聞くことで、カンボジアを良くするために活躍する日本人の方がたくさんいることを学びました。休日はプノンペンやキリロム近郊ツアーをして、現地の方の暮らしや歴史に触れました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

JAVAを教えてくれたインド人の先生が振舞ってくれたナン
ココナッツスクールという全てごみで作られた小学校
学生が手伝ってくれたアンバサダー活動
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

私は留学先で、世界を旅するある日本の高校教師の方に出会いました。その方に将来は何をしたいのかと聞かれ、私はITで起業をし途上国の人を救う活動がしたいと答えました。そうしたらその方に「途上国の人には救うだけではなく、救われることもあるでしょう」と言われました。私はその言葉を聞いて今まで自分が触れたカンボジア人学生の優しさを次々に思い出し、確かにそうだなと思いました。それが私の途上国の方への考え方を変えるきっかけになったと思います。またその教師の方に、カンボジアのシェムリアップ付近の貧困地帯でゴミを売って生計を立てている人がいてそれを見たある日本人がバナナの皮で物を作り、その住民をそこで働かせることでゴミを減らそうとしている人の話を聞き、カンボジアにはカンボジアをよくするために活躍する日本人がたくさんいるのだなと思いました。そしてその教師の方に「視野を広げて世界を見る若者になって欲しい」と言われ、今世界で起こっていることや日本にいて日常生活を送るだけでは学べない様々な国際問題などをもっと積極的に調べ、自分の意見を持ちたいと思いました。

バナナの皮で作った巾着袋

カンボジア学生と親交を深めた方法

  • 住まい探し : 学生寮

私は3週間カンボジア学生と同じ部屋で過ごすということだったので、仲良くなるためのアンバサダー活動を含めたコミュニケーションをとる手段を3つほど用意していきました。一つは日本を紹介するノートに日本のオススメの食べ物や、観光スポット、四季や自分の住んでいる場所を書いてルームメートに紹介しました。みんな日本に興味を持っていてくれたのでそこから自分の出身地の話などして仲良くなりました。2つ目は折り鶴を折ることです。英語で説明して折る事は難しくはあったけれど、コミュニケーションをとると同時に良い日本文化も紹介できたので良かったです。3つ目は日本の便利グッズの紹介です。日本発のグッズの使い方を紹介して、そのグッズを渡して感想を聞かせてと言ったら、日本に帰国した今でも感想を送ってくれています。それ以外にもカンボジアの母国語であるクメール語を練習して自己紹介したり、カンボジアの歴史や、行きたい場所、ローカルフードなどを調べて話せる話題をいくつか作り、親交を深めました。

友達のルームメートと折った鶴

留学前にやっておけばよかったこと

英語はやっておいたほうがいいと思います。最初現地に着いた時英語に独特の訛りがあってネイティブの人が話す英語よりもだいぶ難しく聞こえました。行く人によって国は違うと思いますが行く国でスムーズに行動をするためにもある程度しっかり聞き取れるようになっておくことをお勧めします。

留学を勧める・勧めない理由

私は今回一人での初海外、しかもそれが馴染みのない発展途上国だということで行く前は、トイレなどの衛生面や現地の方とうまくコミュニケーションが取れるかなど不安はたくさんありました。でも、一度勇気を出して行ってみると、そこにはガイドブックやホームページには載っていない新しい発見が出来、素晴らしい経験を味わえると思います。興味があれば是非行ってみるべきです!

これから留学へ行く人へのメッセージ

今回留学をしてみて私は途上国に対する見方や価値観が大きく変わり、自分がいかに途上国の歴史や現状について知らないのかが分かったきっかけ留学になったと思います。留学に行くことは今の生活の幸せがあるからこそ新しい世界に飛び込むことに不安はあったけれど一歩踏み出してみるとそこには自分だけの経験や出会いがありました。皆さんともその感動や経験を是非共有したいです。