留学内容
【目的と背景】留学前に「日本人と難民が協働できる日本社会を実現する」には、私自身は何ができるだろうと大きな疑問を抱えていた。私は日本人と難民が「協働」できる日本社会を目指し、日本人の持つ難民へのイメージを変えたいと考え、3つの目的を軸に留学プランを立てた。
1)対話による差別や偏見を変える試みがどう行われ成功を収めているか学び日本へ持ち帰る。
2)言語や文化などの壁を超えて共進化する為に日本社会が必要な事を考える。
3)新聞などから難民に関心を持ち始めた日本人に対して、一個人から見た難民について発信する
【内容】難民が多く流入しているヨーロッパ2カ国と、多文化共生の国であるオーストラリアに滞在し、難民の社会統合へ繋がる取り組みをしているNGOで実践活動を中心とした留学を行った。具体的には、ベルギーの難民センターでボランティア活動、デンマークではノンフォーマル教育機関フォルケホイスコーレに滞在後、学生インターンとしてNGOに勤務。オーストラリアではタスマニア島に滞在し、インターンとして学校や企業への対話型ワークショップのアシスタントの傍ら、難民の学生が通う英語クラスのボランティア活動。12ヶ月の留学を通じて、各国のリアルな難民の現状だけでなく、多様な人々同士の対話を活性化させるコミュニケーション・環境デザインを学び、難民の社会統合に向けた教育的アプローチを知る事ができた。