留学内容
私は修士課程で19世紀のフィンランド史を研究しており、フィンランドのヘルシンキ大学に交換留学をした。留学先では、フィンランドの近現代史を専門としている教授に指導を受けながら、修士論文のための研究を進めた。加えて、ヘルシンキ大学の語学の授業を受けて、フィンランド語とスウェーデン語の語学力向上を目指した。
最終更新日:2020年10月21日 初回執筆日:2020年10月21日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
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フィンランド語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル |
私は修士課程で19世紀のフィンランド史を研究しており、フィンランドのヘルシンキ大学に交換留学をした。留学先では、フィンランドの近現代史を専門としている教授に指導を受けながら、修士論文のための研究を進めた。加えて、ヘルシンキ大学の語学の授業を受けて、フィンランド語とスウェーデン語の語学力向上を目指した。
修士1年目の夏に、フィンランド語を学ぶために、3週間ユヴァスキュラ大学(フィンランド)でのサマースクールに参加した。中高大とずっと語学が苦手で、しかもインドアなので、それまで留学など考えたこともなかった。しかし、3週間のサマースクールが契機となって、現地でフィンランド史やフィンランド語を学んでみたいという気持ちが芽生え、留学を決めた。
新型コロナウイルスの影響で途中帰国を強いられ、史料や文献を思うように収集できなかったり、フィンランド語の勉強とゼミ報告だけで精一杯でスウェーデン語の力が伸びなかったり、計画通り進まなかった部分は勿論あった。しかし、フィンランド史を専攻する学生の中で研究報告をしたり、フィンランド語で行われる講義に参加したり、日本ではできない体験をたくさんさせていただき、将来研究者を目指す上で重要な経験になった。
行動力
留学したい!と決めてから、留学費用の問題や留学中の諸々のトラブルなど、自分で動かなくてはいけないことが非常に多く、行動力がついた。また、もともと自分に自信がなく、何事もやる前から諦めてしまうことが多かったが、奨学金への採用や留学中の経験のおかげで、とりあえず何でも挑戦してみよう!と考えるようになった。
フィンランド史の研究を続けたい。
2019年
8月~
2020年
5月
ヘルシンキ大学に交換留学し、フィンランドの近現代史を専門としている教授に指導を受けながら、修士論文のための研究を進めた。加えて、ヘルシンキ大学の語学の授業を受けて、フィンランド語とスウェーデン語の語学力向上を目指した。
その他の活動としては、ヘルシンキ大学の日本語クラスにアシスタントとして参加した。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
留学中は学生アパートにふたりのフラットメイトと共に暮らしていた。ひとりは中国出身の修士課程の学生、もうひとりは日本出身の博士課程の学生だった。ふたりともフィンランドにかんすることを研究しており、学部時代にフィンランドでの長期留学の経験もあったので、長期留学どころか実家を出るのも初めてだった私は留学中にたくさん助けてもらった。ゼミにも授業にもついていけず落ち込んだ時も、日照時間が少なすぎて鬱になった時も、ふたりの前向きさと優しさに元気をもらった。
フラットメイト以外にも、日本で知り合ったフィンランド人の研究者の方がお家に呼んで下さったり、ひとりのゼミ生がスウェーデン語が分からず完全に孤立していた私に声をかけてくれたり、本当にたくさんの人に支えられた留学だった。
日本では実家暮らしなので生活費はかかっていないが、大学院の学費を自分で払っているのと、留学先であるフィンランドが生活費の非常にかかる国だったので、アルバイト代では留学費用を全てまかなうことができず、奨学金をいただくことができなければ留学の実現は厳しい状況だった。私はもともと自分に自信がないタイプだったが、どうしても留学したかったので、絶対無理だと思った奨学金にも申請を出した。結果、自分には一番縁が無いだろうと思っていたトビタテの奨学金をいただき留学することができた。また、奨学金の面接官の方やグループ面接や研修で一緒だった学生にフィンランド史って面白いね!と言っていただく機会もあって、専門外の方に自分の研究分野の面白さを伝えることができたのは初めての経験だったので、モチベーション向上にもつながった。
留学してみたいけど、自分には能力もお金もないし…と諦めている方もいると思うのですが、留学したい!という思いがあるなら、思い切って行動してみて下さい。応援しています。
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