留学内容
「陶芸×建築」をテーマに、イタリアのミラノへ留学しました。具体的には1セメスター(6カ月)をミラノ工科大学にて学び、その後3カ月間をかけて主にイタリアを中心にヨーロッパ中の陶芸産地や建築の名所を周る旅を行い、現地で実測調査等を行いました。陶芸はその土地の土や釉薬、窯の構法などで様々な地域差を持っています。私が元々興味を持っていた「建築家なしの建築」や「ヴァナキュラー建築(その土地固有の建築)」の在り方を、各地域の陶芸を読み解くことからヒントを得られないかというのが研究の目標でした。特に留学後半でのフィールドワークでは、たっぷりと時間をかけて各都市を周り、現地の人や風土に触れながら土着の建築を図面に残すことができました。イタリアと一言で言っても、ミラノ人とシチリア人はまったく別の文化を持っていること、それらの人々の気質の違いが建築や街並みにカタチとして表れていることを発見できたのは、私にとって大きな成果でした。