留学大図鑑 留学大図鑑

脇坂 祐汰

出身・在学高校:
神奈川県立 希望ケ丘高等学校
出身・在学校:
立教大学院
出身・在学学部学科:
文学研究科 ドイツ文学専攻
在籍企業・組織:
キッコーマン株式会社

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最終更新日:2024年06月19日 初回執筆日:2024年06月19日

教育支援をカンボジアのリアルから学ぶ

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Cambodian Mekong University / Australian Centre for Education
  • カンボジア
  • プノンペン
留学期間:
6ヶ月
総費用:
1,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 870,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
クメール語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

日本で就職活動を終えた大学院修士2年の7月から、カンボジアへ半年間渡航しました。活動は、Cambodian Mekong Universityで行いました。この大学自体2018年の2月に初めて訪問してから、同年8月にも短期でインターンシップをするなど、元々繋がりのある大学でした。
過去のインターンシップでは、短期だったため、現地学生と向き合いきれなかった消化不良。教育という今まで関わりの少なかった分野に新たに挑戦し、現地を知りたい。この2つの想いが今回の留学へのモチベーションとなりました。
留学内容としては日本語教師です。経済、法、会計、観光といった日本語を専門に学んでいない大学1年生を対象に、週に3日の簡易日本語授業を開講しました。また、日本語学科の卒業生が日本への留学準備をしていたため、書類の翻訳や作成の業務も行いました。カンボジアでは、クメール語が使われていますが、学生との会話では英語も使用するため、英語力の向上を目的として、英語の語学学校にも通っていました。
結果的に、トビタテ留学としては6ヶ月間、学生一人一人に向き合いながら、希望に沿った授業展開を実施し、継続的に日本語を学ぶ学生を増やすことができました。今でもカンボジアへ定期的に渡航し、教え子たちに会いに行っています。

留学の動機

2つあります。
1つは、学部1年から合計10回カンボジアに渡航しましたが、どれも短期で「観光客」に近い目線でしかカンボジアを見れていないと感じたため、長期で「生活者」学びたいと思ったからです。
もう1つは、学部3年の時、日系旅行代理店のフランクフルト支店でインターンをしましたが、失敗を恐れて語学を活かせなかったという経験をしたため、海外でも戦える人間になりたいと思ったからです。

成果

・カンボジアにおける日本語人気低下を体感
・簡易日本語授業の実施
・留学ビザ取得のための書類作成サポート
・異文化で生活するための柔軟力
・多言語のコミュニケーション能力

ついた力

とりあえずやってみる力

留学前は、多くのことを綿密に計画してから行動を起こすタイプでしたが、留学をしたことで、「先が見えないけど、とりあえずやってみないとわからない!」というマインドを獲得しました。
これは、日本語授業の先が見えなかったり、急に難しい状況になっても、諦めずにできることをやってみた、という経験をしたため、身についたと考えています。

今後の展望

留学時に日本語の人気の低下は実感しましたが、日本文化、特に食に関しては根強い支持があると体感しました。現在は、日経食品メーカーで勤務しています。将来的に、カンボジアで日本とカンボジアの食の国際交流に携わりたいと考えています。

留学スケジュール

2022年
7月~
2022年
12月

カンボジア(カンボジア(プノンペン))

①日本語学科在学生の学習サポート
学習した日本語を実際に使ってみる会話相手や、宿題等の学習サポートを行った。

②他学部向け簡易日本語授業
週3回、1時間の簡易日本語授業を開講。五十音や挨拶といった基本的な内容を教えた。

③日本への留学書類作成サポート
日本への留学サポートが決まった卒業生の書類翻訳等の簡単なサポートを行った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

40,000 円

在学生と授業終わりの1コマ
簡易日本語授業の学生たち
書類作成作業
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

40,000 円

2022年
9月~
2022年
12月

カンボジア(カンボジア(プノンペン))

週3日、90分の英語の授業を受講。
カンボジア国内の英語学校ではあるが、ジョージア出身の先生の授業を受けることができ、よりネイティブに近い発音で学習することができた。
他の受講生はカンボジアの高校生から社会人と幅広く、会話をする場面もあり、互いの国のことを英語で話す練習もできた。

費用詳細

学費:納入総額

32,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

最終授業時
費用詳細

学費:納入総額

32,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

Cambodian Mekong University日本語学科の先生です。
留学前はコロナ禍もまだ落ち着いていない段階で、ビザ取得のために私の在籍する大学とMOUを急遽結んでいただきました。また、過去に短期で活動をしていたこともありますが、長期での留学の受け入れを快く受け入れてくださりました。ざっくりとしたテーマはいただいたものの、活動自体は自由にさせていただきました。
留学中は突如大学の運営側の方針で日本語授業が休講になってしまうなど、予測できない壁もありましたが、先生と話し合い、試行錯誤をしながらなんとか授業を再開することができました。
留学後も定期的に大学を訪問しますが、今でもあたたかく迎えて下さり、私の第二の故郷と感じ慣れるのも、この先生のおかげだと感じています。

田舎の小学校へ調査へ行く道中で
大学の卒業式にも参加しました

留学中にやってしまった、私の失敗談

バイクを運転中、黄色信号で渡った際、警察に捕まりました。
青から黄色に変わった際に、交差点の中間地点にいたため、止まりきれずに渡りました。そして渡った先に待っていたのは警察の方。案の定バイクを止められました。幸い、後に現地の知人が乗っていたので、その時の状況を説明し、罰金$10で許してもらえました。安全運転には気をつけたいと思います。
ただ、安全運転にさえ気をつければ、カンボジアでのバイク移動はおすすめです。風が気持ちく、景色もみながらのんびりと郊外を運転するのは数ある癒しの一つでした。ただ、通勤・帰宅ラッシュ、雨季の際の急な雨には対策を。

私の愛車、Zoomer X
旅行の道中

この国のことが、とても好きになった瞬間

好きになった瞬間は現地の人との繋がりが生まれた時です。
留学時はホームステイをしていたこともあり、ホームステイ先の家族やそのご近所さん。日本語教師をしていた大学の学生と周辺のお店の方たち。日本から研修でやってきた先生とその学生たち。その他、初めて訪れる旅行先やお店で出会う現地の方々。挨拶だけでなく、さらなる会話が発展し、親密に接してくれる方が多い印象でした。勉強中のクメール語も実践でき、誰かと会話することが毎日の楽しみでした。

日本から研修で来た先生と学生たち
研修に同行した時の一コマ
プノンペンで行われた絆フェスティバルにて

とにかくアウトプット

  • 語学力 : その他の言語

大学の第二外国語で選べない言語の語学力の向上を一人でやるには限界があると思います。
文法や語彙を黙々と勉強し、それを実際に使う場面を増やしてみてください。市場に買い物に行く、近所の人に挨拶してみる、現地の友達に現地語で話してみるなど、工夫は人それぞれだと思います。
最初は聞き取れなかったり、うまく発信できずに自信を無くしかけることもあると思いますが、積極的にチャレンジを続けることが向上の秘訣です。
私自身も、留学前はクメール語で日記を書いたりと、努力したつもりでしたが、実際に現地に行ってみるとほとんど話せませんでした。しかし、あきらめずに間違ってても現地の言葉を発する努力をした結果、今では現地の市場に行って買い物+日常会話までできるようになりました。

大学で話し相手になってくれた学生
食べ物の言葉を覚えるのもポイントです

これから留学へ行く人へのメッセージ

期待や不安、それぞれの想いを背負って留学へ向かうと思います。
また、現地に行かないと得られないものがあなたを待っていると思います。
思いっきり留学生活を楽しんでください!!