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佐山ひなた

出身・在学高校:
栃木県立佐野高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

学校に通ってはいませんが、フィンランドへの留学までの手順やフィンランドの交通、エコビレッジなどについてはご相談を受け付けられると思います!DMを送っていただければできるだけ早くお答えします!


最終更新日:2023年12月25日 初回執筆日:2023年12月25日

フィンランドで学ぶ自然と共生するヒケツ

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • FINEST FUTURE サマーキャンプ、ターキラ(エコプログラム)、NORDIC BY NATURE
  • フィンランド
  • コルピラハティ・ヤムサ・ヨエンスー・ヘルシンキ
留学期間:
一か月とホームステイ10日間
総費用:
1,024,230円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

日本の今の環境対策が単純に言うと「自然を人に合わせる」ようなものであり、違和感を感じたため、人が自然に寄り添うように人々の生活スタイルを変えられないだろうかと思い、「自然と共生するヒケツ」をテーマに留学をしてきました。
まずサマーキャンプに参加しました。ヘルシンキなどを回り、フィンランドの大まかな環境対策を知ることが目的でした。目的通り沢山の発見を得ることはできましたが、大体の日程が一つの大学の寮のようなところに滞在して音楽やスポーツの授業を受けるものでああったこと、参加者が全員アジアの子たちでフィンランドの子と交流する機会があまり持てなかったことなど想像と違ったこともありました。しかし最終的に、様々なアジアの国の子と仲良くなったり、文化のシェア等ができたので良い経験になりました。
次に小さなエコビレッジに近いところで2週間ボランティアをしました。エコビレッジの生活は理想に近いのではないかと考えており、まずはそれを体験しようと考えていました。はじめは予想以上のエコさに驚き、不安にもなりましたが、すぐに慣れたうえに、オーナーとサステナブルな暮らしの実現についてディスカッションしたり、他のボランティアの子とフィンランドの暮らしについてのインタビューなど会話をしたり、様々な所に連れて行ってもらったりなど、予定以上の経験をして、留学テーマへのヒントを得ることができました。
最後は荒野ガイド、NordicByNatureに伺いました。私が思っているのと違う視点からサステナブルについて知ることが目的でしたが、それはしっかり達成できたと思います。今の暮らしをサステナブルにするという視点ではなく、そもそも生きるのに必要なものは何かという視点からサステナビリティについて考えを深めることができました。また、ヨエンスーの町を自転車で回ったりとフィンランドについてより広く知ることもできました。

留学の動機

留学しようと思ったそもそものきっかけは、トビタテの存在を知ったことです。それまでも海外に興味はありましたが、前から環境問題に興味があったこともあり、自分の突き詰めたいことを探究できるトビタテの特徴に惹かれ、あとはほとんど勢いで応募しました。エコビレッジでのボランティアを軸としたのは、私がやりたいのは環境対策の多めの技術開発ではなく、新しい生活スタイルを作り出すことだと考えたからです。

成果

留学を通して、私の留学テーマに対するヒントとなるポイントをいくつか得ることができました。それは、「手で作業すること」、「自然のサイクルに生活を通して参加すること」、「シェアすること」などです。これらのポイントを軸として、私なりの日本で「自然と共生」できる生活スタイルが確立できるのではないかと考えています。また、フィンランドでの生活を通して、日本にない環境への工夫をいくつか発見することもできました。

ついた力

まずやってみる力

留学中、「ここに滞在している間にしか学べないことがたくさんある」という意識は常に念頭にあったように思います。そう考えた時に、留学先機関では疑問に思ったことや自分の意見をとにかく投げかけてみたり、頼まれてみたこと、やってみてと言われたことをとりあえずやってみたりと、まず行動に移す勇気を持つことができたように思います。また、困った時は周囲の人に聞くというのが前よりも抵抗なくできるようになりました。

今後の展望

ボランティアなどを体験したり、様々な人と話をしたりして得たサステナブルな暮らしの姿が、日本の伝統的な生活につながるのではないかと、日本に帰ってきてから考えるようになりました。今の私の最終目標は、現代社会と日本の伝統的な生活を合わせた新しい生活スタイルを確立して広めることです。その前段階として、農業ボランティアなど、今の自分にできることを始めるとともに、ゴールに辿り着く方法を探究し続けるつもりです。

留学スケジュール

2023年
7月~
2023年
7月

フィンランド(コルピラハティ・ヘルシンキ)

アジア出身の学生向けのサマーキャンプに参加しました。ヘルシンキでは宿泊と見学を通してフィンランドの街並みや日常に触れ、目立つものや目立たないものまで環境への工夫を探し、たくさんの発見をして考察することができました。コルピラハティではほかのアジア県出身の子たちとスポーツやサウナを通じて親睦を深め、互いに別の言語や文化に触れました。また、アンバサダー活動である日本庭園についてのプレゼンと、あんこ普及活動を行いました。とても好意的に受け止めてもらうことができました。

費用詳細

学費:納入総額

462,243 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

サマーキャンプの前半工程、ヘルシンキを見学した際の写真です。
アンバサダー活動で作ったあんことお団子です。
費用詳細

学費:納入総額

462,243 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2023年
7月~
2023年
8月

フィンランド(ヤムサ)

ターキラという小規模なエコビレッジのような取り組みを行っている所でボランティアをしました。ここではライフラインのほとんどない生活を経験することができました。水洗トイレがなかったり、コンロや冷蔵庫がなかったりとはじめは衝撃を受けましたが、その生活に意外とすぐに慣れることができたのも驚きでした。水汲みと火起こしから食事の準備が始まります。このような暮らしから、普段の生活でいかにエネルギーを使っているのか痛感したと同時に、便利でないからこその、時間にとらわれないゆったりとした生活を学ぶことができました。また、オーナーの方とディスカッションをし、そもそもサステナブルとは何なのかなど、私の留学目標につながるヒントをたくさん得ることができました。また、ボランティア仲間にインタビューをし、実際に暮らしている人の目線からみるフィンランドの環境対策を学ぶことができました。ボランティアの仕事としては、レンガを積み上げてオーブンを造ったり、木や作物の世話を少し手伝ったりというものがありました。作物などを育てる方法は、肥料などを一切用いないパーマカルチャーというものです。働きつつも、このパーマカルチャーのやり方などを沢山教えていただきました。
ボランティアと言いつつも、手伝ったことより学んだことの方がずっと多い、とても貴重で充実した2週間を過ごすことができました。

費用詳細

学費:納入総額

23,285 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ボランティアに行ったエコビレッジです。
フィンランドの森はこんな雰囲気です。
費用詳細

学費:納入総額

23,285 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2023年
8月~
2023年
8月

フィンランド(ヨエンスー)

荒野ガイドの方にサステナビリティコンサルタントを受けました。これまでの、今の生活をいかにサステナブルにするかという話も伺えましたが、それとは反対側の、そもそも生きるためには何が必要なのかという目線からサステナブルについて考えるというのがメインで、とても印象に残りました。自分の考えと少し違う切り口の話を聞いたことで、以前より多面的に考えられるようになったと思います。また、虫や自然とじかに触れることも教わり、少しずつ実践したことで、留学前より虫などへの抵抗が少なくなりました。テントでの寝泊まりや、ガイドの方の自然の活用方法を目の当たりにすることなど、とても刺激の多い三日間でしたが、「そういうのもありなのか!」という発見を沢山することができました。

費用詳細

学費:納入総額

29,172 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ガイドの方が住んでいる簡易的な家です。
このスナフキンテントのようなところで寝泊まりしました。
費用詳細

学費:納入総額

29,172 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

エコビレッジに滞在中、オーナーの方にサウナビレッジに連れて行ってもらったことが思い出です。
木でできた小さくて個性的なサウナがたくさん集まった場所でした。薄暗いサウナの中や外で涼むときに、たまたま集った人々が談笑していたのがとても印象的でした。サウナの発祥地フィンランドのサウナへの思いと、国民性に触れたような気がして、また一つフィンランドが好きになりました。

この一つ一つの小さな建物がサウナです。
はたから見ると埋もれているように見えるサウナもありました。

あなたにとって留学とは?

私にとっての留学は、「自分を磨ける絶好のチャンス」です。ただ海外に行ったことだけではなく、このトビタテに受かるまでも含めて、この留学を通して「いったい自分がやりたいことはなんなのか?」「それをどうやって実現すれば良いのか?」を少しずつ明らかにしていくことができました。また、1人で海外に飛び込んでみたことで、自分の言いたいこと、やりたいことにもっと素直になる、もっと自信を持つといったような芯が自分の中でできたように思います。留学することは、ただ海外を知りに行くことじゃない。自分や、日本のことなど、身近で当たり前だったものをもう一度見つめ直し、新しい視点からもう一度学ぶことに繋がると今は考えています。

帰ってきて最初に上から見た日本です。

物価が高い…

  • 生活 : 食事

海外生活は驚くほど平和だったので、留学期間外のホームステイでの食事について取り上げようと思います。
私が利用したホームステイは朝食以外の食事がオプションとなり、別料金だったので、基本的に昼食と夕食は自分で用意していました。ここで痛かったのは欧米ならではの物価の高さで、気軽に外食しにくいと感じました。なので、スーパーで野菜やソーセージ、卵などを1週間で消費できる分だけ買っておき、サンドイッチを持ち歩いて他に軽食を買ってお昼にしたりしました。また、レトルトご飯とインスタント味噌汁を持っていくとちょっとした節約になるし、夕食にほんのり幸せを味わうこともできます。
ただ、特にフィンランドの食事で不味いものを食べた記憶もなく、日本人に合う料理や食べ物が多いように思いました。

フィンランドならではの屋台のサーモンスープです。

留学を勧める・勧めない理由

私は留学をお勧めします!
留学では、新しい自分を探し、見つけることができるからです。目標を持って留学し、海外で色々な経験をする中で、自分が将来本当は何をしたいのかが見えてくるかもしれない。1人で未知のところに飛び込むことで、今までできないと思っていたことが当たり前にできるようになるかもしれない。将来について、自分について漠然と不安を持っていたら、一度飛び出せば見えてくるかもしれません。

これから留学へ行く人へのメッセージ

やりたい、知りたいことがあったらとにかく実行してみて、学べること全部学んで帰ってきてください!日本とは違う風景、考え方、当たり前が待っています。そうしたギャップをぜひ楽しんで、学びに変えて欲しいと思います。
外国でのハプニングは、意外とどうにかなります。だから、恐れずにチャレンジを続けて欲しいです。頑張ってください!