留学大図鑑 留学大図鑑

shiona

出身・在学高校:
宮城県志津川高等学校
出身・在学校:
山形大学
出身・在学学部学科:
人文社会科学部・人文社会学科
在籍企業・組織:

学校に通わない、実践活動のみの留学の方や、アフリカのことについて知りたい方、連絡待ってます!


最終更新日:2024年09月24日 初回執筆日:2024年09月24日

人と人を繋ぐアフリカ、ボランティア留学

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 国際NGOワールドビジョン,NGO Helping you community forum, NGO Partners for conservation, NGO Reflecting Foundation
  • マラウイ共和国・ルワンダ共和国
  • カロンガ・ブランタイア・ムサンゼ・キラムルジ
留学期間:
11ヶ月と21日
総費用:
1,100,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,690,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

アフリカで、人とのつながりを学ぶために、計4つのNGOでボランティア活動とインターンシップを行いました。
ローカルなNGOでのボランティアを行うことで、より現地の人の暮らしが見えてくるのではと思い、4つの内3つはローカルNGOを選びました。3つとも全て学校、主に小学生以下のクラスで教員として活動しました。子ども達がどのような環境で学習しているのか、先生達はどのように子どもを教育しているのかを学べた。プラスな学びが多い中、ローカルNGOがゆえの問題なども発見しました。具体的には、金銭面での管理、ボランティアの受入形態についてです。
国際NGOでのインターンでは、支援事業をそのように進めているのか、支援地域の人とどのような関わりがあるのかを学びました。

留学の動機

きっかけは、自分の見たことのない世界をこの目で見たいと思ったからです。将来的に、人道支援に関わりたいと考えていました。しかし、そのためには世界で何が起きていて、そこに住む人の暮らしはどうなのかを自らの目で知る必要があると思いました。そこで、自分自身あまり知らないけど、将来は関わりを持ちたいと思ったアフリカに行って、本当の世界を見たいと強く思いました。

成果

ポジティブな学びだけではなく、つらいことも含め、自分には大きくプラスになる留学だったなと思います。学校でのボランティアでは、幼稚園生に数字や形などを教えたり、小学生達と身体を動かしたりしました。その中で、どうすれば子ども達が興味を持って授業を受けてくれるのかなど日々思考をこらしていました。
その一方で、受入先機関が、管理状態や、金銭面でのトラブル、意識の違いなども経験しまし。

ついた力

自己分析力

自分の気持ちと常に向き合った1年でした。喜怒哀楽、特に怒・哀の感情の波を感じた1年でした。ただ町を歩くだけで、色んな人に見られ、気持ちよくはない言葉をかけられまくり、信じたいと思う人には、裏切られ、などなど。そのたびに、自分が今なぜこのような感情になっているのか、この気持ちを落ち着かせるにはどうすれば良いかを分析することを以前より行ったと思います。

今後の展望

教育ボランティアをやっていたため、今後も教育問題に関われたらと思っています。留学中に見つけた教育方法の問題について考えていきたいです。具体的には、子どもに、棒で、叩いての指導があります。子どもに恐怖を与えるような指導方法ではなく、自主性が養われるような指導法はできないかなど、留学で発見した課題をもっと深く掘り下げていきたいです。

留学スケジュール

2023年
10月~
2024年
4月

マラウイ共和国(カロンガ・ブランタイア)

2カ所とも教育ボランティアで、primary schoolで教員として活動を行っていました。
1カ所目は、2023年10月頭から2024年1月半ばまででした。そこでは、ローカルNGOのもとで、幼稚園で色や形、アルファベットなどを教えていました。幼稚園の活動を行いながら、NGOが以前より交流のある小学校も訪問しました。その際、トイレが老朽化しており、安心して使うことができないなどのことでしたので、クラウドファンディングを行い、トイレを建設することにしました。1ヶ月ほどで目標の25万円を達成することができ、トイレを2つ寄付することが出来ました。その際は、トイレのデザインを自ら考え、ペイントも行いました。生活面では、NGOの代表の方のお宅にホームステイといった形でした。電気が止まったり、水が止まったり、蚊に刺されたりなど、アフリカだなと思うことを経験しました。
2カ所目は、2024年1月半ばから2024年4月頭まで活動を行いました。primary schoolでサポートティーチャーとして活動しました。2年生のクラスを担当しました。簡単な足し算、引き算、英語の音読を行いました。英語をしゃべる生徒がいなかったため、コミュニケーションに困りました、ボディランゲージを使うことで生徒と繋がることができました。発見した問題点としては教室数に対し、生徒がとても多く、1人1人の生徒に目をかけることが難しく、また午前中に生徒の入れ替えがあるなど、学ぶ時間は足りていないなどありました。primary schoolの他にも、プライベートの幼稚園と小学校がセットになっている学校でのボランティアをしました。主に4歳児のクラス11人ほどを担当しました。初の1人での教室に加え、現地語でのコミュニケーションを取らなくてはいけなかったため、最初はものすごく手こずりました。段々と容量を覚え、現地語をなるべく覚えて使い、なんとか先生として扱ってもらえるようになりました。生活では、学校で教師をしているかたのお宅でホームステイを行いました。金銭的トラブルがあり、受け入れられていないなと思うことも多々ありました。環境に関しては、一カ所目で慣れていたこともあり、適応できました。しかし、人的ストレスにはなかなか慣れず、苦しい日々を過ごしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

- 円

項目:

350,000 円

クラウドファンディングで寄付したトイレ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

70,000 円

生活費:月額

- 円

項目:

350,000 円

2024年
4月~
2024年
7月

ルワンダ共和国(ムサンゼ)

ローカルNGOのもとで、教育ボランティア。
2024年4月半ばから2024年6月最終まで活動を行いました。
内容といたしましてはPrimary schoolで、教員としてボランティアを行いました。私は、4歳児のクラス30人を担当しました。メインでいる先生と2人体制でした。数字、色、英語、読み書きの授業をしました。補助が必要な生徒について個別で指導したり、宿題を書いて、○付けをするなどもしました。また、お昼は、学校での給食を食べる生徒には、スプーンで食べさせるなどの活動も行いました。私の勤務した学校は、英語での授業が行われていたため、コミュニケーションも取りやすかったです。
この学校で発見した問題としては、教師が生徒に棒で叩くなどの教育方法です。生徒を恐怖で従わせるという方法でした。私は、そのような方法でなく生徒の自主性を伸ばしたいと思い、プラス方式をとることにしました。具体的には、良い行動をした子には、黒板に名前を書くなどの方法です。学校のやり方に頼るのではなく、自分なりに子ども達と向き合いながら、活動できたのではないかと思います。
生活面では、NGOの方が用意したボランティア用の家で、過ごしました。家の環境は、整備されており過ごしやすかったですが、代表の方と意思の疎通がうまくいかず、我慢をたくさんしてしまうというストレスがありました。他のボランティアの方の助けをもらい、自分の思いを代表の方に伝えました。ここでは、我慢ばかりするのではなく、自分の意見も話す大切さを学びました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

- 円

項目:

270,000 円

先生の方が着ている制服
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

- 円

項目:

270,000 円

2024年
7月~
2024年
9月

ルワンダ共和国(ガチボ)

ワールドビジョンルワンダでのインターンシップ。
7月頭から9月後半まで。
ワールドビジョンルワンダのクラスターオフィスに勤務していました。メインで何かを行うというより、他のスタッフがフィールドに行く際に、自分も同行し、活動をみるといったものです。国際的なNGOがどのように運営されていて、支援地域の人とはどのようにコミュニケーションを取っているのかを学びました。ここでの学びは、スタッフのかたと支援地域の方との関わり方です。そこには、縦の関係はなく、お互いに協力して意識を変えていこうとする姿が見られました。スタッフが一方的に情報を与えるのではなく、支援地域の方も、地域の現状がどうかを一生懸命伝える姿勢が見られました。
また、インターンシップ中に、世界中のワールドビジョンスタッフの方と交流する機会がありました。世界中で、共に繋がり、情報交換し合っている様子を見ることができました。自分もいつかこのような人道支援の先頭を走っている方と共に、活動したいと心に強く思いました。
生活面では、スタッフの方の地方に借りている家の一室を借りて生活しました。水が非常に不足している地域ということもあり、バケツから水を浴びる、流すなどの生活でした。しかし、それ以外は、特に困ることもなく暮らしておりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

300 円

項目:

18,000 円

支援を終え、政府に引き継ぐためのクロージングセレモニーの様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

300 円

項目:

18,000 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

私の失敗は、虫をなめていたこと。
マラウイで、想像を絶する辛さを体験しました。アフリカに行くにあたり、蚊には注意しないといけないことは分かっていました。虫除けや、なるべく肌を出さないようにと、最初は気を抜かずにいました。しかし、マラウイの北の地域は35度はゆうに超える日々。家の中は暑すぎていれないので庭の椅子に座り、過ごす日々。半ズボンをはいて過ごすようになりました。これが大間違い。もうものすごい数の蚊に刺されました。水ぶくれになったり、ただれたり、足中傷だらけ。一時は歩けないほど、悪化してしまいました。蚊に苦しめられた3ヶ月。もう増やさないぞと、2カ所に移ったときに心に決めました。しかし、虫の恐怖は、蚊だけではありませんでした。それはノミです。今も思いですと冷や汗をかきそうになるほどのかゆみでした。住んでいた家の飼い犬が、ある日子犬を産みました。触りこそしませんが、かわいいと思い、近くでみたりしていました。ノミの恐怖が始まったのはここからでした。ある日、起きたら身体にたくさんの点々があることに気づきました。よく見ると小さな何かがぴょんぴょんはねているのを見つけました。ものすごいかゆみで寝ることもままならない。10か月以上たった今も、足、手、おなか、背中、身体中に、跡が残っています。
皆さんは、本当に気をつけて、なるべく肌を出さないように、犬など動物にも注意してください。

私を苦しめたかわいい怪獣達

誰も信じるな!

  • 帰国後の進路 : その他(インターンシップなど)

野蛮なタイトルになってしまいましたが、本当に大事だと思ったので共有させてください。
誰も信じるな!とは、1人で生きろといったマイナスな話ではないです。全ての言葉をただ信じるのではなく、何事も、しっかり確認しましょうということです。誰かの言葉を鵜呑みにして、自分は待つだけなどないように。私の場合、申請は完了したから連絡あるまで待て、といわれたため、1ヶ月ほど待っていましたが、いつまで経っても連絡がないため、オフィスに電話したところ、申請されてないと言われました。データがオフィスに送られていなかったようです。他にも、パスポートはコピーを持ってれば、問題ないよという言葉を信じて、原本を置いていったら、途中の検問で止められ、マラウイのよく分からない山奥でバスを下ろされてしまったり。などなど私は、留学中に言われたことを全て鵜呑みにしていたため、何度も痛い目を見ました。そこで気づいたのです。言われたことをただ信じるのではなく、常に何度も確認に確認を重ねて、その事実が証拠と共に確証を得られるまで調べると。
ビザのことであれば、只待つのではなく、何度もオフィスに電話をする、足を運ぶ。パスポートのことであれば、しっかり調べるなど。何か問題が起きてからでは、責任を取ってはくれません。念には念を入れて生活するのが、海外生活で問題を回避する方法かなと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

2カ国行く予定のある、且つ行きの飛行機でインドでトランジットをする方へ。
例えば、1カ国目マラウイ、2カ国目ルワンダ。行きの日本からマラウイの間でインドでトランジット(1度入国して、再度チェックインしないといけない)する場合。
必ず、マラウイからルワンダ行きの移動のチケットを用意を忘れず。
急いで、高いチケットを買わないといけない羽目になります。1カ国目から2カ国目のチケットも用意しましょう

留学を勧める・勧めない理由

自分なんて、何も取り柄がない。そう思っているひとこそ、留学しましょう。留学したという経験があなたの1個のアイデンティティになります。そして、1年海外で生きたという事実があなたをワンランクアップさせてくれるでしょう。1年強制的に日本禁止生活を送っていると思い、過ごせば、帰国したときは、強くなっているでしょう。

これから留学へ行く人へのメッセージ

正直、本当につらいです。ですが、語学力なんかより、もっと大事な生きる力を身につけられると思います。最初の2ヶ月ほどで悲しみには慣れますが、帰りたいという気持ちは10か月経ってもなくなりません。ですが、様々なことを経験して日々心身強くなっていると感じます。1年後に人生最大のご褒美をもらうための、焦らし期間だと思い、頑張っていきましょう!