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畑千尋

出身・在学高校:
石川県立金沢泉丘高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

いろんな人とつながりを持てたらと思っています☺︎
DM待ってます!


最終更新日:2025年02月10日 初回執筆日:2025年02月10日

フィンランドの不屈の精神Sisuとは?

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Community house Kapyla, Kontula senior center, Edvin lainen koulu, Vierema high school, Vierema Cuommunity college, Ylä-Savon ammattiopisto
  • フィンランド
  • ヘルシンキ・イーサルミ
留学期間:
3週間
総費用:
1,100,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

Sisuとは、フィンランド人独特の意思の強さ、困難をしなやかに乗り越える強い精神性を指す言葉です。私は約3週間フィンランドに留学し、教育、自然、ライフスタイルの3つの観点から、Sisuとは何か、日本にSisuを育む習慣を根付かせるためには何ができるかを探求しました。
はじめの1週間は、ヘルシンキの2つの施設でボランティアとして働きました。フィンランドの人々は、ようやくやってきた短い夏を精一杯楽しむために、夏休みの間にパーティーや催し物をたくさん開きます。私はそこで料理の準備や会場設営のお手伝いをしながら、訪れるたくさんの人と関わり合っていろいろ話をしたり、アンケートを取ったりしました。また、アンバサダー活動として日本の文化を紹介したり、ミュージシャンとコラボしてピアノを演奏したり、一緒に折り紙を楽しんだりしました。
最後の1週間は「フィンランドGTP」というプログラムに参加し、イーサルミの小中高校や専門学校で視察・授業実施を経験しました。フィンランドの教育のシステムや創造性を育む学び、豊かに生きていくための秘訣を学ぶことができました。

留学の動機

私は幼い頃からムーミンが大好きで、それが遠く離れたフィンランドという国で生まれたと知って以来、フィンランドに行くことをずっと夢見ていました。また、高校生という多感な時期に日本を出て見たことのない世界に触れ、新しい自分に出会いたいとも思っていました。トビタテに応募するにあたって、フィンランドを丸ごと学べるようなテーマを探していたところ「Sisu」という言葉を知り、これだ!と感じたことを覚えています。

成果

【最終的な答え】
フィンランドのSisuは国民の豊かさが社会に形となって現れたものであると結論づける。それは、物理的に時間を取ることや柔軟で寛容な考え方によって日々に余白やゆとりを持ち、人との関わり、対話を大切にすることによって育まれる。また、自分に心の目を向けることによっても育まれる。特に自分という存在について考える機会の多い10~18歳の間で育まれやすい。

ついた力

しなやかに生きる力

バスや電車を間違えたり、Wi-Fiの充電が切れて通信手段が無くなったりしたことは日常茶飯事でしたが、それでもフィンランドでの生活はどこにいても何をしていても楽しく、心躍る毎日でした。そのような中で失敗しても焦らず一瞬一瞬を楽しむことができるようになりました。また多くの人々が温かくおおらかなので、自然と自分もゆっくりと自分のペースでいることや、よく休憩して人を思いやることができるようになりました。

今後の展望

トビタテに参加して、社会で活躍するたくさんの同世代の仲間に出会えたことは私の一生の宝物です。高校生の間は、興味のある自然、暮らし、表現、国際、テクノロジーに関係する活動を、自分のペースで楽しみながら続けたいと思っています。大学ではその中で特に深めたいと思った学問分野を専門的に研究し、将来は海外と日本を往復しながら人とのご縁を大切に、ときめきを常に胸に生きていきたいです。

留学スケジュール

2024年
7月~
2024年
8月

フィンランド(ヘルシンキ)

日本から電話とメールをしまくってついにアポがとれたヘルシンキのコミュニティハウスで、ボランティアをしました。

そこでは主に、パーティーの料理の準備や会場設営のお手伝い、アンバサダー活動をしていました。私はスタッフなので働くことは当然なのに、「疲れてない?座ってて!」「お腹すいた?これあげる」と、気づいたら椅子に座って美味しいおやつを食べながらおしゃべりしている、といったことがよくありました笑。温かい人々に囲まれて、最高のフィンランド生活の幕開けとなりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:渡航費(往復)

603,030 円

Kapyla Community Center
可愛いおやつをたくさんもらいました♡
みんなで作った折り鶴✨
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:渡航費(往復)

603,030 円

2024年
8月~
2024年
8月

フィンランド(ヘルシンキ)

同様に苦労したアポ取りでご縁をいただいた、ヘルシンキのシニアセンターでボランティアをしました。
中東からフィンランドへ移住し週に数回施設に通っている方々を中心に、折り紙や歌を通して日本文化を紹介しました。「日本は美しい国だよね。聞いたことがある。」など、自分の母国のことに興味を持ってくださり嬉しかったです。また彼らの母国のお話を聞くこともできて良かったです。

ちょうどムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンの誕生日(通称ムーミンの日)とボランティア日が重なったこともあり、特別に開催されたトーベ・ヤンソンセミナーに参加することができて感激でした。(すべてフィンランド語でしたが、笑)

また、施設に通う元教師の方がそこでフィンランド語講座を開いていて、いろいろなバックグラウンドを持ってフィンランドにやってきた方々と一緒に楽しく学ぶことができ、とても充実した時間でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

施設内の様子
バイキング形式のランチ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2024年
8月~
2024年
8月

フィンランド(イーサルミ)

「フィンランドGTP」というプログラムに参加し、イーサルミの小中高校や専門学校で視察・授業実施を行いました。他の参加メンバーと接することも最初は緊張したけれど、最終日にはお別れがさみしくて泣いてしまうくらいには仲良くなりました。

コテージに泊まって本格サウナを堪能したり(サウナを出てすぐ湖にダッシュ!)、焚き火の前でみんなで語り合ったり、おいしいフィンランド料理を作ってもらったりして最高の思い出になりました。今でもそのつながりは続いていて、つくづく素敵な人たちに出会えたなあと思っています。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:フィンランドGTP参加費

285,000 円

視察したイーサルミの小学校
宿泊したコテージ
サウナを出てダイブした湖
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:フィンランドGTP参加費

285,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

ネットで知り合ったフィンランドの友達とヘルシンキで待ち合わせをし、1日中遊びました。その子は日本が大好きで、わいわいおしゃべりしながら色んなところを巡りました。

穴場のお店を教えてもらい食事やお買い物を楽しんだり、街のマーケットに行ったりしました。初めて船に乗ってスオメンリンナ島へも訪れました。島にいる途中で雨が降ってきて、びしょぬれになりながら船乗り場まで走って向かいました。帰りはお母さんが家に呼んで夜ご飯をごちそうしてくれ、楽しいディナーのひとときを過ごしました。夢やお互いの国の違うところなど、雨が止むまでたくさんおしゃべりしました。

今も連絡を取って手紙やプレゼントを送り合う、大切な友達です。

マーケットの様子
自然に囲まれたかつての戦場、スオメリンナ島
426段の階段を登った先にある、360度の絶景

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

ヘルシンキのコミュニティハウスでのボランティア最終日には、現地のミュージシャンと一緒に訪れた観客の前でピアノを演奏しました。

ボランティア初日に私が少しピアノを弾けることを伝えたところ、彼が作った曲を今度のパーティーで一緒に演奏しよう、ということになり、その日にピアノを貸してくれて私の滞在先まで運んでくれました。他のボランティア先や滞在先まで、送ってもらったり迎えに来てもらったりしたこともありました。

もらった曲をできる限り練習し、当日は緊張してミスもしたけれどなんとかやり切ることができました。周りの人もみんな優しいので良かったよ!と言ってくれて、本当に貴重な経験になりました。

お日様の下でのパーティー
ボランティア最終日にもらったバラの花

受け入れ先機関が見つからない!

  • 留学先探し : インターンシップ

私は留学について何もかも初めてなことばかりで右も左も分からなかったことから、当初は留学エージェントを利用して準備をしようと考えていました。しかし、そもそもフィンランド留学に対応したエージェントが少なかったり、見つけても面談でとても費用が弾んでしまうことを知ったりしたことから、独力で留学の準備をすることを決めました。また、自分で大好きなフィンランドの施設や人々に直接コンタクトを取ることはすごく良い経験になるし、何より楽しそう!と思ったことが最終的な決定の理由です。

しかし私がアポ取りを始めたのは6月で、そのころフィンランドではほとんどの施設が夏季休暇に入っていました。加えてフィンランドの人たちは仕事用と私用のスマホを分けて夏休み中は仕事場に置いておくため、電話をしても繋がらないということがありました。渡航の日が迫ってくるにつれて焦りと不安をとても感じましたが、毎日必死の思いで電話とメールをしまくったところ、(両方合わせると50通くらい?)なんとか2つの施設からご縁をいただくことができました。

電話をした直後に続くフィンランド語音声にびっくりして切ってしまったことも、今では懐かしい思い出です。何事も、結局はやるかやらないかだと思います。思いを持って行動すれば、それは届くべき人に通じ、夢は必ず叶います。あなたの思いが世界の人々に届きますように。

バスに電車にトラムに乗っての移動。途方にくれたときはタクシーに乗ろう。

  • 生活 : 車

フィンランドの交通システムは比較的シンプルですが、それでもはじめて訪れた人にとっては複雑怪奇で把握しにくいものだと思います。時間に余裕を持って行動し、多少の発車、到着時刻が前後することは前提として行動することがベストです。しかしタイムマネジメント力と情報整理力に欠けている私にとって、そんなことは理想論に過ぎません。

バスは乗ったはいいもののそれが違う場所行きだったことに気づいた。寝坊して到底遅刻は免れないだろう。そんなときのためにフィンランドのタクシーのアプリを事前に入れておき、実際にそういう状況に陥ったときは迷わずそれを開きましょう。現在地と目的地を入れるだけで、ものの数分で救いの車が目の前に止まり、最短距離であなたを目的地へと運んでくれます。値段についても安いプランを選べば、あれこれ乗り換えるよりも安くすんだ、ということがよくありました。

困ったときは近くの人に聞けばたいていの人が英語を話しますし、みんな優しく教えてくれます。困ってるぞー、という雰囲気を出しているだけでも、何か助けが必要かと話しかけてくれる人もいるくらいです。なので本当に困った、万事休す!!!というときのみこういう手もあるよ、ということで覚えておいてください。

電車の中の様子

インターネットに接続できないスマホなんて鉄のかたまりだと思った

  • 生活 : 携帯

私は現地でPocket WiFiを携帯しながら移動していました。しかしスマホの充電以上に、Pocket WiFiの充電の減りは早かった印象があります。念の為充電コードはスマホとPocket WiFiの両方のものを持ち歩くことをおすすめします。

私はその充電が切れた当時ちょうどボランティア先から滞在先へ帰る道中で、現在地も分からなければ帰る方向も分からないので絶望しました。近くを練り歩いて図書館を発見し、インターネットブースでマップを調べたり近くのおばあさん(ヘルシンキ出身ではなかったため分からないようだった)に聞いたりと、今となっては笑い話にできますが、当時はとにかく必死でした。野宿を軽く覚悟しました。とは言っても仕方がないのでとにかく手がかりはないか、朝の行きの道の記憶と照らし合わせながら周囲をうろついていたところ、なんと数時間前にいたボランティア先にたどりつきました。確かにバスで施設を後にしたはずなのですが。半泣きで中に入り、事情を説明して充電コードを貸してもらうことができ、なんとか難を逃れました。

迷子中に見つけたKARAOKE

留学前にやっておけばよかったこと

自分が留学する国の歴史を学んでおけばよかったかなと思います。世界遺産は見たり足を踏み入れたりするだけでも良いですが、その背景を知っていればより感覚的ではなくその場所の観光を楽しめる気がします。

また、フィンランド語を学んでおけばよかったとも思います。相当年輩の方や小さい子、地方の人々は英語を話さないことも多く、心を通じてコミュニケーションを取るためには話せると良いかなと感じました。

留学を勧める・勧めない理由

もっと多くの人が留学の機会を得られる社会になることを、心から望みます。どこに行っても、何をしても自由!いずれの先にもさまざまな困難、失敗、経験、人との出会いがあり、そのすべてが新しい自分に出会わせてくれるはず。もしくは自分のことを、母国のことをもっと好きになるはずです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

掴んだチャンスを精一杯活かして、後悔しないようにまっすぐに、でも気負いすぎないで、目の前のことを目に映しながら楽しんでください。
どんなときも感謝を忘れないでほしい。困ったときはいつも一緒にいてくれる人を思い出して、ときどき連絡しつつ頑張ってください。何かあれば私にも気軽に相談してね。応援しています!