留学内容
International people's collegeは「社会問題を地球規模で考えられる人間の育成」という目標も掲げており、その目標に付随するような授業をとることができます。国連で紛争解決を担当する部署にいた先生や、フィリピンの民主化運動の先頭を走った先生等、どの先生の経歴も魅力的でした。授業形式は、そういった先生方からのレクチャーを踏まえた上で、生徒自身の経験を持ちよりディスカッションを通して互いを理解し合うといったものでした。15以上の科目をとった中で、「アジアの生活と歴史」「中東学(middle east study)」が特に印象的でした。前者では、アジアが抱える社会問題や歴史問題をアジアだけでなく、世界中から集まった学生とディスカッションも交えながら学びました。特に、日本人と韓国人がクラスの3分の1を占める中で、慰安婦問題(sexual slave)や戦争賠償問題、原爆投下について話し合いが出来たのも印象的でした。後者の中東学では、学内にクルド人のシリア難民がいたことと、両親がパレスチナ難民である学生がいたことにより、中東やイスラムへの偏見を持たずに、経済・地理・政治等様々な面から中東について学べたことが実りです。さらに、朝の集会や週末の校外学習でも、福島での学びと経験を生徒と先生計120名の前で講演したり、デンマークのホームレスを尋ね、お話を聞いたりしました。