留学大図鑑 留学大図鑑

輝モス

出身・在学高校:
国立石川工業高等専門学校
出身・在学校:
長岡技術科学大学
出身・在学学部学科:
環境システム工学課程
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年05月18日 初回執筆日:2017年05月18日

DHSシステムを用いた下水処理方法

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)・工学(機械・航空・宇宙・海洋・物質・材料・化学・医療・情報・画像・電気電子)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • コスタリカ大学
  • コスタリカ
  • サンホセ
留学期間:
1か月半
総費用:
500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 320,000円
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」  - 円

語学力:

言語 留学前 留学後
スペイン語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

コスタリカは上水道が完備されているが、下水道はコスタリカ全土の約20%しか敷設されていない。現在コスタリカ全土で下水道の敷設作業が行われている。しかし、コスタリカの下水処理場で処理された処理水は、コスタリカが定める環境基準を大きく上回っている。今後下水道の敷設が多くなれば、処理水の環境基準がより上回ることが予想される。そこで、排出された処理水をDHSシステムに通して、処理水の水質を環境基準を下回るようにする計画をたてた。
コスタリカの下水処理場から排出される処理水の水質と、処理された下水がDHSシステムを通った後の水質を分析する。分析された下水がコスタリカの環境基準を下回るよう、DHSシステムの改良の計画をたてた。留学期間は6か月の予定だったが、1か月たったころ目眩や頭痛が続き、やむなく1か月半で留学を終えた。

留学の動機

コスタリカ全土に上水道は敷設されており水道水が飲める。しかし下水道は約20%しか敷設されていないため、各家庭や工場などの下水は垂れ流しの状態である。垂れ流しの下水が原因で害虫や病原菌が発生するおそれがある。そのため、長岡技術科学大学環境システム工学課程土壌水圏環境研究室でおこなっているDSHシステムを用いて下水処理場から排出される処理水の水質を、コスタリカの環境基準を下回るようにする。

成果

コスタリカで目眩や頭痛などの病気になったことから、留学は6か月から1か月となった。しかし、コスタリカと日本の水質分析方法の違いを学び、今後のDHSシステムの改良計画についても充分に話し合えた。

スペイン語の数字を特に重視し覚えたことと、日本人に丁寧にスペイン語で会話をしてくださったことから、コスタリカの屋台で一人で買い物ができるようになった。

ついた力

視野の拡大力

海外の上下水道について、日本で学んだことと実際に現地に赴き学ぶことで相違が見えてきた。「百聞は一見にしかず」という諺を初めて実感した。また、実際に現地で学んだことを、コスタリカに住む人々から聞いた意見から、より深く現状を知ることができた。「一見は百聞にしかず」を感じた出来事であった。これを繰り返すことで、様々な方面の考えを学びことができた。

今後の展望

今後はコスタリカ大学と連絡を取り合い、コスタリカの下水処理場にDHSシステムを設置し、処理水の水質がコスタリカの環境基準を下回るようにする。また、他の国の下水道事情について調査し、他の国の水質の環境に配慮し、適切なDHSシステムを設置する。

留学スケジュール

2016年
9月~
2016年
11月

コスタリカ(サンホセ)

コスタリカではホームステイをし、毎朝コスタリカの下水処理場で働いているホセさんに迎えに来てもらい、現場に向かった。
毎週月曜日から金曜日までコスタリカの下水処理場で処理された処理水と、DHSシステムを通った処理水を採取する。採取された処理水の温度や酸化還元などの状態を分析する。毎週水曜日は、下水処理場で採取した処理水をコスタリカ大学に持ち込み、CODやBODなど細かい分析を行う。分析結果からDHSシステムの改良を行い、処理水がコスタリカの環境基準を下回るよう計画をたてた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

- 円

コスタリカの下水処理場に設置されているDHSシステム
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

コスタリカに行く前、大学の先生や友達が応援してくださいました。もちろん家族も応援していましたが、心配が上回っていたそうです。コスタリカでは、ホームステイの方や留学先の方に大変お世話になりました。スペイン語ができない私に、丁寧にスペイン語で話してくださり、おかげで屋台で一人で買い物することができました。とても暖かい人付き合いに触れることができたのですが、体調不良から留学期間が短縮になり、コスタリカで迷惑をかけてしまいました。今度は体調を万全にして、もう一度コスタリカに向かおうと思います。

ホームステイの方とHard Rock Cafeでお誕生日会

初めて触れたスペイン語

  • 語学力 : その他の言語

私は中南米のスペイン語圏のコスタリカに留学しました。今まで英語と中国語しか学ばなかったので、スペイン語については簡単な挨拶しか知りませんでした。スペイン語ガイドの本を買い、スペイン語会話のTVを必死で見、一人で勉強しましたが、言語が苦手な私はスペイン語がなかなか身に付きませんでした。研究室の先生に相談したところ、スペイン語が堪能な先生が何人かいらっしゃり、その方々に日常会話程度のスペイン語を教わりました。教わっただけではなく、スペイン語で会話をしてくださいました。日本での事前学習のおかげで、コスタリカではより深くスペイン語を学びました。

留学前にやっておけばよかったこと

身体の不調を治すことです。どんなに留学がしたくても、身体が資本となってきます。自分の身体をコントロールできなかったことが、今回の留学の後悔です。

留学を勧める・勧めない理由

留学を勧める理由は、国による考え方や日本の見方について新しい発見ができるからです。
留学を勧めない理由としては自らの身体についてです。私は肌が非常に弱いため、それにより体調不良になることがあります。標高の高いコスタリカで、紫外線により肌がひどくなり体調も悪化したことから留学期間が短縮してしまいました。留学に行く前に、身体の不調は治していくことをお勧めします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分の身体は自分で把握し、守れるようにしてください。身体に負担をかけすぎないよう、自分を大事にして、いってきてください。