留学内容
中米に位置するコスタリカ共和国では下水処理施設は非常に限られ,下水道の普及が行われている地域は首都近辺か観光地のみの普及に留まっており,主に地方では全排出下水中の約13.4%が未処理のまま水路に放流されています。更に処理されている下水の約70%は各家庭や事業場に設置するセプティックタンク(腐敗槽)による処理が行われています,設計条件の悪さや不適切な取り扱い,メンテナンス不備による問題が発生しています。コスタリカの首都では下水処理問題の解決のため大規模下水処理場の建設が行われ、下水道整備が進行中ですが、首都圏外の地方では下水処理の改善が先送りされています。そこで地方の下水問題の改善に向けた省エネルギー、低コストかつメンテナンスが容易な排水処理システムの開発を目的に、底面が傾斜した箱に担体を充填した発展途上国向けの水質浄化方法である傾斜土槽法を用いたコスタリカでの留学を行いました。