留学大図鑑 留学大図鑑

たじー

出身・在学高校:
栃木県立矢板東高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年05月07日 初回執筆日:2025年05月07日

留学でゲームと自分をブラッシュアップ!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ローリングコリア
  • 韓国
  • ソウル
留学期間:
24日間
総費用:
525,090円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
韓国語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

わたしは、韓国に23日間行ってきました。在学している高校の探究活動のテーマである「いいゲーム」「おもしろいゲーム」はどうやって作るのか?について、世界のスマホゲーム市場でトップランナーである韓国のデブシスターズという企業に行き、現地で調査を行うためです。加えて、14日間ローリングコリアに語学留学を行い、週末は日韓交流会に参加してきました。
ローリングコリアでは、韓国語の文法を学びました。友達ができ、刺激的で楽しい毎日でした。最後には修了賞をもらったあとクラスメートと集合写真を撮れて非常に嬉しかったです。
また、週末は日韓交流会に参加し、ゲームに関するアンケートの名刺を配布しました。当初予定していた街頭アンケートは治安の問題と韓国人には合わない(韓国では好まれない)ため、ローリングコリアと日韓交流会で名刺にQRコードを付けてアンケートを行いました。
ホンデのゲームセンターに行って、韓国のトレンドを見てきました。想像していたよりも日本のゲームが結構あり、UFOキャッチャーが充実していました。親近感を覚えました。
デブシスターズは留学前からコンタクトがなかなか取れず、最終的には現地まで赴きましたが、インタビューは叶わず残念でした。

留学の動機

私は中学3年生の時に研究でゲームを作ったとき、システムは遊ぶことができる程度まで作ることができたもののお世辞にも楽しいものと言えるものではありませんでした。この現状を鑑みて、ゲームを楽しく感じられるようにするには何が必要なのかと考えました。そこで実際にゲームを最前線で製作している企業と国に調査を行い、プロが制作の過程で工夫している点を知り自分のゲーム制作に生かしたいと考えたことがきっかけです。

成果

アンケート調査でいろんな国の方が答えてくださいましたが、好きなゲームはどれも日本人の私も知っているゲームでした。また、韓国のゲームセンターは日本のゲームセンターと非常に似通っていました。ローリングコリアで韓国語を学ぶ中で言語は違っても、最終的には非常に仲良くなることができました。同じ空間・同じタイミングで国や価値観を超えて、感情の共有・交換ができました。

ついた力

やり抜く力

留学する半年以上前から独学で韓国語の勉強をしていたので、留学してから地下鉄のアナウンスやお店の店員さんが言っていることをすぐ理解できるようになりました。特に、地下鉄を利用しなければホームステイ先のウェデアプからホンデにあるローリングコリアまで行くことができなかったので、地下鉄マップを片手にどこへでも一人で出掛けるようになりました。また、日韓交流会に毎週行くことができ刺激的でした。

今後の展望

大学生になったらまた留学をしたいです!今度は韓国とシンガポールに3~6ヶ月行きたいと考えています。e-Sportsとスマホのゲームの市場が大きい韓国に留学し、世界でトップクラスに大きいゲームの市場がある国の人たちがなにを面白いと感じているか調べます。また、現在ゲーム市場が大きくなった中国の大手ゲーム会社がシンガポールに本拠地を置いているので、取材を行いたいと考えています。

留学スケジュール

2024年
12月~
2025年
1月

韓国(ソウル)

留学初日から1週間はローリングコリアまでの往復2時間の通学に慣れず、また、ホームシックにもなってしまい眠れず大変でした。調査を行うにも、緊張と不安で一歩が踏み出せずにいました。まずは韓国の生活に慣れることを第一に考えました。1週間を過ぎたタイミングで体が韓国の生活サイクルに慣れ、ローリングコリアの友達とのコミュニケーションも円滑になりました。ホームステイ先で日韓交流会について情報を得て、毎週日曜日(12月29日・1月4日・1月12日)はその交流会に参加することにしました。街頭アンケートを行おうとしたところクラスメートに危険だから辞めた方がいいとアドバイスをもらいました。エージェントやローリングコリアの先生にも相談したところ、留学直前に戒厳令が発令され観光地ではデモが起きており、安全ではないので街頭アンケートは勧めないとのことでした。また予想に反して韓国人は街頭アンケートを好まないという情報を得たので、街頭アンケートからローリングコリアと日韓交流会でアンケートを配布することに方向転換しました。予定通りにはいきませんでしたが、調査のための名刺配布が、いろんな方と交流を深める機会になり探究活動の深みを感じました。ゲームセンターの現地調査は学校が終わった後は夜になってしまい夜間の単独行動は危ないと判断し、学校が休みの日(1月4日)にホンデで行いました。「ゲームトピア」というゲームセンターに行きました。予想していた通り日本のゲーム「太鼓の達人」や「maimai」などがあり、UFOキャッチャーやパンチングマシーンが多く設置されていました。パンチングマシーンの多さを見て、韓国人の方は鬱憤がたまりやすい(常に我慢している、欲求を抑圧している)のかなと感じました。日本のゲームセンターと雰囲気が近く親近感を覚えました。特にSEGAワールドに似ていると感じました。デブシスタース本社には留学してからもメールや電話でコンタクトを試みました。エージェントに確認しましたが、返事はないと回答があり、留学がいよいよ終盤に差し掛かった週末(1月11日)に、アポイントが取れなくてもこの状況でもやれることはやろうと思い立ち、デブシスターズ本社に行きました。この時、チェジュ空港の事故とその後の国家哀悼期間の直後で、アックジョン駅周辺は警察がおり、また、デブシスターズ本社は部外者が立ち入れないようになっており、インタビューは叶いませんでした。でも、すべてが二度と味わえない貴重な経験になりました。

費用詳細

学費:納入総額

525,090 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

様々な国籍のクラスメートとランチに行きました♪
伝統体験デーでパジチョゴリを着ました!
ホンデのゲームセンターはキャッチーでした。
費用詳細

学費:納入総額

525,090 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

わたしは、探究留学で最も印象に残ったエピソードがあります。
それは、なんと「留学前日に発熱したこと」です。実はわたしは変更申請の手続きが間に合うギリギリまで、デブシスターズや他のゲーム会社とのコンタクトを取り続け、悪戦苦闘していて、もう方法を変えるべきだと方向転換し、変更申請の手続きを高校の担当の先生、トビタテの先輩、エージェントの協力を得て手続きをしました。留学の準備を進める中で変更申請の許可をいただき、キャリーケースにトビタテのステッカーを貼ってバッチリ!さあ留学に行くぞ!!と胸を高鳴らせていた前日に、40度の熱を出してしました。病院に受診し検査をするもコロナでもインフルエンザでもない。おそらく疲労だと思います。不安な気持ちで空港の近くのホテルに前泊し薬を飲みながら、留学に行けることを祈りました。気持ちはどん底でした。喜ばしいことに薬が効き、翌朝は平熱に戻りました。本当に嬉しい気持ちになりました。健康がどれだけ大切か、強く感じた出来事でした。

活動できるのは、健康があってこそ。身に染みた出来事です。

奨学金関係の書類作成は大変だけど、とても大切なこと。

  • 費用 : 奨学金

奨学金を受けるにあたり、作成する書類が多いと感じられると思います。締め切り厳守ですし、要項の内容を理解した上で、作成しなければなりません。
わたしは、奨学金の必要書類を作成するにあたり募集要項を読み込み、自分がなぜこの奨学金を利用したいのか?お金を出していただく、それにふさわしく自分が行動できるかをよく考えました。わたしが利用した奨学金はトビタテ!留学JAPANで、先輩から影響を受けました。今度は自分が後輩にいい影響を与えたいと思うと同時に、熱い思いを持った仲間を増やしたいと思いました。自分の強みや弱みについては担当の先生や両親から、留学の計画内容やエージェントとのやりとりについてはトビタテ生の先輩から意見をいただきながら書類作成をしました。何より、自分の熱意を言葉にするには訓練が必要なので、ふだんから自分の思いを言葉として文章化する習慣をつけておくとよいと思います。スケジュール管理も手帳やスマホのカレンダー機能を利用し、自分が予定している1週間前にリマインダーを設定しておくと良いと思います。

両親を説明し、熱意を伝えよう。そして一番の理解者を得よう。

  • 周囲の説得 : 家族

わたしは基礎疾患を2つ持っています。そのため、最初、両親は今回の留学について反対していました。特に母親が心配していました。引率者がおらず、ホームステイ先から留学先の語学学校まで地下鉄を利用して1時間の移動がある、単独行動が多く非常時を考えるとリスキーだからと言われました。わたしの学校では高校1年生を対象に毎年希望者を募りカナダ留学を3週間しているので、そっちに変更したらどうかとも言われました。しかし、わたしは留学をしてやりたいことも行きたい国も決まっていたので、何度も自分の思いを両親に伝えました。説明するときはいつも、自分の留学計画の進捗を伝えたり、エージェントの担当者の方に相談し海外留学時の保険のサービス内容を伝えたり、ホストファミリーについて詳しく紹介する、心配そうな母と一緒にエージェントの担当者とウェブで話をするなど、不安材料をなくしていきました。日常的に服用している薬の管理方法なども何度も話し合いました。最終的には今回の留学に自分の人生をかけていると伝えたら、両親は承諾してくれました。留学直前は誰よりもわたしを支えてくれました。

予想外のことは急に起きる。安全を第一に行動する!

  • 生活 : 治安・安全

わたしが留学をした時期は、韓国で戒厳令・デモ・チェジュ空港事故・その後の国家哀悼期間があり、予定していた活動の方法を急遽変更したり縮小して調整しました。地下鉄がデモで止まるのではないかと、毎日ヒヤヒヤしていました。幸いにも、地下鉄は毎日滞りなく動いてくれたので、ローリングコリアまで通学ができ安心しました。地下鉄についてはエージェントの現地スタッフの方と連絡を取り、危険がないか確認をしていました。また、戒厳令やチェジュ空港事故があった影響で、行く先々で警察が巡回していたり、緊迫した空気が漂っていました。「たびレジ」への登録、海外安全アプリをスマホに入れ、また外務省の海外安全ホームページをまめに確認し、韓国のニュースをあわせて常にチェックしていました。LINEを利用し、学校の先生や保護者に現状を連絡していました。ローリングコリアのスタッフの方やクラスメートにも相談して、自分がどれくらいの行動範囲で動いていいかなどを考えながら行動しました。

留学前にやっておけばよかったこと

語学勉強は可能な限り量をこなしておくと良いと思います。わたしは韓国で、韓国語と英語を併用していました。英語があまり得意ではなかったのですが、現地では韓国語の次に英語を話す場面が多く、苦手だなんて言ってられないなと強く思いました。あと、現地のお金の支払い方を事前によく知らべておくべきでした。韓国はほぼキャッシュレス決済でWOWPASS(ワウパス)が活躍したので、用意した現金はほぼ使いませんでした。

留学を勧める・勧めない理由

留学をお勧めします!わたしが留学で得たものは、「社会の一員として世の中に出ていくための涵養」です。わたしにとって今回の留学は、予定よりもやりたいことができませんでした。抽象的な表現で計画を立てるという失態を犯してしまい、周りの人や企業様に迷惑をかけてしまうこともありました。しかし、その分失敗を積み重ね、計画を必死で立て、留学で普段の生活と距離を置いてみることで、かけがえのない経験になりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学すると、知らなかった自分に会うことができます。ホームシックになったり、想定外のことがあって、心が打ち砕かれることがあるかもしれません。でも、現地で必ずあなたを助けてくれる人がいます。素敵な出会いがあります。ひとは、ひとりではないと解る瞬間が必ずあります。不安や緊張は、頑張ろうとしているあなたの意志の表れであり、いつしかあなたを支えるエネルギー源になります。留学を味わい尽くしてほしいです!