留学大図鑑 留学大図鑑

もも

出身・在学高校:
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

北欧留学で悩んでいる方はぜひご相談ください!
可能な限りお答えします☺️


最終更新日:2025年07月25日 初回執筆日:2025年07月25日

北欧の「心地よさ」って?図書館と教育から

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・マイ探究
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Global Teacher Program in FINLAND、Avnø Højskole
  • デンマーク・フィンランド
  • ヘルシンキ・タンペレ・コペンハーゲン・ルンドビー
留学期間:
3週間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 510,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準1級>

留学内容

北欧で「居場所づくり」と教育を学ぶという、2つの軸を設定しています。
フィンランドとデンマークで、公共図書館を訪問したり、街頭インタビューを行ったりしました。そうすることで、図書館を居場所として利用してもらうための空間設計のポイントを探ったり、実際に利用している人が感じていることなどを聞いたりしました。またフィンランドではユースセンターも訪問し、学生に向けた居場所づくりについても学びました。
また教育については「Global Teacher Program in FINLAND」というプログラムに参加し、フィンランドの教育機関(小〜高校、職業高等専門学校)を複数視察しました。デンマークでは、フォルケホイスコーレというデンマーク発祥の学校のコースに生徒として参加しました。フォルケホイスコーレは基本全寮制のため、多世代・多国籍の人々と生活を共にする経験ができました。

留学の動機

高校1年生の頃から「居場所づくり」をテーマに、地域の場所を借りて「暮らしの図書館」というオリジナル図書館を開く活動をしていました。その活動のブラッシュアップをするため、図書館の利用率が高く、「心地よさ」を大切にする文化が根付く北欧に留学し、居場所となる図書館についての探究をするため、トビタテに応募しました。また教育にも関心があったので、学校での「居場所づくり」や、教育システムも学ぶことにしました。

成果

人を頼ることの大切さを学びました。フィンランドとデンマークには「個人は自律しているもの」という考え方や、人を信頼する意識が強くあるため、日本のように過剰に丁寧な接客や案内などはありません。待っているだけでは誰も教えたり助けたりはしてくれない状況ですが、すぐにその文化にも慣れ、トラブルがあるとその場の人を頼れるようになりました。現地の方はみんな優しく、困り事を相手に伝える自信もつきました。

ついた力

もがく力

留学するまでは、日本と異なる教育を知ることで視野が広がり、教育に対しての疑問や違和感がすぐに解消すると思っていました。そして実際、北欧の学校は日本のものと違う部分が多かったのですが、それを全て肯定することはできない、と同時に強く感じました。悩みが解決することを期待していたのに、教育へのモヤモヤが増えるばかりで苦しくもなりましたが、そのおかげで結論を急がずに考え、もがくことの大切さに気づけました。

今後の展望

今回の留学では別々にしていた「居場所づくり」と教育、この2つを今後かけ合わせていきたいです。「暮らしの図書館」の活動を引き続き行いながら、対話ベースの生涯教育も行い、様々な人々が日常的に対話をする図書館をつくりたいと考えています。特に、社会人となったあとも大人が学び続けられるようにしたいため、生涯教育に関心を持っています。対話をすることにより、人々の社会問題への関心を高めることが目標です。

留学スケジュール

2025年
3月~
2025年
3月

フィンランド(ヘルシンキ・コウボラ)

この約一週間では、「Global Teacher Program in FINLAND」の参加メンバーと一緒に、フィンランドの教育機関や図書館、ユースセンターなどを訪問しました。日中は訪問先で、先生やスタッフの方からお話を聞いたり、授業を生徒と一緒に受けたりしました。授業実践をする機会もあり、フィンランドの学生に日本文化を伝える授業もしました。フィンランドの教育を学んでいるとは言え、どんな授業をしたら興味関心を持って、学びも得てくれるのか、たくさん考える必要がありました。夕方や夜はずっと、参加メンバーとその日の学びをシェアする対話をします。
こんなに教育について考え続けた一週間はない!ってくらい頭の中が教育で埋め尽くされる充実した一週間でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ヘルシンキ中央図書館
フィンランドの職業高等専門学校
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2025年
3月~
2025年
3月

フィンランド(タンペレ)

首都のヘルシンキから、フィンランド第二の都市であるタンペレに移動し、ホームステイをしました!前日まで続いていた学校視察の疲れを取り、数日後には始まるデンマークでの留学に備えるため、休憩時間としてホームステイをこのタイミングでしました。ホストファミリーと森散歩やシナモンロールづくり、サウナなど、フィンランドらしい暮らしを肌で体験できた時間です。タンペレには3月でも雪が多く残っていたので、雪景色に圧倒されました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

凍った湖の上で!
森散歩
フィンランドの自然
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2025年
3月~
2025年
3月

デンマーク(コペンハーゲン・ルンドビー)

最初の数日間はコペンハーゲンで図書館を訪問していました。フィンランドとデンマークはよく似た国だと思っていたのですが、街や建物の見た目から、人々の雰囲気、スーパーに並んでいるものまで異なっていて、また違う国に足を踏み入れたことを実感します。
そして、留学最後の1週間はAvnø Højskoleというフォルケホイスコーレで過ごします。「Reconnection
Gives Direction」という1週間の短期コースに参加しました。簡単にまとめると、自己理解のワークが多く、授業(基本英語で行われます)は先生と1on1のようなことを主にしていきました。フォルケホイスコーレには様々なバックグラウンドの人々いるため、多様な価値観に触れられる貴重な場でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

学校の周りの自然
朝さんぽ
近くの展望台から
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

私はもともと、自他共に認める生粋の「フィンランドオタク」でしたが、今回初めて現地に踏み入れたことにより、知らなかったフィンランドの顔が見えてさらに好きになりました!笑
特に印象に残ったのは、デザインです。美しい建物はもちろん、何気ない駅の地下通路なども美術館のようなデザインで心が奪われました。また、日本にはたくさんある電車内や街中の広告がないので、街全体が静かに落ち着いているようでした。フィンランド特有の空気感などが、このようなデザインや広告の数からもつくられているようで、とっても素敵なのです!

駅の地下通路
駅前の道路の屋根

食物アレルギーがあっても大丈夫?

  • 生活 : 食事

私は花粉食物アレルギー症候群で、簡単に言うと食物アレルギーがあります。初海外ということもあり、アレルギー対策は念入りに行いました。
私の場合は牛乳や卵など特定のものではなく、バラ科やイネ科の食べ物といった、植物の科の食べ物全てに反応してしまうため、危険な食べ物の種類が多いです。具体的には、ナッツ類、リンゴ、バナナ、トマトなどを食べたら、口の中が痒くなり呼吸が苦しくなることもあります。加熱したら食べられるのでそこまで重度ではないものの、海外では馴染みのない食べ物があるため、食べられる・食べられないの判断が心配でした。
私は安心して過ごすため、ホストファミリーやフォルケホイスコーレなどの受け入れ先に、前もってアレルギーのことを伝えた上で申し込みを決定しました。また、普段からエピペン(重度のアレルギー反応が起きた際に使用する自己注射薬)を携帯しているため、かかりつけ医に留学のことを伝え、診断書などを英語で作成してもらいました。特に診断書は飛行機の手荷物検査に引っかかった時のお守りとして持っていました。(実際は何事もなく通過できました!)
現地では、パンなどの中にナッツが入っているかなど、お店の方によく質問していましたが、意外と問題なく美味しく食べられました。初めて見る食べ物はあったものの、普段日本でしているように、あからさまにリンゴのようなものを避ける、などを意識していたら大丈夫でした!

留学前にやっておけばよかったこと

留学前はできるだけ、日本と留学先の情報を集めておくことをおすすめします!私はフィンランドの教育について書かれた新書を読んだり、探究に関わるアンケートを取ったりしていました。

留学を勧める・勧めない理由

日本の現状などについてよく知っていたら、海外との比較をしやすくなります。また、自分が得た現地についての情報がどこまで正しいのか確認することもおもしろいですし、発見や理解を深められると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

私は初めての海外でしたが、思い切って準備しだすと着実に実現までたどり着くことができました。トビタテの場合は特に、全て自分で決めないといけないため、大変で不安なことも多いと思いますが、それも含めて最高の経験になるはずです!私でよければ相談に乗りますし、トビタテコミュニティもたくさん活用してください。