留学大図鑑 留学大図鑑

ゆりぽん

出身・在学高校:
熊本県立熊本北高等学校
出身・在学校:
尚絅大学
出身・在学学部学科:
文化言語学部文化言語学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年05月23日 初回執筆日:2017年05月23日

くまモンと一緒に中国人観光客ば増やすばい

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 大連交通大学国際文化交流学院、現地訪日旅行専門旅行会社
  • 中国
  • 遼寧省大連市
留学期間:
11か月
総費用:
1,550,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,640,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
中国語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<HSK6級合格195点 中国語検定2級合格174点>

留学内容

「熊本県の中国人観光客増大」に向けて、出来ることを見出すべく留学しました。HSK(中国政府認定資格 中国語検定)の最高級6級取得、現地生活の中でのより深い文化理解、熊本県の中国人受け入れ施設等が中国文化・嗜好を理解できる文書作成、その文書の提供、くまモンパワーを利用した熊本PR活動等を計画していました。
平日午前中は語学学校へ通い、中国語のみの授業を受けました。午後からは授業の予習復習やHSK対策などの家庭学習を行ったり、中国人の友人との交流をしました。前期でHSK5級に合格し、後期には週2,3回午後に日本旅行専門の現地旅行会社でのインターンシップ活動を行いました。具体的には、中国人社員の方が担当するお客様の希望に沿って日本のホームページ上からホテルやレストランを予約する業務を主に行いました。九州への旅行を希望されているお客様や、何度も日本を訪問されたことがあるリピーターのお客様を担当する社員の方へ、熊本の情報や九州の情報提供も行いました。
HSK6級の合格に伴う語学の向上や、現地の中国人との積極的な交流により現地文化の理解が深まり、日本で起こる中国人観光客とのトラブルを想定した文書の作成ができました。またSNSを利用し、旅行会社への熊本発信を現在も続けて行っています。

留学の動機

違う文化を持つ外国人との交流が好きで、また海外の文化に興味があったため語学や文化比較の講義を受講していました。大学が台湾に姉妹校を持ち、短期語学留学への参加をきっかけに中国大陸にも興味を持つようになりました。直接的なきっかけは、中国語の先生でもあり留学全般を担当している教授からのトビタテ!留学JAPANの紹介と、教授の中国留学経験談を聞かせていただいたことです。

成果

HSK6級に合格し、語学習得に伴って会話力が向上したことで、現地旅行会社インターンにおいて訪日中国人観光客に嗜好を感じ取ることができ、現代中国の文化理解と日中の文化比較ができました。中国人観光客の訪日の際に起こり得るトラブルや不満の想定と解決策の提案を含めた、現代中国の文化を理解ができる文書を作成しました。現在、中国人観光客を受け入れる施設への提供を計画しています。

ついた力

考えて自ら行動する力

留学前は何かに身を任せて行動したり誰かと一緒に解決へ向かうことが多く、主体性に欠けていました。予想に反した問題があり、その中での最善策を考えて自ら行動することの必要性を感じました。特にインターン先と何度も打ち合わせを行う中でこれを感じ、その後インターン中には、ただ与えられた業務を遂行するのではなく、情報を聞き出したり自分にできる最善策を考えた上で自ら提案までできるようになりました。

今後の展望

留学して気づいた日本の誇れる技術力や、異なる文化の理解を深めたことで改めて感じた日本人のいいところについて誇りに思うようになり、日本がさらに好きになりました。この誇りを大事にしながら、今後は世界と熊本や世界と日本の架け橋になれるよう、今できることを続けながら、将来的には何らかの形で熊本県の活性化に貢献していきたいです。

留学スケジュール

2016年
3月~
2017年
1月

中国(遼寧省大連市)

熊本県の中国人観光客を増やすためにできることを見出すことが留学の目的でした。平日の午前中に語学学校へ通い、後期は学校と並行して午後に現地旅行会社でのインターンシップを行いました。インターンがない午後や土日は、検定取得に向けた自主学習や、中国人の友人や現地に来ている日本人との交流、日中交流のイベントへ参加するなどして過ごしました。長期休暇には中国の様々な地域へ旅行し、中国理解に努めました。結果HSK最高級6級を取得。生活の中で文化理解が深まり、インターン業務を通して訪日中国人観光客の個々のニーズなどを肌で感じたため、気づきを文書にまとめ現在、提供の準備中です。留学中に始めたSNSを利用した熊本発信も継続して行っており、現在はインターン先であった旅行会社へも情報を発信しています。留学中に改めて日本への誇りを感じたと共に、将来的には何らかの形で熊本の活性化に携わりたいと思うようになりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

日中交流・熊本発信イベントとして折り鶴ピアス作りをしました。
中国人に教わりながら水餃子を皮から作りました。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

中国を訪れた初日に、空港から学校まで行くために乗ったタクシーの中に携帯を置き忘れて失くしてしまいました。タクシーの手がかりが何もなく見つからないだろうと先生に告げられたので、パソコンから家族にだけ到着の連絡をして、その日は枕を濡らしながら眠りにつきました。クラスメイトには退職後中国へ勉強しにきている日本人の年配の方が多く、後日その年配のクラスメイトの一人に相談したところ、日本語ができる中国人学生を知っているから一緒に探してこいと紹介してくださりました。交番やタクシー管理局を何件もたらい回しにされ(中国ではよくあること)、タクシーの車内カメラの管理局へたどり着き、手がかりがあるかもしれないと思いましたが、私らしき人物は映っておらず、結局携帯は見つかりませんでした。しかし、その時一緒に探してくれた学生ととても仲良くなることができて、カフェで長時間話し込んだり、一緒に勉強したり、夏休みに一緒に旅行したりしました。今でもメッセージのやり取りをしたり、テレビ電話をするほど大好きな友達です。

旅行へ行った時の写真です。

大事なことは「まず交渉」

  • 住まい探し : 一人暮らし

中国では、特に料金が発生することに関しては先に交渉をすることが大事です。私は、留学を開始から1カ月弱、学校内の寮で暮らしていました。しかし、部屋を借りるのと同じくらいの値段設定だったため、一人暮らしをすることを決意し、部屋探しを始めました。ウェブサイト上で部屋を探し、不動産会社を訪ねると、ウェブに掲載しているものはほとんどないと言われました。仕方なくその場で条件に合ったものを探してもらい、部屋の見学までできました。先に家賃の交渉をすると安くしてくれる大家が多いことを聞いていたため、後日不動産を訪れ、家賃の交渉をすると、本当に家賃が安くなりました。いざ契約をしようとすると、その場で家賃全額の一括支払いを求められ驚きました。再度交渉し、2回の分割払いを了承し安心していたのですが、次々に問題が起こりました。家具付きの部屋を借りたのですが、生活に必要な家電はなく、洗濯機の排水管を差し込む排水溝もない、ガスも通っていない始末。後から知ったのですが、これらの交渉は契約の前にするべきだったのです。ガスが通っていないため、IHヒーターの購入を求めましたが大家さんは聞いてくれず。中国で生活をする中で、交渉したけど遅かったということが幾度となくありました。まず条件の提示、その条件でないと受け入れないという強気の姿勢が大事です!!

これから留学へ行く人へのメッセージ

私は留学を通して、留学した人が口を揃えて言う「視野が広がる」ことを肌で感じることができました。留学前の自分からは想像できない選択をしていると思うし、それを選ぶために必要な力も付けることができたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。困難はあっても得られるものが巨大です!勇気を出して前へ進んでください!