留学内容
ヴェネツィアのスタートアップ企業Heliv group srlで6ヶ月研究員としてインターンシップを行いました。同社は自社独自の特殊蛍光インクを用いて、他企業とコラボレーションしてインテリアや広告製品を作っておられます。私はその中で、インク中の有機染料をナノシリカでカプセル化することで光分解を防ぎ、インクの安定性を向上させることを目的に研究を行いました。また、コラボレーション企業を訪問することで、多様な技術を組み合わせるモノづくりの各工程を直に見ることができました。
最終更新日:2017年05月19日 初回執筆日:2017年05月19日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 挨拶など基本的な会話ができるレベル | → | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル |
ヴェネツィアのスタートアップ企業Heliv group srlで6ヶ月研究員としてインターンシップを行いました。同社は自社独自の特殊蛍光インクを用いて、他企業とコラボレーションしてインテリアや広告製品を作っておられます。私はその中で、インク中の有機染料をナノシリカでカプセル化することで光分解を防ぎ、インクの安定性を向上させることを目的に研究を行いました。また、コラボレーション企業を訪問することで、多様な技術を組み合わせるモノづくりの各工程を直に見ることができました。
動機としては大きく2つあります。一つ目に、私は研究者こそ世界を早くに見るべきだと考えていたためです。科学には国境はなく、これからオープンイノベーションがさらに進んでいく中で、よりグローバルな視野や考えをもった研究者が求められると考えています。二つ目に、非常に困難な経験を社会に出るためにもう一度したかったためです。自身がどれだけ困難を解決する能力や気概を持っているか試してみたいと考えていました。
主な成果は2点あります。一つは一部の染料において、ナノシリカでのカプセル化に成功したことです。現在安定性が向上しているかの測定をしてもらっているところです。
もう一つは、インターンシップ先と良い関係性を築くことができたことです。
実際に今年4月から私の友人がHeliv社にてインターンシップを行っています。
自分で決める力とそれを信じる力
様々な事情から、私は新規テーマの研究を一人で進めることになりました。大学での研究は違う内容で、この分野について全くの素人ですが、自身で調べ、自分で方向性を決め、実験・検証を繰り返しました。その中で素人の自分が考えた仮説があっているのかと不安になったり、失敗が続いた時にやっぱり無理だよこんなの、と挫けそうにもなりましたが、なぜ来たのかと初心を思い起こしやり遂げることができました。
私はこの留学で得た、自分で決めてそれを信じる力や、国際感覚を用いて、人と人・技術と技術を繋いで新しい価値を生み出せるような技術者となりたいと考えています。現在の日本のメーカーというのは多角経営を行っている一方で、事業ごとの横の繋がりが弱いように感じます。また、グローバル化を進めてはいますが、そうはなりきれていない企業が多くあると感じます。私はこの2つの問題から新しい価値を創出したいです。
2016年
9月~
2017年
2月
ヴェネツィアのスタートアップ企業Heliv group srlで6ヶ月研究員としてインターンシップを行いました。同社は自社独自の特殊蛍光インクを用いて、他企業とコラボレーションしてインテリアや広告製品を作っておられます。私はその中で、インク中の有機染料をナノシリカでカプセル化することで光分解を防ぎ、インクの安定性を向上させることを目的に研究を行いました。また、コラボレーション企業を訪問することで、多様な技術を組み合わせるモノづくりの各工程を直に見ることができました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 75,000 円 |
生活費:月額 50,000 円 |
項目:旅行 40,000 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 75,000 円 |
生活費:月額 50,000 円 |
項目:旅行 40,000 円 |
私は現地で研究者として最も尊敬できる人に出会いました。彼は私の働いている企業と産学連携している研究室のポスドクでした。研究室にはマスター、ドクター、ポスドクあわせ10人以上日々研究している人がいましたが、”わからないことは全て彼に聞いて、この研究室では彼が最もよく知っているから” と私は初めに言われました。実際彼は誰よりも研究室のこと、実験のことを知っていました。それだけではなく彼は誰よりも研究をし、誰よりも人の相談に乗り、誰よりもお昼休憩は楽しんでいました。私が研究が上手くいかずに落ち込んでいたときに、彼がかけてくれた ”失敗なんて誰でもする、研究で一番大切なことは手を動かすことをやめないこと、お前はそれができてるから大丈夫” という言葉は忘れられません。
インターンシップをするとなると、なかなか現地の同世代の人、つまり大学生であったりと友達になれないということが不安としてあげられると思います。そんな時は日本人の交換留学生とまず仲良くなることで、留学生を紹介してもらえて、友達がたくさんできると思います。私は実際に日本人の交換留学生のおかげで同世代の様々な国の友達を作ることができました。
イタリアへの留学ガイドを見る