留学大図鑑 留学大図鑑

しん

出身・在学高校:
私立 山手学院高等学校
出身・在学校:
東北大学大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科 技術社会システム専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年05月17日 初回執筆日:2017年05月17日

エネルギーの将来像はデンマークにあり!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・地球・宇宙科学・環境科学・エネルギー・原子力
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • デンマーク工科大学
  • デンマーク
  • コペンハーゲン
留学期間:
5か月
総費用:
1,300,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 860> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 890>

留学内容

留学の目的は、1.”地域熱供給”というエネルギーの供給方法を学ぶこと、2.良い技術が社会に実装されるためには何が必要なのかを知ること、でした。それを実現するためにデンマークのデンマーク工科大学への交換留学、および現地企業4社への訪問を行いました。私の研究内容はエネルギー中でも「資源と消費者をどのように結びつけるか」といったシステム設計です。より具体的には”地域熱供給”というエネルギーの供給方法をテーマに研究しており、この分野で世界最先端を行くデンマークの大学の授業を受講し、企業訪問を行うことで理論と実践の両方をカバーしようと試みました。
結果、一つ目の目的に関しては自身が日本で考えていたモデルに抜けている観点があることが分かり、これからの改善につながりました。また、2つ目に関しては産学官の連携が不可欠という考えに至りました。

留学の動機

自身の研究分野が強いデンマークで、社会実装のノウハウを学びたいと思い留学を決めました。私の研究はエネルギーのシステム設計ですが、仮定をいくつも設けた理論上のモデルと、社会実装の観点から見た適切なモデルには隔たりがあると考えていました。授業だけに留まるのは不十分だと感じたため、複数の現地企業にアポイントを取り意見交換を行いました。

成果

留学を通して強く感じたことは、エンジニアであっても常に”社会”に目が向いているということです。大学では企業が実際のプロジェクトを課題として与えてくれるため、今学んでいる内容が社会でどう活かされるのかということを常に意識できる環境があると感じました。

ついた力

とりあえずやってみる力

予定していたインターン先に留学前に受け入れを断られてしまい、留学を開始してから大学の友人や就職情報に当たり続けましたが、結局訪問先すら見つけられず。最終的に企業のホームページに載っているお偉いさんの連絡先に直接メールを送りつけることで4社の受け入れを獲得することが出来ました。

今後の展望

留学を通して、良い技術を社会で実装するための仕組み作りに強い関心を持つようになりました。日本は高い技術力を誇りますが、それをビジネスのフィルターに通すと世界での競争力は低下してしまう印象があります。技術と社会を結びつける、そんな仕事をしたいと考えています。

留学スケジュール

2016年
8月~
2017年
1月

デンマーク(コペンハーゲン)

留学の目的は、1.”地域熱供給”というエネルギーの供給方法を学ぶこと、2.良い技術が社会に実装されるためには何が必要なのかを知ること、でした。それを実現するためにデンマークのデンマーク工科大学への交換留学、および現地企業4社への訪問を行いました。授業はグループで企業から与えられた課題に取り組む形式でした。取り組む課題も、それに取り組む方法も社会に出てから求められるものであり、非常に勉強になりました。結果、一つ目の目的に関しては自身が日本で考えていたモデルに抜けている観点があることが分かり、これからの改善につながりました。また、2つ目に関しては産学官の連携が不可欠という考えに至りました。

費用詳細

学費:納入総額

1,300,000 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:旅行、その他雑費

60,000 円

留学の間最も仲良く、心の支えとなったメンバーです。
費用詳細

学費:納入総額

1,300,000 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:旅行、その他雑費

60,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

留学を開始する前から、なぜデンマークが”幸福度No.1”の国なのかすごく気になっていました。多くのデンマークの友人に訪ねたところ、見えてきたことは「非競争社会」であること。友人から「日本みたいな競争社会は生きづらいわよね」と言われたときはショッキングでした。デンマークでは人と競い合うことを良しとしない文化があり、自分の中で完結した目標設定をするということした。これまで他人と比較し、優越感を生きがいにしていた自分が恥ずかしいと思いました。幸せになるために、ちょっとずつ変えていきますわ!

みんな幸せです。

お金があるのに使えないという状況を防ぐために

  • 生活 : お金

タイトルに書いた通り、カードの上限額が原因で「お金があるのに使えない」という状況が周りの友人にあったのでそのことを書きます。留学をするにあたりどのようなカードを用意するか?という問題に直面することがあると思います(自分は情弱だったので、留学を開始まであまり深刻に考えていませんでした。。)。この問題に対する回答は、「デビットカードとクレジットカードの両方を用意する」もしくは「上限額の高い複数のクレジットカードを用意する」です。
起こりうる状況としては、上限額が10万円のカードを二枚用意していても、帰りの飛行機を予約し寮費を払ったらそれだけで20万近くになってしまい生活費が払えなくなるというケースです。このようなことが起こらないようにデビットカードを作っておくことを強くお勧めします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

色んなことに首を突っ込んでみることは、留学中に自分の活動の幅を広げるために必要不可欠です。自分の留学の目的とは関係ないと思って飛び込んだコミュニティも、回りまわって自分の研究分野とつながるということもありました。みなさんの留学がより良いものになることを願っています!