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岩井 直哉

出身・在学高校:
早稲田大学高等学院
出身・在学校:
早稲田大学
出身・在学学部学科:
先進理工学部生命医科学科
在籍企業・組織:

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高校生時代に課題研究の経験があり、アドバイス可能です。
医療ボランティアやアフリカへの渡航についてなど、疑問があれば気軽にご相談ください。


最終更新日:2023年05月12日 初回執筆日:2023年05月12日

医療ボランティア

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Projects Abroad
  • タンザニア
  • アルーシャ
留学期間:
4週間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 240,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検 2級> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC L&R IPテスト 570>

留学内容

主にワークショップ(座学)の受講とアウトリーチの実施だった。
ワークショップでは、マラリアやHIVなどタンザニアで多く流行している病気などについての講義を受講した。他にもアウトリーチの準備(注意事項の説明や医学用語の解説)や注射や縫合などの実習も行われた。
アウトリーチでは、現地の医師に同行して地方病院や孤児院、ヘルスセンターなどを訪問し、受付業務や医師の補助、処方薬の計量・パッキングなどを担当した。
また、街中の比較的大きな病院を訪問し、医師の診察の補助や医療器具の消毒などのバックアップ業務をおこなった。手術室などの施設見学もあった。
他にも実際にマラリアやHIVの血液検査などもおこなった。

留学の動機

単純かつ不明瞭なイメージを持つのアフリカで医療がどのような状況にあるのかを知りたいと思った。
技術大国でもある日本はアフリカに対し援助を行っているというが、果たして本当に浸透しているのだろうか。また、ニュースにも取り上げられないようなごく普通の人々の生活がどのようなものであるのか、その地域性について疑問に思ったから。

成果

確かに経済的に貧困状態にあるのはこの目で見て一目瞭然だったが、人々が下を向いているようには思えなかった。
とりわけ子供たちが黄色い笑顔で遊びまわっていたことがとても印象的だった。
彼らのは着ている服や履いている靴は傷んでいたり砂まみれになっていたりしたが、初対面の外国人である我々に対してもわけ隔てなく笑顔で駆け寄ってきて一緒に遊ぼうとしてきて、彼らの心の純粋さを体感することができた。

ついた力

心と通じ合う力

アフリカに対する貧困などのイメージがいかに表面的であったかを実感した。
道ですれ違う時に挨拶をしたり、市場の人と値下げ交渉したり、子ども達と笑顔で遊んだりもした。
時には注射が怖くて泣いている子どもをみたり、消毒が痛くて暴れる子どもを取り押さえなければならないこともあった。
人々の内面を通じて通じ合うことができるようになったと感じる。

今後の展望

人の心の内面や意識は数値としてデータにあらわすことはできない。
個人の意思決定や集団への帰属意識形成の過程やその輪郭について考察を深めたい。
将来は、「心のつながり」を忘れることなく医学発展のための研究をしていきたい。

留学スケジュール

2016年
7月~
2016年
8月

タンザニア(アルーシャ)

マラリアやHIVなどのタンザニアでよくみられる疾患についてのワークショップを受講。医学用語
が多く、聞き取って理解するのが大変だった。
アウトリーチでは、日本製の中古バスに3時間ほど揺られて郊外の診療所へ。医師の診察の見学や処方薬の用意などを行った。薬の用意は医師が指示したものを箱から探して必要量だけ計りとるもので、大きな責任感を感じた。他にも孤児院への回診や学校での教育も行った。
大きな病院では施設見学のほかに実際に治療の補助をおこなった。

費用詳細

学費:納入総額

409,500 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:ビザ取得

25,000 円

学校で子どもにアルファベットを教える
現地の看護師とともに薬を調剤
孤児院を訪問し、回診を設営
費用詳細

学費:納入総額

409,500 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:ビザ取得

25,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

現地の学校で英語を教えた後、しばらく校庭で一緒に遊ぶことになった。子どもたちは一斉に我々のところに駆け寄ってきて遊ぼうとしてきた。初対面の外国人にも関わらず、いろいろな方向から遊ぼうと笑顔で声をかけてくる。
子どもがスマホを使うのではなく「スマホに使われている」ような日本の現状とは大きな差を感じるとともに、日本の教育に対する危機感を感じた。
日本の子どもがかわいそうに思えるほど彼らの笑顔は輝いていた。貧困という表面的なイメージだけでは絶対に捉えられない貴重な学びだった。

最後にみんなで記念撮影

自分を考える

  • 留学先探し : ボランティア

ボランティアの内容は教育、医療、環境など様々な方向性があり、活動場所によってもそれぞれの個性があります。ボランティアの特徴は現場の最前線に立ち、普段の生活やインターネットでは知ることのできない世界を体感することができること。
高校生のボランティア活動は安全に実施できるようなサポートがあることも多いです。だからこそ、自分が向きたい方向を自分で設定し、そこに向けて突き進んでいくことが重要だと思います。

再確認

  • 語学力 : 英語

高校生をはじめ英語でのコミュニケーションが難しい者にとって、伝えようとする気持ちを持つことは確かに大切です。しかし、間違って伝わってしまえばそれは逆効果になってしまいます。
特に医療ボランティアでは、不正確な伝達は大きな問題につながりかねません。
伝えられずに後回しにして問題が深刻になるのはさらに危険です。
重要なことは伝えた上で何度も確認をとることだと思いました。これがアウェーの状況でリスクを避ける最大限の方法ではないでしょうか。

留学を勧める・勧めない理由

よく”高校生だからできること”と言われますが、責任のある世界ではほぼ”高校生でもできること”しかありません。自分自身で責任を負えない分、誰かに守ってもらっています。
逆を言えば高校生にしかできないこととは誰かから守ってもらうことにあります。その恵まれた環境をフルに有効活用し、結果にこだわらずいろいろなところに突き進んでいくことが高校生にとって一番ためになると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

他人がなんと言おうと気にせず、自分はこういう人間なんだと見せつけるくらいの気持ちで自分に自信を持つことが重要だと思います。
日頃から身近な小さなことに対して疑問に思ったり文句をつけられるようになることで、海外で受け身になるだけでなく、自らの新たな発見につながっていくと思います。