留学内容
私は日本の指導教官の紹介から、スペインのタラゴナにある世界的に有名な触媒研究所のICIQという研究所に1年間留学することができました。触媒とは自分自身は反応しませんが、その存在で普通なら起こらない反応が起こるようになったり、普通よりも何倍もの速さで反応を起こるようになったりする材料です。身近な例では車の排気ガスの処理であったり、家の壁に塗られて汚れなどを分解するといった用途で使われています。今回お世話になったのは日本人の先生がリーダーを務める研究グループで、リーダー以外は全員外国人という状況でした。英語で研究活動を行うのはとても大変で、一緒に研究していた人の指示を聞き間違ってかなり怒られてしまった経験もありました。でも、少しづつ慣れることができて留学終盤では、グループミーティングで自分の意見を言えるようになっていました。海外の研究グループで研究に参加するというのは世界を相手に研究者として頑張って行く上で、とてもよい経験を得ることができました。