留学大図鑑 留学大図鑑

かずひろ

出身・在学高校:
市川高校
出身・在学校:
東京農工大学
出身・在学学部学科:
工学府
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年01月25日 初回執筆日:2018年01月25日

THz帯電波を用いたスマートシティの実現

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Centre for Wireless communication
  • フィンランド
  • オウル
留学期間:
6ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,160,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

留学の目的は無線ナノセンサネットワークで将来使われるであろうテラヘルツ(THz)帯電波伝搬路の高精度なモデル化である.無線ナノセンサネットワークは超微細なナノデバイスで構成される無線ネットワークであり,医療分野など様々な分野での応用が期待されている.
一方で、THz帯は無線通信で検討されていないため伝搬路のモデル化の確立が重要な研究課題となっている.また非常に新しい研究テーマであり所属研究室では実験環境を持っていない.
そこで実験環境の整っているフィンランドの研究機関に研究留学を行った.
THzパルスの伝搬をまずは定式化し,次にTHz帯のパルス測定器を用いて電波伝搬実験を行った.直接波・反射波それぞれについてTHzパルスの測定を行い,定式の妥当性を確かめることができた.
この結果を用いて共著論文を留学期間中に投稿し、採択された.

留学の動機

テラヘルツ(THz)帯電波伝搬路の高精度なモデル化を行い,医療分野など様々な分野での応用が期待されている無線ナノセンサネットワーク構築を目指している.
われわれは新たな時間領域における伝搬路のモデル化を行ってきたが,研究テーマの特殊性もあり,その実験環境を持っていない.
そこでTHz帯のパルス測定器をもち実験環境が整っているDr. Janne Lehtomakiのチームと共同研究を申し入れた.

成果

THzパルスの伝搬をまずは定式化し,次にTHz帯のパルス測定器を用いて電波伝搬実験を行うことで定式の妥当性を確かめることができた.この結果を用いて留学期間中に共著論文を執筆していた.執筆において論文の構成や結果についての考察について議論が進まないことがあった.そういった時に現地の研究者とサウナやつりを行いより議論を進めやすい環境づくりを行った.粘り強く議論をしていき論文投稿にまでいたった.

ついた力

交渉力

議論を進めやすくするような環境づくりを行い,目標に向かってより円滑に進めることができる力.
共著論文の執筆の際に議論が行き詰まりなかなか先に進まなくなった際に,より綿密に話す機会を得るために様々な共有体験を持つようにした.

今後の展望

博士号取得後,留学により身に着けられる国際的なコミュニケーション能力と世界への発信力を用いて,日本だけでなく海外の研究者との連携を取り無線通信の分野をリードしていける研究者を目指す.

留学スケジュール

2017年
3月~
2017年
9月

フィンランド(オウル)

留学の目的は無線ナノセンサネットワークで将来使われるであろうテラヘルツ(THz)帯電波伝搬路の高精度なモデル化である.無線ナノセンサネットワークは超微細なナノデバイスで構成される無線ネットワークであり,医療分野など様々な分野での応用が期待されている.
一方で、THz帯は無線通信で検討されていないため伝搬路のモデル化の確立が重要な研究課題となっている.また非常に新しい研究テーマであり所属研究室では実験環境を持っていない.
そこで実験環境の整っているフィンランドの研究機関に研究留学を行った.
THzパルスの伝搬をまずは定式化し,次にTHz帯のパルス測定器を用いて電波伝搬実験を行った.直接波・反射波それぞれについてTHzパルスの測定を行い,定式の妥当性を確かめることができた.
この結果を用いて共著論文を留学期間中に投稿し、採択された.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

サウナパーティ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

共著論文の執筆の際に議論が行き詰まりなかなか先に進まなくなった際に,より綿密に話す機会を得るために様々な共有体験を持つようにした.この共有体験の一つにコテージでの休暇がもっとも印象深い体験であった.これが私の今でも大事にしている体験となっている.このコテージでは明るいうちから暗くなるまで釣りをし,その後BBQで釣った魚を食べ,サウナに入るという体験をした.この体験を得ることで心身ともにリラックスするだけでなく,フィンランドの友人との距離を今までよりもさらに近づけることができた.またこの体験をしたことにより彼らが日本に来たときのおもてなしをより充実させようという意識が高まった.このサイクルがネットワークの拡充においては重要であり,これから意識していかなければいけないと学ぶことができた.

サマーコテージでの体験

共著者との体験の共有

  • 帰国後の進路 : その他(インターンシップなど)

THzパルスの伝搬をまずは定式化し,次にTHz帯のパルス測定器を用いて電波伝搬実験を行うことで定式の妥当性を確かめることができた.この結果を基に論文を共著で書いている際に課題が発生した.
その課題とは執筆において論文の構成や結果についての考察について議論が進まないことである.
そういった時に現地の研究者をバーやサウナ,釣りに誘いより親密な関係を築き体験を共有することで,お互いの論文に対する考えを共有した.
このようなより議論を進めやすい環境づくりを行うことで,粘り強く議論をしていき論文投稿にまでいたった.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学する目的を達成することだけに執着するのではなく,留学により普段と異なる体験を大事にしてほしい.
それだけでなく留学することにより自分がかかわるコミュニティが広がり,さらに広がったコミュニティからネットワークが広がる相乗効果をも体験してほしい.