留学内容
留学の目的は無線ナノセンサネットワークで将来使われるであろうテラヘルツ(THz)帯電波伝搬路の高精度なモデル化である.無線ナノセンサネットワークは超微細なナノデバイスで構成される無線ネットワークであり,医療分野など様々な分野での応用が期待されている.
一方で、THz帯は無線通信で検討されていないため伝搬路のモデル化の確立が重要な研究課題となっている.また非常に新しい研究テーマであり所属研究室では実験環境を持っていない.
そこで実験環境の整っているフィンランドの研究機関に研究留学を行った.
THzパルスの伝搬をまずは定式化し,次にTHz帯のパルス測定器を用いて電波伝搬実験を行った.直接波・反射波それぞれについてTHzパルスの測定を行い,定式の妥当性を確かめることができた.
この結果を用いて共著論文を留学期間中に投稿し、採択された.